ひとり旅って実際どうなの? そんな疑問に答えるべく、3人の著者が実際に旅へ。そこで見た景色、感じたこと、不安や楽しさ……リアルなひとり旅の体験をレポートでお届け! 1回目は30代女性のやなぎさん。旅には慣れている方ですが、意外なハプニングに遭遇したり、新たな発見があったり──彼女の目線で語られるひとり旅の魅力とは?

著者プロフィール:やなぎ
東南アジアの3カ国・5地域をひとり旅してきた30代女性。趣味は旅、トレッキング、ロードバイク。月1でひとり映画館にも足を運んでいる。2025年のソロ活目標は、カヌーに挑戦することと、バリ島でヨガリトリートに参加すること。

ハノイってどんなところ? 旅先に選んだ理由

画像: 数千の島々が浮かぶ、世界遺産のハロン湾

数千の島々が浮かぶ、世界遺産のハロン湾

今回の旅先をどこにしようかと考えていたとき、最初に頭に浮かんだのが「世界遺産のハロン湾を見に行きたい」でした。

ハロン湾に行くには、ノイバイ空港のあるベトナム北部のハノイへ向かう必要があります。ハノイは日本からの直行便も多く、比較的安全な地域です。さらに、少数民族が暮らす地域への旅の起点でもあり、郊外にはお土産の定番・バッチャン焼きで有名なバッチャン村があります。

ちょうどその頃、ベトナムは多くのワイドショーでおすすめの海外旅行先としても紹介されていました。円安や物価高騰の影響が比較的少ないと知り、ますます行ってみたくなりました。

気の向くままに巡ったハノイ旅 3泊4日のスケジュール

3泊4日の弾丸旅。その内訳は下記の通りです。その日に食べた食事も併せてどうぞ(笑)

1日目
〈行動〉
夕方: 空港到着後、ハノイ大聖堂を観光

〈食事〉
夕食:チャーカー(白身魚の油鍋)、春巻き、ベトナムコーヒー

2日目
〈行動〉
終日:ハロン湾ツアー

〈食事〉
朝食:クロワッサン、アイスコーヒー
昼食:ツアー内の食事(ベトナム料理)
夕食:カップヌードル

3日目
〈行動〉
午前:トレインストリート観光
午後:オペラハウス・ホアンキエム湖観光
夜:ナイトマーケット観光

〈食事〉
朝食:フォー・ボ(牛肉入りフォー)
昼食:フライドポテト、アイスコーヒー
夕食:ブンチャー(炭火で焼いたつくねが入ったベトナム風つけ麺)

4日目
〈行動〉
午前:バッチャン村観光
午後:マッサージ
夕方:帰国

〈食事〉
朝食:エッグコーヒー、バインミー
昼食:バインミー、ベトナムコーヒー
夕食:フォー・ガ(鶏肉入りフォー)

旅のハイライトをご紹介!

(1日目)とにかく街ブラが楽しい!ハノイ旧市街

今回、私が宿を取ったのはホアンキエム湖の北側に位置するハノイ旧市街。ハノイ大聖堂やオペラハウスなどの観光スポット、レストラン、お土産屋さんが集まっており、徒歩で回ることができます。ホーチミン廊や世界遺産のタンロン遺跡も近く、ハノイ観光の中心地です。

古都の風情が感じられる建物が多く立ち並び、路地に入ると生活感あふれる街の姿が広がります。散策しながら写真撮影するのが楽しい場所でもあります。

ハノイ発祥のエッグコーヒーのお店をはしごしたり、バインミーの食べ比べをしたり。宿の裏手にある小さなカフェが、実はバインミーがおいしいと評判のカフェだと知ったときは驚きました!

画像: ベトナムのサンドイッチ「バインミー」

ベトナムのサンドイッチ「バインミー」

週末に出現するナイトマーケットやライトアップされたハノイ教会など、夜の旧市街を散策するのもおすすめです。多くの観光客が夜8時頃まで出歩いており、日中とは異なる雰囲気を楽しむことができます。

(2日目)水墨画のような風景が広がる世界遺産「ハロン湾」

大小約2000ほどの奇石が浮かぶ、世界遺産・ハロン湾を訪れるため、現地の旅行会社の日帰りツアーに申し込みました。

ツアー内容は、大型船で奇岩を眺めながらのクルージング、スンソット洞窟やティトップ島の散策、船頭さんが操縦する小型ボートでのクルージングなど盛りだくさん。

画像: クルーズ船でハロン湾を散策します

クルーズ船でハロン湾を散策します

霧の中から姿を現す香炉岩などの奇岩を見ていると「ハロン湾に来ている!」という実感が湧いてきます。小型ボートでのクルージングでは、地層が良く見える距離まで断崖に近づいたり、トンネルをくぐったりと、水墨画の世界に入り込んでいるような感覚を覚えました。

こうしたツアーでは、他の参加者と仲良くなれるのも魅力です。行きのバスでは、オーストラリア人女性と親しくなり、旅行の目的や仕事の話などで盛り上がりました。

私が3泊4日の弾丸旅だと伝えると「せっかくのバケーションなのに、なぜ3泊しかしないの!?」と、かなり驚かれたのが印象に残っています。

(3日目)スリル満点のトレインストリート

行きたかったハロン湾には満足しましたが、長距離移動でかなり疲れたので、翌日はハノイ駅の南にあるトレインストリートへ。線路の両脇に立ち並ぶカフェや建物のすぐ脇を電車が通過していく様子がSNSなどで取り上げられ、話題となった場所です。

画像: 街並みと鉄道が絶妙に交錯するトレインストリート

街並みと鉄道が絶妙に交錯するトレインストリート

カフェに入ると、店先の席に案内され、店員さんが電車の来る時間を教えてくれます。電車が来るまでの間、線路を歩いたり写真を撮ったりでき、窓に干された洗濯物や観葉植物など、ハノイ市民の生活が垣間見えます。笠をかぶった女性がお土産を売りにくることも。

電車が目の前スレスレを通過する瞬間は、思わずのけぞってしまうほどの迫力でした。たった2分間程度の短い時間でしたが、スピードに乗った電車が生身の体に接近するスリルを味わいました。

線路から見上げる電車は迫力満点!

(4日目)お土産のバッチャン焼きを求めてバッチャン村へ

ベトナムの伝統的な陶磁器であるバッチャン焼き。お土産屋さんで売られている、かわいらしい絵柄のカトラリーを見ているうちに、自分へのお土産として欲しくなってきました。

画像: かわいい&キレイな「バッチャン焼き」に一目惚れ

かわいい&キレイな「バッチャン焼き」に一目惚れ

せっかくなので、最終日にバッチャン焼きが作られているバッチャン村まで行ってみることに。ハノイの公共交通機関を体験したくて、路線バスで向かいました。ハノイの路線バスは座席が日本の半分ほどしかなく、座れないまま約1時間バスに揺られ続けました。

バッチャン焼きの市場に到着し、品物の相場を確認しながら歩き回ります。少し足を延ばして、ガイドブックに載っているおしゃれな雑貨店にも行きましたが、まさかのお休み……。

諦めて帰ろうと、配車アプリGrabで車を手配しましたが、近くでお祭りが開催されており、車が来られない事態に。仕方なく歩いてバッチャン焼きの市場に戻り、その後、かわいらしいレンゲを旧市街のお土産屋さんより安く購入できました。思い出話のネタもゲットでき、大満足!

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