バイクに憧れる20代女子ameが日吉自動車学校に通い、普通二輪免許(MT)を取得するまでを綴る連載【レディ・ライド】。今回は、「一本橋&クランク」編! 苦手とされやすい一本橋を集中して対策していた私。ところが、事態は思わぬ方向へ……!?
※使用している画像は特別に許可を得て撮影したものです。

前回はこちら

難しい! けどコツを掴めば意外といけそうな「一本橋」

これまで、なんとかスラローム・S字(8の字)・急制動をこなしてきた私。二輪課題は残すところ一本橋とクランク、そして坂道発進……残り半分となりました。

心配なのは一本橋。二輪課題のコツを調べていると、必ず関門として紹介されているのです。多くの教習生から苦手と捉えられているようですが……正直心配性なので不安しかありません。

まあクランクはS字・8の字と同じ感じだと思うので問題ないでしょう。今回も、しっかり予習しつつ打倒一本橋! ということで頑張っていこうじゃありませんか!

さて、一本橋は「低速走行時のバランスのとり方」に対する課題です。一本橋の手前で停止したのち、幅30cmの台を落ちないように渡りきる必要があります。

画像: 一本橋のコース。思ったより細くて、そして長い

一本橋のコース。思ったより細くて、そして長い

学校の授業で平均台をやったことがある方はなんとなく想像がつくと思うのですが、狭い台の上を渡るとき、ある程度のスピードがあったほうがかえって安定感が出て渡りやすいですよね。ゆっくり渡るというのは、一見慎重に渡れて安定しそうですが、じつはバランスを取るのが難しくなるのです。

そこがこの課題のミソ。一本橋にはなんと、目標タイムが設定されています。普通二輪では、7秒以上かけて走行すること。それにより、ある程度のスピードを出して安定感のある走りをするということも難しくなるのです。

……え? これ人類に可能? と不安に思ったものの、何事にもコツがあるもの。一本橋のコツもいくつかあるのでしっかり学んでいきましょう。

ちなみに、私は最終的には一本橋はかなり得意というか、安定して走行できるようになりました。指導員さんに教わったコツとともに、実体験を踏まえたコツをまとめようと思います。

※画像は、指導員さんによる見本

  1. 目線はとにかく先を見続けること
  2. 膝でタンクをしっかりと締めること(ニーグリップ)
  3. 台に乗り上げる際はある程度スピードを出すこと
  4. ハンドルを小刻みに振ること
  5. クラッチをうまく使うこと

それぞれ掘り下げていきます。

コツその1:目線はとにかく先を見続けること

画像: 見続けるのにおすすめな塀。なんならその先を見据えて

見続けるのにおすすめな塀。なんならその先を見据えて

これは本当に重要です。脱輪しないかなと不安に思って足元を見ようとすると、逆に脱輪します。一本橋よりずっと先、日吉教習所の場合は塀を見続けるくらいでちょうどよいです。

絶対に足元を見てはいけません。……もちろんこれはカリギュラ効果を狙っての発言ではないため、ご安心ください。

コツその2:膝でタンクをしっかりと締めること

ちゃんとニーグリップできてそうな後ろの女の子

ニーグリップとも言いますが、これはバイクとの一体化に繋がります。安定感がぐっと増すため、日頃から意識するのがおすすめです。ちなみに、タンデムで後ろに乗るときにも意識しておくと、安定感が増すので喜ばれます。

コツその3:台に乗り上げる際はある程度スピードを出すこと

画像: よいしょっという感じで乗り上げましょう

よいしょっという感じで乗り上げましょう

これ、私は気づくまでに時間がかかってしまいました。タイムのこともあるし、台に乗り上げるときもゆっくりいかないといけないと思い込んでいたんですよね。少し上り坂になっているので、ゆっくりを意識すると、一瞬で脱輪します。

停車したうえで乗り上げる動作をする必要があるので、ここは思い切って乗りましょう。タイムのことは心配せずに。乗り上げてから調整すればよいのです。一定の速度で渡りきること、なんてルールはないのですから。

コツその4:ハンドルを小刻みに振ること

画像: ちなみに指導員さんは激うまなので、やたらと真っ直ぐです

ちなみに指導員さんは激うまなので、やたらと真っ直ぐです

これは、バランスをうまく取るためのコツです。手段を目的にしてはいけません。ゆっくり真っ直ぐ渡るというのは難しいので、進路を調整しつつバランスを取るために小刻みにハンドルを動かすというイメージです。

肩は動かさず、書いて字の如く小手先のテクニックとして小刻みに振ってみてくださいね。

コツその5:クラッチをうまく使うこと

画像: 積極的に取り入れたい断続クラッチ

積極的に取り入れたい断続クラッチ

これまでのコツを押さえていれば、脱輪せず一本橋を渡りきることはできると思います。問題は、タイム。この二輪課題のクリアには、うまいこと速度を調整する必要があります。

速度調節はおもに後輪ブレーキとクラッチを使用するのですが、私はけっこうクラッチに助けられました。クラッチを切ったら速度が下がっていき、離せば自然と速度が回復します。渋滞をはじめとする低速走行時にもかなり便利なクラッチ。ここでも大活躍です。

クラッチを切る→不安定になってきたら離す→安定してスピードが出てきたと感じたら再び切る。この繰り返しで大体なんとかなります。この操作は断続クラッチともいうので、覚えておけばほかの課題でもイニシアチブを握れることでしょう。

画像: 一本橋に打ちのめされている私

一本橋に打ちのめされている私

ここまで偉そうにコツを語ってきましたが、初期の私の戦績は、最初に2回成功してからずっと失敗続きでした。もはやスランプともいえないほど……まぐれの成功をものにするのがなかなか大変。

一本橋はメンタルも重要です。一度苦手意識を持ってしまうと、なんだか失敗が続いてしまうんですよね。そんなこんなで、打倒一本橋! と一本橋だけ頑張ればいいやと思っていました。

……そう、あの課題を始めるまでは。

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TEL045-563-3333
営業時間8:30〜20:00(日曜日・祝日は17:50まで)
定休日毎週月曜日
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