演奏にアートと、日頃から芸術にどっぷりと浸かっている筆者utoが、ひとりでゆっくりと楽しめる企画展をご紹介。今回は、「あなた meet ◯◯」というテーマで、バレンタインシーズンに出会える企画展を5つピックアップしました。どれも興味深い内容となっているので、ぜひお出かけしてみてくださいね!

新たな自分に出会えるかも! バレンタインシーズンに見られる企画展5選

2月になりました。寒い日々が続き、温かいおうちにおこもりしたくなりますが、こんなときこそ感性を刺激するお出かけを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

今回は、「あなた meet ◯◯」というテーマで、新しいものに出会えるような企画展を5つピックアップしています。

バレンタインというこの季節、大切な人とアートを楽しむも良し、ひとりでゆっくりとアートな気分に浸るも良し。企画展は基本的に期間限定なので、今だけの特別な体験ができるかもしれませんよ。

温かくして、バレンタインシーズンのお出かけを楽しんでくださいね。

NAKED meets ガウディ展(寺田倉庫G1ビル)

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まずは、「あなた meet 未完成」。未完成の象徴ともなっている、ガウディの建築に迫る企画展をご紹介します。

今年は、1926年のガウディ没後100年、そしてその代表的建築である聖堂サグラダ・ファミリアのメインとなる部分「イエスの塔」完成となる節目の年。そんな歴史的な年に、寺田倉庫G1で公式展覧会が開催されます。

サグラダ・ファミリア オリジナル図面や、ガウディ直筆の手記に書簡、制作道具など、貴重なコレクションを公開。さらには、筆跡心理学的分析によるガウディの内面や思考にも迫る、新しい切り口の展覧会となっています。

来場者がサグラダ・ファミリアの一部を作り上げる企画もあり、“未完成”の象徴的存在であるこの建物が今でも多くの人々によって作り続けられていることを体験できますよ。

NAKED meets ガウディ展
会場:寺田倉庫G1ビル(東京モノレール「天王洲アイル」駅 徒歩3分)
会期:2026年1月10日(土)〜2026年3月15日(日)

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき(東京都美術館)

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お次は「あなた meet 北欧の日常」。東京都美術館開館100周年という記念すべき年に出会う、スウェーデン絵画の企画展をご紹介します。

ヨーロッパの北部に位置する北欧の1国、スウェーデン。近年、このスウェーデンの美術は世界的にも注目を集めています。本展は、そんなスウェーデン美術の黄金期に制作された絵画を紹介する企画展となっています。

1880年代からスウェーデンの若い芸術家たちがフランスで学び、人間や自然の姿をありのまま表現するレアリスムが発展しました。彼らは自国に持ち帰った技術とスウェーデンらしいアイデンティティを融合させ、日常を魅力的に描き出していったのです。

今回は、スウェーデン国立美術館の全面協力を得て、19世紀末~20世紀の期間に制作された絵画を多数展示。自然とともに生きるスウェーデンの人々の、北欧らしい感性に触れることができますよ。

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
会場:東京都美術館(JR「上野」駅 公園改札 徒歩7分)
会期:2026年1月27日(火)〜2026年4月12日(日)

美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像(パナソニック汐留美術館)

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3番目は、「あなた meet 理想郷」。数々のアーティストたちが夢見た、理想の地に出会います。

ユートピアの初出は、イギリス出身の思想家トマス・モアの小説のタイトル。本来は「どこにもない場所」を意味します。また、社会思想家ウィリアム・モリス『ユートピアだより』のなかでは、暮らしと芸術を融合させたどこにもない理想郷について言及されています。

そんなユートピアという概念が広まっていった20世紀の日本は、ほかの国の文化を取り入れて芸術や工業など幅広い分野で独自の発展を遂げていました。さまざまな要素を取り入れて近代化していく日本は、まさにユートピア(どこにもない場所)と言える存在だったかもしれません。

