※使用している画像は特別に許可を得て撮影したものです。
前回はこちら
記念すべき2段階は、シミュレーターから
前回は、ついに1段階のみきわめに挑戦! とくに山場もありませんでしたがぬるっと合格することができたので、無事2段階へ進むこととなりました。
2段階に進むというのは、車でいうと仮免許証が交付された状態です。自動車教習では晴れて路上教習へ! となりますが、バイクではそうはいきません。二輪教習では2段階もコース内教習……つまり、路上教習がないのです!
卒業まではシミュレーターを使用したり、コース内で実際の状況を想定した走行をしたりする必要があります。実際に路上に出て走る際の判断力を養うために、交通法規や危険予測などを学んでいく、ということですね。
最初は新しい課題がそう多くないならあとは卒業するだけか、と気が早いことを考えていたのですが……普通にコケるシーンも出てきます(ネタバレ)。無事卒業できるまで、そのシーンを心待ちにしつつお付き合いいただければ嬉しいです!
さて、祝! 2段階! ではありますが、一旦実車走行はおあずけ。2段階はシミュレーターを使った教習が増えることもあり、まとめてご紹介したいと思います。
2段階のシミュレーターでは、交通法規をおさらいする座学のようなもののほかに、事故のシミュレーションや、カーブの安全走行、外的要因による影響の体験などがあります。どれも安全走行には欠かせない内容なので、一緒におさらいまたは予習していきましょう!
交通法規は余裕と思いきや……
最低でも毎月数回は必ず車を運転しているので、交通法規はそれなりに自信があったのですが……意外と忘れてしまっていたのが「左方優先」。信号機がなく、道幅を見ても優先が明確でない十字路においては、左側から侵入する車両が優先であるというものです。あまり出くわすことがないのですっかり忘れていました。
ただし、自分が左方優先の対象であったとしても、譲れという優先意識が強すぎると事故に繋がりやすいのだとか。あくまでも公道ではルールを守るだけでなく、譲り合い&思いやり精神が大切ということですね。
また、「坂の頂上では徐行する」というルールもすっぽり抜けてしまっていました……。坂の頂上は見通しが悪くなるので自然と減速するシーンが多かったのですが、きちんとルールとして把握しておかなければ!
いや〜それにしても、周りでも意外と忘れてたという声が多かった「点滅信号」(赤色点滅では一時停止して安全確認後に進む、黄色点滅では周りに注意しながら進む)は覚えていたんですが……悔しい!
1秒でも油断大敵! 明日は我が身と思った行動を!
また、興味深かったのが、現在と昔の事故の原因ランキング。現在では飲酒運転が減っている代わりに、ながら運転による事故が増えているとか。運転時のスマホは年々規制がきつくなっていっていますが、それほど事故に繋がっているということにもなりますね。
自動車免許を持っている兼ね合いで二輪教習での学科は1時限のみで、あとは免除だったのですが、当時の学科教習で40キロで走行しているときに目を離すと1秒あたり約11メートル、80キロ走行時には1秒あたり約22メートルも進んでしまうと習ったことを思い出しました。
スマホをカーナビとして使っている人も多いと思いますが、走行時にはスマホを絶対に触らず、道を調べたいときは路肩に停めるというのを遵守しないといけませんね。周りに誰もいないと思っていても、1秒後も同じ状況とは言えないのですから。
ちなみに、シミュレーターで体験しておいてよかったと思ったのが、「右直サンキュー事故」。譲ってくれたからと急いで右折したら事故に遭ってしまうというものです。聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
私もよく目にしていたものの、実際に遭ったことはないので気をつけていれば大丈夫だろうと思ってしまっていました。
今回は、私が右折、対向車のトラックが直進という状況。対向車が譲ってくれた際に、かなり注意していたもののすぐに何も起こらなかったことでこれ以上何も起こらないだろう……と警戒していた分油断してしまったんですよね。なんと、進み始めた瞬間に対向車の影から直進車が!
注意し続けるというのはなかなか難しいということを再認識させられました。これだけ気をつけたのだからもう大丈夫だろう、と思ってしまう瞬間がやってくるんですよね。その状態がかえって一番危険なのかも。
譲ってくれたのだから早く行かなければ! という心理も後押ししてしまうこの事故は本当によくあるので、実際の事故に遭う前に体験しておいてよかったです。車でもバイクでも関係なく、気をつけなければいけませんね。
ハイスピードでのコーナリングが難しい!
50〜90キロでカーブを曲がるという体験もあるのですが、スピードを一定に保ちつつ操作するのが本当に難しい! このスピードではバンクだけでなくハンドル操作も重要になるのですが、ハンドルを回すとアクセルにも力が入ってしまって加速し続けてしまったり、逆に気をつけすぎて減速してしまったり。
50キロでは安定した走行ができたものの、90キロではもう曲がりきれずそのまま崖にダイビングしてしまいました……。力が入ってしまって加速した結果、操作不能なスピードになってしまうことも考えられるので、ここはかなり気をつけたい!
また、カーブということは先がどうなっているのかを把握しにくいということでもあります。なんとかカーブを曲がりきれたと思っていても、カーブ終わりに障害物があったら事故は免れません。「かもしれない運転」はどんなときでも大切です!
バイクは外的要因に弱い!
バイクは車に比べて車体も軽いですし、車幅も狭いので風の影響を受けやすい……というのは知識としては知っていましたが、実際に体験してみるとそれはもう凄まじい!! とくに、トンネルの出口! まさかあんなに怖いものだったとは……。
トンネルを出た瞬間、いままで遮られていた風が一気に車両に当たるので、ものすごい横風がくるんです。山間部や海岸線では風が強くなることが多々あるので、これも注意が必要!
高速道路を車で走っているとトンネルなんかはよくありますし、横風があったとしても焦るほどのレベルはそこまでないためあまり意識していなかったんですよね。指導員さんや先輩ライダー曰く、来るぞと気をつけていれば大丈夫とのことだったので、絶対気をつけようと誓いました。
さらに、濡れたマンホールが強敵であることも再認識。これも車と同じ感覚で普通に上を走ったら、つるっと滑ったんです! その滑りようは「えっ!? こんなに滑るの!?」と思わず叫んでしまうほど! 転倒するほどではありませんでしたが、本当に油断は禁物。気をつけないと。
と、ここまで恐怖を煽るような内容になってしまいましたが、バイクに限らず運転は楽しいだけではなく常に危険と隣り合わせ。気をつけているといないでは大違いなので、しっかりと危険予測をしたうえで、安全第一でいきましょう!
次回は、2段階の実車走行のハイライトをご紹介していきます。何でコケたかも判明するので、乞うご期待!
つづく!
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