コーヒーが苦手な筆者が、コーヒーショップへ!? 元住吉にある「MUI」では、体調不良や味を落とす原因となる“欠点豆”を取り除いたコーヒーを提供しています。どうやら、コーヒー嫌いまでファンになってしまうという「本当においしいコーヒー」を飲むことができるのだとか。果たして、この噂は本当なのか……実際に飲んできました!

克服なるか!? コーヒー嫌い、コーヒーショップへ

皆さん、コーヒーはお好きですか?

私は、正直あまり好きではありません。……というか、苦手です。なぜなら、コーヒーを飲むと必ずと言っていいほどお腹が痛くなるから。しかも、薄く淹れると変に酸っぱく、かと言って濃い目に淹れると今度は苦すぎる……そんな味への不満もあって、私は長年“紅茶派”として生きてきました。

出先で提供される飲み物といえば、ほとんどお茶orコーヒーです。甘党的には紅茶に砂糖を入れて飲みたいと常々思ってはいつつ、とりあえずお茶を選ぶ日々。場合によってはコーヒーのみ、ということもあり、「コーヒーが飲めるようになれればこういうときも困らないんだけどなぁ」と思うものの、味の好みだけでなく体調にも響くのであまり試せずにいました。

画像: 堀口珈琲から独立して「MUI」のオープンに至る

堀口珈琲から独立して「MUI」のオープンに至る

そんなとき、元住吉にコーヒーショップを構える「MUI」さんから取材のお誘いが。『singles』の読者でもあるという嬉しいお言葉にテンションは上がったものの、正直「コーヒーか……」と思ったのも事実でした。

いただいた資料に目を通していると、「欠点豆を取り除いている」という表記を発見。……欠点豆って何? と疑問に思い調べてみると、どうやら味を落とすだけでなく体調不良の原因にもなるのだとか! 全然知らなかった! ということは、私のコーヒー嫌いは、欠点豆のせいってこと?

編集部にいるコーヒー好きから「コーヒー嫌いが飲んでおいしいと思ったのなら、それは本当においしいコーヒーということ」と送り出され、いざ、コーヒー嫌いが試しに行ってきました。

果たして、コーヒーが飲めるようになるのか!?

元住吉駅より徒歩6分。コーヒーの香りが道標の「MUI」

駅を出てすぐ左手には、モトスミ・ブレーメン通り商店街のゲートがあり、この商店街をまっすぐ行ったところに「MUI」があります。

画像: モトスミ・ブレーメン通り商店街の由来は、「ブレーメンの音楽隊」の4匹を迎え入れている=高齢者に優しく地域の方が安心して買い物できる商店街。いたるところに動物たちがいます

モトスミ・ブレーメン通り商店街の由来は、「ブレーメンの音楽隊」の4匹を迎え入れている=高齢者に優しく地域の方が安心して買い物できる商店街。いたるところに動物たちがいます

そろそろお店に着くかなと思っていると、とっても良いコーヒーの香りが! ここまで来たらもう、地図はいりません。香りのする方に行くだけ。

ちなみに、コーヒー嫌いですが香りが嫌いなわけではありません。家族がコーヒー好きだったのもあり、幼い頃からコーヒーの香りに馴染みはありました。とはいえ、香りが好きでも体質的にコーヒーは無理、と諦めていたわけですが……本当に飲めるのか、まだ少し不安。

画像: 元住吉駅から徒歩6分ほどで到着。コーヒーの良い香り!

元住吉駅から徒歩6分ほどで到着。コーヒーの良い香り!

赤い看板が目標の「MUI」は、お店の外観からして良い雰囲気! 中を覗くと常連さんらしき方々がコーヒーを楽しんでいるのが見えました。お店に入ってみると、とてもフランクに受け入れていただき、さっそくいくつかのコーヒーを試させていただくことに。

待っている間、店内を見ていてあることに気付きました。それは、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れているということ。「MUI」のコーヒーは、誰が淹れてもおいしくなるので、コーヒーメーカーで良いんだそう。

画像: 各コーヒーの特徴も記載されているので、選びやすいのもポイント

各コーヒーの特徴も記載されているので、選びやすいのもポイント

だからこそ、ギフトにも向いているんですね。豆を挽いたらコーヒーメーカーで淹れるだけなんて、受け取る側もプレッシャーがなくていいなぁ。自分のためだけに飲む準備をするのは億劫、という人も手に取りやすいのも魅力です。

ちなみに、鮮度の維持だけでなく、時間とともに変化する味の個性を味わうことができるので、豆の状態での購入がおすすめとのこと。淹れる部分では手間がかからないので、豆を挽くくらいだったら私でも気軽に飲めそうです。せっかくならポテンシャルを100%引き出して楽しみたい!