本展では、生活に関わる歴史を見つめ、未来を模索した多くの運動を「ユートピア」と呼び、芸術や工芸、建築など「美しさ」に関わる分野にフォーカスして「美しいユートピア」に迫ります。これら歴史的な美しいユートピアを見つめることで、未来への足がかりを探ります。

美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像
会場:パナソニック汐留美術館(JR「新橋」駅 汐留口 徒歩8分)
会期:2026年1月15日(木)〜2026年3月22日(日)

フランシスコ・デ・ゴヤ 四大連作版画展(東京富士美術館)

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※プラド美術館所蔵の《43番 理性の眠りは怪物を⽣む》。今回の企画展でも展示予定です。

「あなた meet 人間の内面」としてご紹介するこちらの企画展では、ゴヤの四大連作版画をたっぷりと見ることができますよ。

スペインの代表的な画家である、フランシスコ・デ・ゴヤ。18世紀~19世紀にかけて活躍したゴヤは、【2025年10月のアート展】でもご紹介したデューラーや、バロック期に活躍したレンブラントと並ぶ優れた版画家でもありました。

ゴヤの代表的な連作版画シリーズは4つあり、『気まぐれ』(Caprices)、『戦争の惨禍』(Disasters of War)、『闘牛技』(Bullfighting)、『妄』(The Follies)というタイトルがついています。そんな四大連作版画には、人間の精神や戦争の残虐性、社会への批判が鋭く表現されているのです。

本展では、東京富士美術館が所蔵する四大連作版画215点を一挙に公開。独自の魅力を放ち、時代を超えて訴えかけてくるゴヤの版画にたっぷりと触れることができますよ。

フランシスコ・デ・ゴヤ 四大連作版画展
会場:東京富士美術館(JR「八王子」駅 北口から西東京バスに乗換後 「創価大正門富士美術館」 下車 徒歩1分)
会期:2026年2月7日(土)〜2026年3月22日(日)

岡本太郎 生きることは遊ぶこと(川崎市岡本太郎美術館)

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最後は、「あなた meet 芸術は爆発だ」! 岡本太郎の作品を心ゆくまで堪能できる、“遊び”にフォーカスした企画展をご紹介します。

この「芸術は爆発だ」という言葉は、岡本太郎が著した本『自分の中に毒を持て』に出てくるもので、コマーシャルにも使われたくらい有名です。

そんなエネルギッシュで遊び心あふれるイメージのある岡本太郎。そのイメージにたがわず、絵画のみならず写真や文章、彫刻、ピアノにスキーなど、熱中してきたものには「遊び」の精神が根底に流れています。

パリで20代という若い時代を過ごした岡本太郎は、パリに集まる世界中の文化や思想に刺激を受け、パリ大学で民俗学を学んだ経験から、人間の暮らしや文化に現れる「遊び」という概念に興味を抱くようになったのです。

「まつり」を政治や宗教、芸術などを寄せ集めた真剣な「遊び」と捉えたり、旅行や海外での学問も「自由な遊びのひとつ」と述べたりして、「遊び」を娯楽や余暇にとどまらず全身全霊をかけておこなうものと考えていました。

本展では、岡本太郎の人生や芸術に現れている「遊び」にフォーカスして、代表作を中心に、川崎市岡本太郎美術館のコレクションを展示。ファンもそうでない人も必見の内容となっていますよ。

岡本太郎 生きることは遊ぶこと
会場:川崎市岡本太郎美術館(小田急線「向ヶ丘遊園」駅 南口 徒歩17分)
会期:2025年10月28日(火)〜2026年3月29日(日)

新たな世界に出会えるアート!

今回は、「あなた meet ◯◯」というテーマで、5つの企画展をご紹介しました。どれも興味深い内容の展示をおこなっているので、自分の新しい感性と出会うのにぴったりです。

いよいよ2月となり、年末年始の忙しさも落ち着いてきたら、ゆっくりと美術館でのアート鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

バレンタインシーズンのいま、大切な人と、また自分への上質な時間としても、アート鑑賞はおすすめです。

もしかしたら、知らなかった自分と出会うこともできるかもしれませんよ。

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