著者プロフィール:緒方智幸(おがた ともゆき)
バイク歴40年のベテランライダー。ひとり旅スタイルでのツーリングを愛し、道中ではおしゃれカフェや絶景スポット、ラーメン・カレーといったご当地グルメ、神社や御朱印集めなど多彩な趣味を楽しむ。林道探検や名水巡り、アウトドアコーヒーなど、旅先の小さな発見や癒やしを大切にする“ソロツーリングの達人”。
御朱印は旅の思い出を刻む証

御朱印を見ると情景を思い出す。 宇佐神宮(大分県)にて
神社でいただく御朱印は、参拝の証としてだけでなく、旅の思い出を形に残す大切な記録です。御朱印帳を開けば、参拝の情景や神社の雰囲気がよみがえり、旅の記憶を鮮明に思い出せます。
御朱印を通じて神社とのご縁にも感謝できるでしょう。ここでは、御朱印が持つ特別な意味と、その楽しみ方についてご紹介します。
御朱印を受けることの意味とは?
御朱印は、神社を訪れ参拝した証としていただくものです。単なるスタンプや印鑑ではなく、その神社とのご縁を形に残す大切な記録でもあります。神社によって御朱印のデザインや書き方が異なり、それぞれの個性が表れているのも魅力の1つです。
御朱印をいただくことで、参拝の意義を改めて感じることができます。神社の歴史やご祭神について学ぶきっかけにもなり、より一層敬意を持って参拝できるでしょう。
御朱印帳を開いたとき、その神社を訪れた日のことや、境内の雰囲気が鮮明に思い出されるのも、御朱印の魅力の1つです。
御朱印を見返して思い出を振り返る楽しさ
御朱印帳を開くと、その神社を訪れたときの情景がよみがえります。境内の雰囲気、参拝した日の天気、そこでの出来事などが鮮明に思い出され、まるで旅の記録を読み返しているかのような感覚になるのです。
旅のルートや立ち寄った場所を振り返るきっかけにもなります。「このときはこの神社のあとに道の駅に立ち寄ったな」と、旅の流れを思い出しながら、当時の気持ちに浸れるでしょう。神社の名前や御朱印の印を見るだけで、そのときの感動や印象がよみがえるのも、御朱印の魅力の1つです。
御朱印が増えるほど、自分が巡った神社の記録と記憶が積み重なり、1つの旅の軌跡として形に残ります。何年も経った後に見返したとき、そのときの自分の気持ちや思い出が詰まった宝物として、より一層の価値を感じるでしょう。
御朱印と神社のご縁を感じる瞬間

道中、偶然発見して立ち寄った都農神社(宮崎県)。日向の「一之宮」でした
目的の神社を目指す道中で、偶然出会った神社で御朱印をいただくこともあります。予期せぬ出会いには、神社や祭神との縁を強く感じます。そのほか、限定の御朱印や季節ごとの特別な御朱印との出会いは、巡ってよかったと感じる瞬間です。
同じ神社を再訪し、以前いただいた御朱印を見返すことで、過去の自分の旅の記録と向き合えます。「このときはこういう気持ちで参拝したな」と振り返ることで、参拝した神社への思い入れがより深まるでしょう。
神社を巡るうちに、自分自身との縁を感じる神社が見つかることもあります。不思議と何度も訪れる神社や、強く惹かれる場所ができるのは、御朱印巡りならではの楽しさです。
御朱印を通じて神社とのつながりを感じることで「おひとりさま御朱印旅」が、より特別なものになっていくでしょう。
御朱印旅で広がる新たな出会いと発見

おひとりさま御朱印旅は自由気まま。宇佐神宮(大分県)にて
おひとりさまの御朱印旅は、誰かに合わせることなく、自分のペースで楽しめるのがいちばんの魅力です。目的地を決めず、気になった神社にふらりと立ち寄ってみる──そんな自由な旅も、ひとりならではの醍醐味でしょう。
御朱印をきっかけに足を運んだ土地で、思いがけない景色や人との出会いに触れることもあります。旅の記録として集めた御朱印帳は、時間が経ってもその瞬間の空気や気持ちを思い出させてくれる、かけがえのない宝物になります。
肩の力を抜いて、まずは一社。小さなきっかけから、自分だけの特別な旅をはじめてみませんか?