車とバイクの免許を取得済みの筆者ame。次は海へと進出すべく、ボート免許をとるぞ! と一念発起。ボート免許の取得を検討している人が体験できる実技講習があるということで、【横浜ボートフェア2024】に行ってきました。今回は、その様子をお届けします!

初のボート乗船は波瀾万丈!?

画像2: 【横浜ボートフェア2024】海へ進出! ボート免許の実技講習体験レポート
画像3: 【横浜ボートフェア2024】海へ進出! ボート免許の実技講習体験レポート

受付を済ませると、さっそくライフジャケットを着用することに。この日は晴れだったので、眩しさ対策にサングラスもつけて準備万端。

同船するKさんとインストラクターさんにご挨拶をしたら、桟橋まで降りて行きます。おお、私たちが乗るボートがすぐそこに!

恐る恐る乗船すると、まずはボートの進路を決めてくれる船外機の動きを教わることに。ハンドル操作は車と同じで、右にハンドルを切れば右に進み、バックするときも、右にハンドルを切れば右に下がります。

画像: まっすぐの状態

まっすぐの状態

画像: ハンドルを右に回すと向きが変わる

ハンドルを右に回すと向きが変わる

とくに、バックのときは船外機の先端が向いている方向に進んでいくので、これを目印に操作するのがよいとのこと。思ったよりシンプルで簡単そう!

また、海上を進むボートだからこその装置があるというのが興味深かったです。「エンジンストップスイッチ」というこの装置、なんとロックプレートをつけておかないとエンジンがかからない!

画像: 安全対策あっての楽しいクルージング。いのちだいじにを心がけましょう

安全対策あっての楽しいクルージング。いのちだいじにを心がけましょう

なぜかというと、万が一落水してしまったとき、人間の泳ぐスピードでは進み続ける船に復帰するのは不可能ですよね。なので、落水した時点でエンジンが止まるようにするために、このような装置があるそうです。有事の際にしっかり作動させるためにも、コードは常に手首や衣服に留めておく必要がありますね。

まさかの離岸からスタート!?

一通り聞いたあと、インストラクターさんから衝撃の一言が。

「それじゃあ、運転席に座ってください」

えっ!? もうですか!?

画像: 触っていいの……? 本当に!? とビビりまくり

触っていいの……? 本当に!? とビビりまくり

まさかの離岸から運転スタートという衝撃の事実に、私だけでなく同船のKさんも驚愕。「乗船体験なんだから、運転するんだよ」と言われたものの、心の準備がまったくできていませんでした。予想外すぎる。

ボートは当たり前ですが波に流されるので、厳密にはすでに離岸していたかもしれませんが、初っ端からというのは緊張。ぎこちない動きでスロットルレバーを手にします。

「上に動かすと前進します」

その一言で、私はなぜかぐっと上に動かし、ボートもぐっと加速。私たちが悲鳴を上げるなか、インストラクターさんの「一気に動かしちゃダメだよ」という冷静な一言が。

画像: すばやく修正してもらってひと安心……

すばやく修正してもらってひと安心……

早くもやらかしてスタートしてしまった……と悔いてもやってしまったことはもう仕方ないので、どこかにぶつけなかったことを喜ぶしかありません。

気を取り直して、じわっと前進。いざ出航!

初めてのボートは怖いけど、楽しい! 車の運転の感覚でもちゃんと進んでくれるし、落ち着いてこなせば大丈夫そう。一安心。

ちなみに、道路にも道路交通法があるように、海にも交通法規が存在します。そのうちのルールの一つが、右側通行であること。道路のように車線があるわけではないですが、前から船が来た際は、右側通行を厳守する必要があります。

画像: 右奥のボートも右側に寄って航行しています

右奥のボートも右側に寄って航行しています

しかも、車線がないのでどこから船が来るかわからない。360度すべての方向を注意し続けないといけません。これがなかなか大変。とくに進路変更する場合や、バックする場合などは確実に確認してから操作することが必須です。

常に周りに気を配るというのは車やバイクでも同じとはいえ、海に出て間もなく緊張していることと、進路変更などの指示があったらすぐやらなきゃ! と思ってしまうことにより何度か確認不足の凡ミスを繰り返してしまうことに。冷静さが必要ですね。

また、遅いスピードだと波に勝てずに流されてしまうのだとか。まっすぐ進むというのも難しいんですよね。ハンドル操作はあまり大きくせず、且つこまめに操作する必要がありました。とはいえ、船を運転している実感が湧くので、この大変さも楽しい!

画像: スピードを保ちつつハンドル操作するのって難しいと思っていたら、自分でハードモードにしてしまっていたというオチ

スピードを保ちつつハンドル操作するのって難しいと思っていたら、自分でハードモードにしてしまっていたというオチ

余談ですが、バイクのアクセルと同じ意識を持ってしまっていたので、スロットルレバーはずっと握りっぱなしでした。離しても大丈夫というのがわかるのは、のちのちKさんに交代したあと。

上記の理由からスピードがなかなか安定しないながらも、なんとか航行していると、前から大きめの船が。これにより、2回目の事件が発生してしまうことに。

トラブル発生! 引き波に立ち向かえ!