いざ、コーヒーに挑戦! お味のほどは……

そうこうしているうちに、コーヒーがずらりと並びます。今回いただいたコーヒーは、デカフェやエスプレッソを含めた7種類。

まずは、「ハンベラ ゴロ・ベデッサ(エチオピア)」中深煎りから。長年“紅茶派”として生きてきた私。ここまできたのにコーヒーが受け入れられなかったらどうしよう……。恐る恐るひと口飲んでみると……。

画像: 欠点豆が取り除かれているからか、香りもクリア

欠点豆が取り除かれているからか、香りもクリア

あれ!? おいしい!?

苦味のある香りのなかに、ほんのりの酸味のある味わい。さらに、ブラックで砂糖も入っていないのに、なぜか甘味まで感じます。かなりさっぱりとした後味に、もはや逆に困惑。

なんて飲みやすいんだ! と感動していると、店主の大沢さんが「皆さんおっしゃるんですが、飲みやすいと感じるということは、コーヒーは飲みにくいものと思っている、ということなんですよね」とひと言。

た、確かに。ぐうの音も出ません。思っていました、コーヒーは飲みにくいものだと。見透かされたようで気恥ずかしくなりつつ、私が思っていたコーヒーとは大きく違っていたので、これなら飲めるかも! と希望を見出し、いざ次へ。深煎り「マンデリン オナンガンジャン カルドン農地(インドネシア)」に挑戦です。

画像: 気に入ったコーヒー(「ハンベラ ゴロ・ベデッサ」の中深煎り)は、この日さっそく豆で購入して帰りました。挽き目のサンプルもついているので安心

気に入ったコーヒー(「ハンベラ ゴロ・ベデッサ」の中深煎り)は、この日さっそく豆で購入して帰りました。挽き目のサンプルもついているので安心

これが、まったく違う! コクもあり、苦味もあり。いい意味で口のなかに残るこの感じ……これはなんだかクセになりそう!

このクセになる感じにハマるファンも多いそうです。気持ち、分かるな〜。こんなに独特な味わいがあるなんて。正直、コーヒーでここまで違いを感じる日がくるなんて思ってもいませんでした。これは、ほかの銘柄も気になる!

お次は、同じく深煎り「カムワンギ・ファクトリー(ケニア)」。同じ深煎りなのに、まったく違う! 少しあっさりしていて、甘味もより感じるかも。これまたおいしい。コーヒーをおいしいと思う日がくるなんて!

画像: 温度が冷たいほど、コーヒーの実力が測れるのだとか

温度が冷たいほど、コーヒーの実力が測れるのだとか

先ほどホットでいただいた「ハンベラ ゴロ・ベデッサ(エチオピア)」。今度は銘柄は同じでも焙煎度合いを変えたもの(深煎り)で淹れたアイスをいただきましたが、これもかなり“飲みやすい”! 程よい苦味と酸味……角が丸くなった感じです。アイスコーヒーをブラックで飲めるなんて、嬉しいなぁ。

最後にいただいたのはエスプレッソ。エスプレッソは、やはりガツンとした苦味で大人の味ではありましたが、不思議なことに飲めてしまいました。しかし、それよりも衝撃だったのがミルクを加えたラテ。

画像: 甘党もごくごく飲めるレベルでしっかり感じる甘味

甘党もごくごく飲めるレベルでしっかり感じる甘味

えっ!? 甘い!?

思わず砂糖が入っていないか確認してしまったのですが、もちろん無糖とのこと。なのになぜこんなに甘いの!?

どうやら、コーヒー自体の甘味と、ミルクの甘味により、まるで砂糖を入れたかのような甘味が引き出されているようです。先ほどまでもうっすら感じてはいましたが、本当にコーヒー自体に甘味があるんだ……と、これまでの常識が覆りました。もうこれだったら毎日飲みたい! 甘党でも砂糖がいらないと思える、夢のようなコーヒーに、もう感動。

画像: 店主の大沢 征史さん

店主の大沢 征史さん

なんでこんなにおいしいのか。俄然コーヒーに興味が湧いてきたので、店主である大沢さんにいろいろ質問攻めしたいと思います。

【MUI】
所在地:神奈川県川崎市中原区木月3-13-2
TEL:044-767-1368
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日・水曜日
WEB SHOP:https://www.mui-motosumi.co.jp/
ブランドサイト:https://www.mui-motosumi.co.jp/blog/

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