※使用している画像は特別に許可を得て撮影したものです。
前回はこちら
初めてのシミュレーターは、“何かが起こる”らしい……?
前回、指導員さんに言われた衝撃のセリフから程なく、ついにこの日がやってきました。
本日は、初のシミュレーターです!
とはいえ、Uターンだけでなくスラロームや8の字もこなしてしまった私には、シミュレーター用のバイクだって乗りこなせるはず。
……でも、念のため、万が一を考えてシミュレーターがどうだったか先輩ライダーに聞いておくことにします。一応ね。
シミュレーター? ゲームみたいなもんだよ! 楽勝楽勝!
あ、突然出てくる子供はひかないようにね。
ゲームかぁ! そっかぁ! それなら余裕そうだなぁ!
……え? 子供? 飛び出しとかあるの?
なんだか嫌な予感がしますが、シミュレーターとはいえ、気を抜かずに挑めということでしょう。
教習が始まる前に、シミュレーターについておさらいしておくこととします。
そもそもシミュレーターとは、画面を使用した模擬教習のこと。実車では危険な運転をシミュレーターにて実施するものです。
正面に設置されたディスプレイに風景が写るほか、なんと風も感じられるという優れもの。私はアトラクションが大好きなので、かなりワクワクします!
この時間は私のほかにもう一人男性の生徒がおり、2人で受けることに。シミュレーター用のバイクは1台なので、男性の生徒が先で私は後。順番に乗っていくようです。
余談ですが、トップバッターって本当に緊張しますし不安になりますよね。順番が後でよかったと私が安堵したのは言うまでもありません。しめしめ、これで予習できるぞ。
初回の課題は急制動
初回のシミュレーターでは、すでに急制動をやっている人とまだやっていない人がいるのだとか。どちらにしても、シミュレーターで急制動を体験するというのが今回の趣旨のようです。
……あれ? ということは、もしかして私って遅れ気味……?
急制動では、いくつかコツがあります。まず、バイクのブレーキには、エンジンブレーキのほかに、右手で操作する前輪ブレーキと、右足で操作する後輪ブレーキがあります。
前輪ブレーキ:制動力が強い。強く握ると、慣性の法則でライダーが前に放り出されてしまうことも。
後輪ブレーキ:前輪よりも制動力が弱い。ただし、こちらもかけすぎるとスリップの恐れがあるため要注意。
どちらのブレーキを使うかというのは、その時の状況次第ではあるものの、前輪ブレーキは思ったよりかかってしまう印象があったので、私が普段走るときには後輪ブレーキを使うことが多かったです。
急制動では、前輪ブレーキだけでも、後輪ブレーキだけでも思うように止まることはできないため、どちらもうまく使う必要があります。教えてもらったコツは、ブレーキ配分を前輪と後輪で6:4にするというもの。路面状況が良ければ、前輪はもっと配分多めの8:2でもよいようです。
そんなに前輪ブレーキ使うんだ! と学びを得たものの、むしろ普段は使わないようにしていた部分でもあったため、意識する必要がありそうですね。
果たして、何事もなく終えることができるのか
さて、シミュレーターとはいえ、やることは実際のバイクの運転時と同じ。乗る前の安全確認も必須です。気を抜かず、周囲を確認してからまたがり、発進できるようにするまでの動作をしっかり再現するようにしましょう。
まずは、シミュレーターのバイクに慣れるために慣らし走行からスタート。操作感は確かに独特。ギアチェンジの際、かなり固いことにも驚きました。でも、ゲーセンみたいで楽しい。
ディスプレイの映像が動く影響と動きの独特さから酔ってしまうこともあるようなので、体調が悪いと感じたらすぐに伝えるようにしてくださいね。ちなみに、私は三半規管弱めですが自分の運転ではそんなに酔わないタイプなので、シミュレーターは平気でした。
そして、急制動を実際に体験する前に、覚えておくべき大切なことがあります。それは、車同様バイクも急には止まれないということ。それを体験するためにも、あるルールのもと走ることに。ルールは簡単。たったの2つ。
- 前を走るトラックの後ろについて走ること
- 何かが起こるので、なるべく素早く停止すること
何かが起こる……?
怖っ!!
順番が後で、本当によかった。さて、私のためにも……先遣隊(男性生徒)よ。頼みましたよっ!
ちなみに、起こる“何か”は、お二人とも異なるのでご安心くださいね。
※画像はこの日の指導員さんのイメージです。
……ええ、分かっていました。分かっていましたとも。そんなに甘くないってことくらい……。そうです。もちろんフェアに行きましょう! ね!
男性生徒も恐る恐るスタート。見ている私もドキドキです。順調にトラックの後ろを一定の速度でついて行っていたその時。そう、ついに“何か”が起こりました。
急に、車が飛び出してきたのです!
これには、さすがに対処しきれずそのままトラックに突っ込んでしまい、男性生徒のターンはおしまい。そんなことが起こるの!? 子供よりやばいやんけ!!
ちなみに、私のターンで起こった“何か”は、トラックの急ブレーキ。先ほどの惨状を目の当たりにしたことでビビっていた私は、すぐに止まれるように意識し続けていたため、事故らず普通に停車。逆につまらんて。
完全に見せ場を持っていかれてしまったものの、シミュレーターの初回は無事終了。何より大切なのは、この経験を実車走行に活かすこと。次の実車走行も頑張るぞ〜!
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