「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」が開幕
アーティストとともに新たな文化を創出するヘラルボニーが手がける国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」。さまざまな作品が一堂に会する展覧会が、2025年5月31日(土)から6月14日(土)までの期間、東京・丸の内にある三井住友銀行東館1F アース・ガーデンで開催されます。

2024年に創設したばかりの「HERALBONY Art Prize」は、世界中の障害がある表現者を対象とし、その創作力を発表する場の提供とキャリアの芽吹きを後押しすることを目的としたアワードです。ちなみに、社会側に障壁があると言う考え方に基づき、あえて「障害」という表記に統一しているとか。
開催は今年で2回目。なんと、昨年を大きく上回る2,650作品の応募があったとのこと! 今回展示されるのは、そのなかから選ばれたグランプリ、企業賞、審査員賞の受賞作品と、ファイナリストの作品。その数なんと、61名による全65作品。
これだけ多様で濃密な作品群を一度に楽しめる機会はなかなかありません! 会期は2週間、入場料は無料と気軽に行ける展覧会なので、ぜひ足を運んでほしいなと思います。
今回は、説明会&先行内覧会に行ってきた様子を一足先にお届け。来場者特典についてもご紹介するので、お見逃しなく!
「出口のあるアワード」という表現が印象的だった説明会
ヘラルボニーの代表である松田崇弥 氏、松田文登 氏による挨拶から始まり、グランプリ受賞作家のエヴリン・ポスティック氏のコメント、ヘラルボニー松田両代表と3名の審査員によるクロストークと、終始和やかな雰囲気だった説明会。ちなみに、松田両代表は、なんと双子なんだそう。
なかでも印象に残ったのが、「出口のあるアワード」という言葉。ただ受賞して終わりではなく、その後のキャリアまで応援するようなアワードであるということが、さまざまな夢を叶える存在だと感じます。
そして、今回グランプリに選ばれたのは、フランス出身のエヴリン・ポスティック氏の作品「La Reine Charlotte(シャーロット王妃)」。インクと海図を用いたこの大作は、古地図の上に浮かぶ異形の生命体を思わせる図像が繊細に描かれた、緻密で幻想的な世界観が魅力です。

エヴリン・ポスティック(フランス)「La Reine Charlotte(シャーロット王妃)」
画材:インク、海図/サイズ:710×1180mm
会場では、このグランプリ作品を含む受賞作が一挙公開されます。世界の多様な才能と表現が交差する空間、見逃す手はありませんね!
というわけで、実際の会場の様子もお届けします。
先行内覧会の様子もチラ見せ
どの作品も素晴らしく、独創的なテーマも豊富で見応えがあるのが魅力の「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」。
グランプリ受賞作品のほかに、審査員特別賞として4名の審査員が選出した作品や、企業のサービス・プロダクトなどに採用される企業賞を受賞した5作品などなど、注目したい作品が盛りだくさん!

ムバヴァレロ・ネカヴァムベ(南アフリカ共和国)「Gwalabani nga vhuthu! strike with Ubuntu!(人間性を持って戦え! ウブントゥと共に打ち勝て!)」

わんちゃ(日本)「箱に乗るイヌ」

アルバ・プリド(アラブ首長国連邦)「知覚」

冬絶「無題」
なかでも、私がとくに気になった作品を4つピックアップしてみました。これらの作品は、ぜひ実際に見てみてほしいなと思います。
そして、個人的に嬉しいのがグッズ展開が豊富なこと! どれもかわいくて、見ているだけでも満足感のあるラインナップ。

私はハンカチーフを購入したのですが(もちろん自腹で)、スカーフも気になる……!
陳列されている以外にも柄が複数あるものもあったので、気になる商品があったらぜひ見てみてほしいなと思います。
展示だけじゃない、体験型イベントも充実!





展覧会初日となる5月31日(土)には、作品をより深く味わえるアートクルーズや、グランプリ作家のエヴリン・ポスティック氏による公開アート制作など、注目のプログラムが盛りだくさん。
会期中も、アートクルーズに加えて、参加者同士で語り合う雑談型観賞プログラムや、株式会社COTENとコラボした講演&対話型ワークショップまで、多彩なイベントが無料(一部事前申込制)で楽しめます。
来場者特典にも注目!

そして、嬉しい来場者特典も! HERALBONYの公式LINEを登録すると、グランプリ受賞作品である「La Reine Charlotte (シャーロット王妃)」のポストカード1枚に加えて、講談社「FRaU」による特別冊子(電子版)がもらえちゃいます。
さらに、展覧会会場と、 HERALBONY LABORATOLY GINZA(銀座常設店舗)の両方に行くことで、豪華特典が当たる抽選への参加も可能です。参加方法は、会期中に両会場でプレゼントしているポストカードを、もう一方の会場に持っていくだけ。
「La Reine Charlotte(シャーロット王妃)」を起用した非売品のスペシャルアイテムが、抽選で3名さまに当たるとのことなので、ぜひ両会場を巡ってみてください。
アートの多様性とエネルギーに出会える場所へ
「HERALBONY Art Prize」は、アートの可能性をひらくコンテストであると同時に、社会との新しい接点をつくる試みでもあります。会場に並ぶのは、見る人の価値観を揺さぶるような個性的で力強い作品ばかり。
いよいよ今週末から開幕なので、この機会に見て、感じて、語りたくなるアート体験を楽しんでみてくださいね。
「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」開催概要

会期:2025年5月31日(土)〜6月14日(土)
会場:三井住友銀行東館1F アース・ガーデン(東京都千代田区丸の内1-3-2)
入場料:無料(一部イベントは事前申込制)
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