週末のまとまった時間を使って一気見(=マラソン)したい、シリーズものや関連する映像作品をご紹介する連載【週末シネマラン】。アマプラ(Prime Video)やNetflixなどの配信サービスを使って観ることができる映画・ドラマ・アニメの中から、singles編集部メンバーが各々おすすめをピックアップ! 今回は、SFが大好きな筆者ameが、AIジョークが光る映画シリーズをご紹介します。

※この記事では、映画に出てくるセリフを紹介しています。微ネタバレ注意!

《ameの自己紹介》
映画を始めとする映像作品には非日常を求めるタイプ。エンディングはハッピーエンド派。圧倒的な強さを誇る主人公が登場するアクションが好み。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス、Netflix
好きなジャンル:アクション、SFなど

人工知能が繰り出すジョーク、お好きですか?

早いもので、2025年の1月もすでに1/3が経過しましたね! 私はまだ正月ボケから抜けきっていない気分です。初詣や初夢などさまざまな「初◯◯」がありますが、初笑いはもう済ませましたか?

私はお笑いを見て爆笑するのも好きなんですが、映画とかのワンシーンでくすっと笑うのも大好き。なかでも、「“コード”だらけだから掃除は苦手です」のような人工知能(=AI)にしか言えないジョークが大好物なんです!

画像: ジョークがすべったわけではありません (C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc.and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

ジョークがすべったわけではありません

(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc.and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

ほかにも、食べることができないことや実体がないことに対して言及したり、単語を間違った捉え方で使って場が凍ったりと、AIならではのユーモアが感じられるのでこういうシーンを映画やドラマで見かけると嬉しくなってしまいます。

すでに初笑いを済ませた方でも、AIジョークでの初笑いというニッチなジャンルはまだという方も多いのでは? ということで、今回はAIジョークが光る映画を3本ご紹介!

紹介作品は下記のとおり。

  • 『アップグレード』
  • 『インターステラー』
  • 『アイ,ロボット』

馴染みがない方には、この機会にAIジョークのおもしろさをぜひ発見してほしい!

冗談に淡々と返す温度差が好みなら『アップグレード』、ひょうきんなジョークが好みなら『インターステラー』、真面目な返しから生まれる笑いが好みなら『アイ,ロボット』といったイメージです。気になる映画からぜひ!

AIジョークが光る映画シリーズ概要

『アップグレード』(2018)
上映時間:1時間35分

『インターステラー』(2014)
上映時間:2時間49分

『アイ,ロボット』(2004)
上映時間:1時間55分

本数:3本
合計時間:6時間19分

【配信サービスの例】
・アマプラ:『インターステラー』『アイ,ロボット』は見放題、『アップグレード』はレンタルで視聴可能
・ディズニープラス:『アイ,ロボット』のみ見放題で配信中
・Netflix:『インターステラー』のみ見放題で配信中

『アップグレード』のあらすじ

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高度なAI技術による恩恵を受けた生活を送る近未来、旧型車の整備士であるグレイは、妻アシャと幸せな日々を過ごしていました。しかし、自動運転車の暴走事故と、とある集団の暴行により妻を亡くし、グレイ自身も脊椎を切断され四肢を動かせない状態に。

そんななか、発明家のエロンからAIチップ「STEM(ステム)」を体に埋め込むことで動けるようにするという実験の提案をされます。その結果、グレイは再び体を動かせるようになると同時に、STEMの声が頭の中に聞こえるようになりました。

STEMの力を借りて犯人を突き止めたグレイは、復讐のための行動を開始。しかし、犯人を追うなかで、STEMが次第にグレイを支配し始め……?

『インターステラー』のあらすじ

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近未来、地球は異常気象や疫病により植物・農作物の大量枯死が発生し、人類滅亡の危機に瀕していました。元宇宙船パイロットのクーパーは、家族とともに農場で暮らしていましたが、娘マーフィー(マーフ)の部屋で起きる重力異常を解読することで謎の座標へ導かれることに。

座標の指す場所へ向かうとそこには秘密裏に復活したNASAの施設があり、かつての仕事仲間ブランド教授と再開。クーパーは、土星近傍のワームホールを通じて人類が移住可能な惑星を探索するミッション「ラザロ計画」に参加することを決意します。

そうして、アメリア・ブランド(ブランド教授の娘)、ロミリー、ドイルの3名の博士に加えて、人工知能ロボットTARS(ターズ)を乗せた探査艇「レインジャー」に搭乗して地球を後に。帰還できたとしても数十年先になるというこのミッション。結末はいかに?

『アイ,ロボット』のあらすじ

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2035年のアメリカでは、ロボット工学三原則を組み込まれたロボットが日常生活に浸透していました。シカゴ市警の刑事スプーナーは、恩人であるラニング博士の不審死を捜査することになり、博士の研究室で感情を持つ特殊なロボット「サニー」を発見。

ロボット嫌いのスプーナーはサニーを犯人と疑うものの、事件の背後には巨大企業USロボティクス社がいることが判明します。やがて、同企業が出荷した次世代ロボット「NS-5」の大規模な暴走が発生し、人々は軟禁状態に。

ともに調査を進めていたロボット心理学者カルヴィン博士と、この事件の背後で暗躍するAI「ヴィキ」の存在に辿り着いたスプーナー。はたして、ヴィキを停止させ、事態を収束させることはできるのか?

【知っておきたい! ロボット工学三原則とは】

ロボット工学三原則とは、ロボットが従うべき3つの原則のこと。内容は下記のとおり。

  1. ロボットは人間に危害を加えてはならない
  2. 人間の命令に服従すること。ただし、第一条に反する場合はその限りではない
  3. 第一条、第二条に反しない限り、ロボット自身の身を守ること

SF小説に登場したこの三原則はいまや現実のロボット工学にも影響を与え、さまざまな映画にも出てきます! 最近でいえば『ミッション:インポッシブル』シリーズの7作目『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)でも出てきましたね。

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