画像: これが引き波

これが引き波

航行時、船の後ろにできる波を、引き波といいます。船が大きければ大きいほど、速ければ速いほど、この引き波は強くなるのです。そのため、なるべく引き波を立てないように気をつけて航行する必要があります。

が、いくら気をつけていてもまったく引き波を立てずに航行することはできません。ほかの船の引き波に出会った際は、正面で受けると転覆の心配も少なくなり、乗り越えることができるのです。

さて、ここまでの説明で、何が起こるか分かった方もいるでしょう。

そう、起こってしまいました。引き波 VS 私という事態が。

インストラクターさんに「ハンドル左に思い切り切って!」と言われ、急いで回し正面で受けたのですが、これがすごい揺れるんです。波に乗り上げて、下りるときに船の先端が大きく上下するんですよね。

画像: 大きく乗り上げて……空がきれいだな〜と思う暇もなく

大きく乗り上げて……空がきれいだな〜と思う暇もなく

画像: 勢いよく降下!! ギャー!!

勢いよく降下!! ギャー!!

大きな波を乗りこなしたあと、もういいのかと思って進路を戻すと、どうやらまだ早かったらしく、今度は斜めに引き波に乗り上げてしまいました。先ほどの揺れに横も加わったので、船内は阿鼻叫喚。

もう、生きた心地がしませんでした。私のせいなんですが。みんなの命を奪ってしまうかも! ごめんなさい! と波が過ぎるのを祈ることしかできず……。ある程度揉まれたら揺れも落ち着いたものの、ドキドキ。

怖かった〜!!(泣)

海の上というのは、思った以上にいろんな影響を受けてしまうんですね……。でも、早い段階で知ることができてよかったです。初めてな分、すべてが大切な経験! 同船者の方々には怖い思いをさせて申し訳ないですが、よい経験になったと思うことにします。

画像: さっきまで荒波に揉まれていたのが嘘のように穏やか

さっきまで荒波に揉まれていたのが嘘のように穏やか

さて、気を取り直して、ランドマークを目標に進路変更を何回か行い、Kさんにバトンタッチ。まっすぐ進むのは大変そうでしたが、さして大きなトラブルもなく、帰路へ着くことになりました。(あれ? おかしい……)

着岸は、波と風も考えて船を操作すべし!

画像: 着岸の目印

着岸の目印

当然のことですが、船から降りるためには、船を岸に着けなければいけません。そこで、考慮すべきなのが、波と風。エンジンを止めていても、波と風の影響で船の向きが変わったり、岸に近づいていったりします。そのため、状況を見つつ1〜2隻分空けたうえで岸と平行にする必要があります。

もともとびたっとくっつけるような着岸ではなく、岸と並行にしたあとボートフックで引き寄せるのがプロとのこと。

画像: それなりに風が強かった証拠が私の前髪

それなりに風が強かった証拠が私の前髪

まずはKさんが挑戦しますが、風がなかなか強くなってきて、並行にするのにも一苦労。並行になったら後退と前進を繰り返すことで速度を殺し、まっすぐの状態で停めないといけません。

Kさんが先にやってくれたおかげで私は予習できたのと、風がおさまってきたのでなんとなくうまいこといきましたが、地面がないだけでいろいろな難易度が上がるんだなと実感しました。

最後はインストラクターさんに代わってもとの場所へ。着岸も操作がうますぎて感動。これが自分でもできたらすごくかっこいいだろうな〜! 頑張りたい!

画像: なんか一皮剥けてる(笑)誰?

なんか一皮剥けてる(笑)誰?

こうして、私の初めての乗船体験は幕を下ろしたのでした。

あとは免許をとるだけ!

画像: ボートとは、しばしの別れ

ボートとは、しばしの別れ

トラブルも多かったものの、とても貴重な体験ができて楽しかった! 実際に乗ってみていろいろと実感できたので、より具体的にボート免許と向き合うことができそうです。

インストラクターさんが、免許を取ったあとのほうが勉強することが多いとおっしゃっていたのですが、車でもバイクでも同じだったなと改めて思いました。事故に気をつけて、法を遵守しつつボートライフを楽しみたいですね!

さあ、あとは免許を取るだけ。 かっこいいでしょ! とドヤ顔する日も近いはず。その日まで、頑張りたいと思います。

画像: リフト券無料の「雪マジ!」や、入浴料金無料の「お湯マジ!」など種類も豊富

リフト券無料の「雪マジ!」や、入浴料金無料の「お湯マジ!」など種類も豊富

ちなみに、「海マジ!」という、19〜22歳のクルージング、釣り、マリンスポーツが0円になるというサービスもあります。対象施設も随時追加されていくので、こちらもぜひチェック!

世界が広がること間違いなしなので、機会があれば皆さんもぜひ、まずは体験乗船だけでもしてみてくださいね♪

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