紅葉は秋を感じることができる風物詩のひとつでもあります。春の桜より楽しめる期間は長めですが、いつの間にか落葉してしまって見ごろを逃していた……なんていうことも。地域ごとの紅葉情報をチェックしながら、紅葉が一般的にいつ見ごろとなるのか見てみましょう。紅葉の時期の目安を知り、この季節を楽しんでくださいね。

紅葉が色づくプロセスは? きっかけや色づく温度を解説

画像: 紅葉が色づくプロセスは? きっかけや色づく温度を解説

紅葉は、植物の仕組みに加えて気温といった環境が絡み合って起こります。秋になって気温が下がると、葉っぱのなかにある緑色の色素が分解され、黄色や赤色の色素が増えてきます。これによって、葉っぱが黄色や赤色に色づいていくのです。

木々が紅葉するきっかけ

紅葉が始まるきっかけは、日差しが届く時間の長さの変化です。秋になって日が短くなると、木々が紅葉するきっかけが生まれます。それに加えて晴れた天気が続くと、のちの紅葉が色鮮やかになります。

紅葉が進むのに必要な気温の目安

そこから紅葉がさらに進むには、気温も重要です。理想的な気温は、昼間が15℃~20℃前後で暖かいこと、夜間が0℃~8℃程度と涼しいことです。

ただし、気温が下がりすぎて氷点下となり、霜がおりると葉っぱが痛んでくすんだ色になってしまいます。

紅葉の見ごろの目安と期間

画像: 紅葉の見ごろの目安と期間

紅葉が始まってから落葉するまでの期間は、どのくらいあるのでしょうか。具体的な期間と見ごろになる目安の時期を知っておけば、紅葉が始まりそうな時期を予測して紅葉狩りなどの計画も立てやすくなるので、紅葉が始まってから見ごろになる時期を解説します。

木々が紅葉してから落葉するまでの期間

一般的には、ひとつのスポットで紅葉が見られる期間は、2週間~3週間ほどであると言われています。ただし、地域や標高、木の種類、気温にも大きく左右されるため、ひとつの目安として捉えてください。

1週間ほどで葉っぱが落ちてしまうこともあれば、山全体で1ヶ月に渡って楽しむことができる場合もあります。

紅葉が始まる時期と見ごろはいつ?

葉っぱが7割以上色づくと、華やかな見た目となり色彩も映えると言われています。これが一般的に言う紅葉のピークであり、この状態が7日~10日程度続きます。

ピークを過ぎると、葉っぱが落ち始めます。ただし、ここで見ごろが終わるのではなく、葉が落ちるさまが美しい「散り紅葉」、道や敷地を絨毯のように彩る「敷き紅葉」など、紅葉を楽しめる時期はピークばかりではありません。

自分が楽しみたい紅葉の光景に合わせて、紅葉情報をチェックしてみてください。

紅葉の地域ごとの期間の違い

画像: 紅葉の地域ごとの期間の違い

紅葉の始まる時期は地域によって異なり、基本的に標高が高く寒い地域から始まり、徐々に南下していきます。2025年の紅葉がいつごろ見られるのか、大まかな目安があれば旅行や紅葉狩りなどの計画を立てやすくなります。紅葉の目安を北日本、東日本、西日本の3地域の順にご紹介します。

北日本の紅葉予想

北海道は9月中旬から、東北地方は10月中旬くらいから始まる予想です。北海道の一部ではすでに色づきが始まっています。東北は見ごろのピークが平年並みかやや遅い予想で、早い地域では10月上旬、遅い地域では11月上旬には見ごろを迎えられるでしょう。

東日本の紅葉予想

東日本も、ピークは平年並みかやや遅い予想です。10月下旬~11月下旬にピークを迎える地域が多いでしょう。ただし、この夏の記録的な暑さで一部の葉の健康状態が良くないため、見栄えに影響がないかを事前にチェックしておく必要がありそうです。

西日本の紅葉予想

西日本も同じように平年並みかやや遅い予想で、11月上旬頃がピークになる地域が多いでしょう。10月上旬から中旬にかけては天気が崩れる地域もあり、気温も平年より高くなりがちのため、ピークは遅くなりそうです。

こちらも夏の暑さで葉の健康状態が良くない場合があるため、事前にチェックが必要そうです。

木の種類による紅葉時期の違い

画像: 木の種類による紅葉時期の違い

紅葉が楽しめる時期は、地域だけではなく木の種類によっても異なります。もし見ごろを逃してしまっても、別の木であればまだ紅葉している場合があるかもしれません。

ここでは、赤・黄色・その他の色の3種類から、それぞれの木々の紅葉の見ごろをご紹介します。ただ、種類や地域などによっても紅葉の時期は異なるため、おおよその目安として参考にしてください。

赤い紅葉の樹木

画像: 赤い紅葉の樹木

・イロハモミジ
最も一般的なカエデのひとつです。11月中旬~12月上旬に見ごろとなることが多く、鮮やかな赤い色に紅葉します。

・オオモミジ
イロハモミジよりも大きめの葉が特徴で、燃えるような赤色に染まります。11月中旬~12月上旬頃が見ごろです。

黄色い紅葉の樹木

画像: 黄色い紅葉の樹木

・イチョウ
街路樹としてもよく目にする樹木で、扇のような特徴的な葉を持ちます。見ごろは11月中旬~12月上旬がピークになることが多いです。

・ブナ
まっすぐに伸びた幹と卵のような形の葉っぱが特徴です。黄色く紅葉したあとは褐色に変化していき、温かな色彩で見る人を包み込んでくれます。見ごろは10月下旬~11月上旬です。

その他の色に色づく樹木

画像: その他の色に色づく樹木

・ウリハダカエデ
黄色~赤色~オレンジ色へと徐々に変化していくのが美しく、この木だけで鮮やかなグラデーションが楽しめます。11月上旬~11月中旬が見ごろとなります。

・ニシキギ
世界三大広葉樹のひとつ。「錦」と入っているのが納得できそうなほど、美しく色づきます。色は赤だけでなく、紫や黄色など、さまざまに変化。11月上旬~11月中旬に見ごろを迎えます。

まとめ

画像: まとめ

日照時間の変化と気温の変化が色づくきっかけになる紅葉。見たい紅葉の景色に合わせ、ピークの前に紅葉情報をチェックしておきましょう。

地域によっても樹木によっても見ごろが異なるため、さまざまな場所へ足を運んでみるのもおすすめです。

ぜひ、この秋の紅葉を楽しんでくださいね。

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