著者プロフィール:緒方智幸(おがた ともゆき)
バイク歴40年のベテランライダー。ひとり旅スタイルでのツーリングを愛し、道中ではおしゃれカフェや絶景スポット、ラーメン・カレーといったご当地グルメ、神社や御朱印集めなど多彩な趣味を楽しむ。林道探検や名水巡り、アウトドアコーヒーなど、旅先の小さな発見や癒やしを大切にする“ソロツーリングの達人”。
さまざまな移動手段で巡る神社参拝の楽しみ方

バイクで行けば駐車場もラク。宇佐神宮(大分県)にて
御朱印巡りの魅力を最大限に楽しむためには、自分に合った移動手段を選びましょう。バイクや車を利用すれば、アクセスの難しい神社にもスムーズに行けますし、公共交通機関を使えば、のんびりと旅情を楽しめます。
バイクや車、公共交通機関で巡る魅力
神社を巡る際の移動手段には、それぞれ異なる魅力があります。バイクで向かう場合は、風を感じながら走る爽快感を味わうことができ、開放的な気分で参拝を楽しめます。細い道や駐車場の少ない神社でも、機動力を活かしてスムーズに訪れることができるのもメリットの1つです。
車を利用すれば、天候に左右されることなく快適に移動でき、荷物を多く積めるため長距離の神社巡りにも適しています。地方の神社や山間部の神社などを訪れる際には、車の機動力が役立つでしょう。

揺れる車窓から、移り変わる風景を眺めて。贅沢ひととき
列車やバスを乗り継いで巡る旅には、また違った楽しみがあります。車窓から移り変わる風景をゆったりと眺めながら目的地へ向かう時間は、優雅な旅のひとときです。
公共交通機関を利用すると、移動中に読書をしたり、訪れる神社の予習をしたりできるため、のんびりとした御朱印巡りを楽しみたい方におすすめです。当日の天候や気分に応じて移動手段を選ぶことで、趣の異なる旅ができるでしょう。
神社巡りのルート選びと事前準備
神社を巡る際には、GoogleやYahoo!などの地図アプリを活用し、ルートを確認しておくことも大切です。バイクや車を利用する場合は、走りやすい道路や渋滞しにくいルートを事前にチェックしておくと、スムーズに神社へ向かえるでしょう。公共交通機関を利用する場合は、乗り換えの回数や最寄りのバス停、駅から神社までの徒歩ルートを確認しておくと安心です。

目的の神社が決まっているのなら、御朱印の受付時間は前もってチェックしておきたい
神社によっては御朱印の受付時間が決まっていることがあるため、事前に公式サイトや情報サイトなどで確認しておくとよいでしょう。せっかく訪れたのに御朱印がいただけなかった、という事態を避けるためにも、事前の情報収集は欠かせません。
道中に気になる飲食店や道の駅があれば、あらかじめリストアップしておくと、移動の合間に地元のグルメも楽しめます。
神社の歴史や由来を予習する楽しさ

歴史好きにはたまらない! 甲佐神社(熊本県)にて
神社を訪れる前に、その神社の歴史や由来を調べることで、参拝の時間がより特別になります。神社はそれぞれ異なる背景を持っており、どのような神様が祀られているのか、地域とどのような関わりがあるのかを知ることで、より深い敬意を持って手を合わせることができるでしょう。
神話や歴史的な出来事と結びついている神社も多く、事前にそうしたエピソードを学んでおくと、実際に訪れた際の感動が増します。筆者が感動したのは、熊本県の「甲佐神社」です。歴史の教科書に「元寇」のエピソードとして登場する「蒙古襲来絵詞」を奉納した武将「竹崎季長」に深い縁のある神社でした。
事前学習により境内の石碑や樹木を見る目が変わり、歴史の重みを体感できます。「この神社にあの武将も参拝したのか」と感動しました。
知識が増えるほど、神社巡りがより楽しくなり、旅の魅力がさらに深まるでしょう。
参拝のついでに立ち寄りたいスポット

阿蘇の牛乳を使ったソフトクリームは濃厚! 道中立ち寄った道の駅・阿蘇にて
神社巡りの楽しみは、参拝だけにとどまりません。神社の近くにあるカフェやご当地グルメを楽しむのもおすすめです。参拝のあとに地元の名物を味わえば、旅の満足度がさらに高まるでしょう。
道の駅に立ち寄ると、その地域の特産品やお土産も手に入ります。地元の特産品を探したり、休憩を兼ねて施設を巡ったりするのも、旅の楽しみの1つです。長距離移動の場合は、道の駅を休憩ポイントとして活用すれば快適な旅を続けられます。
歴史的な名所や絶景スポットも、神社巡りの楽しみの1つです。城跡や古い町並みが残るエリア、海や山を見渡せる絶景ポイントなど、神社の周辺には観光スポットが点在しています。
グルメや観光スポットなどを組み合わせることで、神社巡りの楽しさが何倍にも広がるでしょう。