※使用している画像は特別に許可を得て撮影したものです。
前回はこちら
2段階の実車走行、思い出の教習内容をご紹介
前回は、2段階のシミュレーターを通して意外と忘れていた交通法規が発覚! 実際に路上に出て運転する際の心構えを改めてするきっかけとなりました。
さて、「2段階のシミュレーターで何をするかはわかったけど、車のように路上教習がないなら二輪教習での実車走行って何をやるの?」という方も多いはず。現に私も、正直なめてました。
が、2段階の実車走行って楽しいんです! 基本的な操作や課題がそつなくこなせるようになっていることで、バイクの運転自体の楽しさを味わうこともできますし、高度なバランス走行というのをやる機会も出てきます。これがまた難しかった……。
もはや私が2段階の見どころを紹介したいだけのようになってしまいますが、今回は、とくに印象的だった教習をいくつかご紹介します!
まだ通ったことがない方には、ぜひわくわくしてほしい! すでにバイク免許を持っている方は「こんなのあったね〜」と懐かしみながら読んでいただけると嬉しいです。
いま何キロ出てる? メーターを見ずにジャストで走れ!
突然ですが、自動車免許を持っている方は、高速教習で「もっと加速して!」「まだ80キロ出てないよ!」と言われた記憶はありませんか? 私はあります。(ドヤるところではない)
そのときに聞かれた思い出深い質問が、「いま何キロ出てると思う? 当ててみて」というもの。当時、私は「100キロですかね!?(必死)」と答え、「まだギリギリ80キロね(笑)」と返されて、ちょっと悔しかったんですよね。
そのころから、スピード感覚というものを身に付けたくて、時折スピードメーターと自分の感覚が合っているかどうかチェックしながら運転するようになりました。とはいえ、この感覚は道路の幅や周りの風景にかなり左右されてしまうんですよね。
どんなときでも一発で当てるのは難しかったです。身近にこのスピード感覚に優れている人がいたのもあって、免許取得当時はとくに燃えていました。そしてそれは、今でも同じ。比較的感覚は身についてきた気はしていますが、常に修行の日々です。
そんなわけで、じつは1段階からスピードメーターはチラチラ見ていました。だからこそ、この教習は私にとって、普段からやっていることを発揮するだけなので運が良くもあり、一方で有利だからこそ外せないというプレッシャーを感じる内容でした。
バイクの場合2人乗りはまだできないので、どのように計るかというと、40キロに到達したと思った段階でホーンを鳴らすというやり方です。苦節十年……はまだ経っていませんが、私にとってある意味集大成! 気合いもひとしお。
いざ!
……あれ!? ホーンってどこだっけ!?
完全にアホでした。初めての実車走行編では、ウインカーを操作したいのにホーンを鳴らしていたというのに、いざ鳴らそうと思ったらどこにあるかすっかり忘れていたのです。
ホーンはウインカーのご近所さんなので、あれこれ左手でさわさわしていると、ようやく「プアッ!」と鳴らすことに成功。……あれ、でもいまのごたごたで40キロとかそれどころじゃないんじゃ!? 絶対スピード落ちてたかも! うわーん! 後悔!!(泣)
幸いなことにチャンスは2回あったので、2回目こそは! と気合をいれて再挑戦。結果は……、
2回とも、概ねOK!
は〜よかったあ〜〜。別のところで戦っていた感は否めませんが、無事自分に勝つことができて一安心。かなり思い出に残る教習となったのでした。
挙手した方と逆へ避けろ! 危険回避は咄嗟の判断が肝
第一印象は「旗揚げゲームっぽいな」と思ったこちらの教習。指導員さんを目指して走行し、距離が近づいたら旗が揚がるので、逆の方へ避けるという内容です。同じ方へ避けないように気をつけてね! と言われて、ドキドキ。
でも、私は間違えることへのドキドキより、生身の人間に向かってバイクを走行させなければいけないほうにドキドキしていました。そう、チキンなんです。
ある程度操作ができるようになっているとはいえ、取り返しのつかないことにならないように気をつけなきゃ……! と、気を引き締めていたのをいまでも覚えています。そう、真面目なんです。
けっこう同じ方へ避けてしまう人が多いようなのですが、ゴリゴリに意識していたのでとくに問題なくクリア。
とはいえ、これはあくまでも、あらかじめ何が起こるのか分かっている状態で、これだけ気をつけているから対応できたこと。実際問題、心の準備ができていないときに何かが起こったらとてもじゃありませんが対応できないでしょう。
今回の危険回避はこなせましたが、常に気をつけなきゃと思わされた教習でした。
待ってました! 波状路の走行に挑戦
初めて二輪課題に触れた回で匂わせていた「波状路」。本来は大型バイクでの課題である波状路は、でこぼこな道をバランスを保ちつつ通過するという内容です。日吉自動車学校では、高度なバランス走行の一環として体験できるので、楽しみにしていました。
どうやら、立って走行することでひざのクッションを利用しつつ安定した走行ができるとのこと。1段階のみきわめ前に挑戦した坂道発進でも立ち乗り走行があって浮かれていましたが、これは楽しみ!
※画像は、指導員さんによる見本
実際に挑戦してみると、難しさはありませんでした。ゆっくり着実に、ひとつひとつ乗り越えていけばけっこう楽にこなせます。感覚としては、がたがたの踏切を通過する感じ。
なんだかオフロードレースに参戦しているような気持ちになれて、とにかく楽しい! バイクが段差を乗り越えていく感覚が新鮮で、かなりお気に入りの教習でした。
波状路はこの1回だけでなく、慣らし走行で何度か走ることができたのも嬉しかったです。そのうち取るであろう大型免許の教習も楽しみになりました。
高度すぎる……その場で旋回が難しすぎた
「ちょっと難しいことをやってみましょうか」
指導員さんのそんな一言から始まったこの教習は、コーンの周りを極力小さい弧で旋回するというもの。最初の印象は「そんなことできんの?」でした。(笑)
実際に指導員さんが見本を見せてくれたのですが、これがまたコーンの周りギリギリを器用にくるくる回るんです。本当にかっこよかった! 思わず、すごーいと感心して見ていたのですが、次に回ってくるのは自分の番。
とはいえ、カーブを曲がるときの弧も小さくなってきたし、スラロームだってけっこう余裕が出てきたし! きっといけるはず!
そう意気込んで挑戦したものの……お察しの通りバイクを倒しました。
ハンドルを大きく傾けると、アクセルがうまく回せない。アクセルが回せないとスピードが出ない。ある程度のスピードがないとバイクの重さとのバランスが取れなくて倒れてしまう……。これは悔しい!
何回か挑戦してみましたが、指導員さんほどの弧の小ささでは回れませんでした。すごすぎる……技術力の違いをまざまざと見せつけられました。
技術力違いすぎるシリーズとしては、また別の指導員さんがおそらく何気なくやっていたであろう片手での低速走行。すんごいゆっくりなのに片手でもバランスしっかり取れていたし、それをなんてことないといった感じでさらっとやっていて……そんなこともできるんだってびっくりしました。
私も実力をつけて、かっこよくバイクを乗りこなした〜い!!
二輪課題が比較的そつなくこなせるようになったからといって調子に乗っていましたが、私はまだまだひよっこ。精進したいと思います。
さて、そんなこんなで2段階の教習を重ねていき……ついに、2段階のみきわめと卒業検定が控える身となりました。
はたして、2段階のみきわめは無事に合格するのか!? 卒業検定の結果やいかに!? 乞うご期待!
つづく!
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