タイプ別! お香の選び方
お香の形状は、大きく分けてスティックタイプ・うずまきタイプ・円錐形のコーンタイプの3つです。タイプによって、燃焼時間や香りの広がり方が異なります。初めてお香を使う方・すぐに使いたいときは、お香立てとセットになっているタイプがおすすめ。不燃性のお皿やアルミホイルなどで代用すれば、お香立てを持っていなくてもOKです。
香りの種類が豊富なスティックタイプ
スティックタイプは、スタンダードな棒状のお香です。なんといっても、香りの種類が豊富。一般的な燃焼時間は20〜30分ほどで、長さによって燃焼時間が異なります。折るだけで燃焼時間を調節できるのも嬉しいポイント。
比較的長時間香るため、リビングや寝室でほのかな香りを楽しみたいときに便利です。なお、スティックタイプは、火をつけたお香を香立ての穴に挿して使用します。使うお香の太さが香立ての穴の大きさに合っているか確認して使いましょう。
うずまきタイプで長く香りを楽しむ
うずまきタイプは燃焼時間が長く、広い空間に香りを広げたい方にぴったり。燃焼時間が2時間以上の製品もあります。商品自体に専用香立てや不燃マットがついてくることが多いのもうずまきタイプの特徴。
扉の開け閉めで外気が入りやすく、空気が流れている玄関や広いリビングに使用すると、お好みの香りが長く楽しめます。
空間に香りが広がりやすいコーンタイプ
コーンタイプの燃焼時間は短く、10〜20分程度が一般的です。スティックタイプに比べて、コーンタイプのお香は香りが強く広がります。
急な来客時には、一気に香りが広がるコーンタイプがおすすめ。灰が散らばりにくく、省スペースで保管しやすいのもコーンタイプのメリットです。
本格的な和の香りを楽しむ香木の魅力
香木は香りのする木でお香の1つです。香木には、白檀(びゃくだん)、沈香(ぢんこう)、伽羅(きゃら)の3種類があります。
お部屋全体で香りを楽しむ方法としては、熱した灰などで間接的に加熱することで香らせる空薫(そらだき)がおすすめ。なお、炭と灰がなくても、お香が楽しめる電子香炉を使う方法もあります。
香木3種! それぞれの香りの特徴は?
白檀(びゃくだん)は熱帯・亜熱帯地域で産出される香木です。インド産の白檀は上品でまろやかな香り、フィジー・オーストラリア産は清涼感のあるさわやかな香りがするとされています。
沈香(ぢんこう)は主に東南アジアのジンチョウゲ科の樹木の樹脂が長い年月を経て変質したもの。澄みきった上品な香りに定評があります。
伽羅(きゃら)はベトナムの一部でのみ産出される最高峰の香木。希少で高価な香木です。落ち着いた奥深い香りは、人々の心をひきつけてやみません。
お部屋に香りを広げる空薫(そらだき)
空薫(そらだき)は、香炭と灰と香炉があればできる香木の薫き方です。
まず、香炉の底の方から灰を静かにかき混ぜ、表面を平らにします。火をつけた香炭を香炉に入れて、香炭に火がまわったら香炭を半分ほど灰に埋めてください。そして、香木を香炭から少し離して置きます。すると、香木がじんわり温められ、香りがお部屋に広がります。
炭と灰がなくても電子香炉で香りを楽しむ
電子香炉は、簡単な操作で温度設定が可能。香木だけでなく、練香や線香も楽しめます。
充電式とコード式があり、自動停止する安全装置付きの電子香炉もあります。見た目もスタイリッシュでコンパクトなものが多く、おしゃれなインテリアにも馴染みます。
お香の香りでお部屋を癒しの空間に
普段使いしやすいものから、特別な日に使いたくなるものまでお香にはさまざまな種類のものがあります。
家に帰ってきたときに、好みの香りが優しく包み込んでくれるとリフレッシュできますね。香りによって感覚が研ぎ澄まされ、集中できることもあるでしょう。火をつけることが癒しの世界へのスイッチにもなるのが、お香の魅力なのではないでしょうか。