▶▶▶写真はこちら|『カルティエ トーチュMM』
Cartier
世界のトップジュエラーに君臨するブランドでありながら、時計史に刻んできた功績はとても大きく、時計業界への影響力も高いのがカルティエだ。とくに1904年に発表された「サントス」は、“時計を腕に巻く”という腕時計の概念を普及し、懐中時計から腕時計への移行を後押ししたほど。「タンク」「パシャ」などのロングセラーモデルをいくつもラインナップし、近年も「バロン ブルー」「カリブル ドゥ カルティエ」などの新シリーズを続々とリリース。片時も目を離すことのできないメゾンである。
さりげない存在感を放つ、ボーイズサイズのドレスウォッチ
1912年に誕生した『トーチュ』は、カルティエの象徴的なモデルのひとつ。フランス語で「亀」を意味するその名の通り、ケースは亀の甲羅に着想を得た独特のフォルムを描くのが特徴だ。トノー型とは異なる、ツボのように柔らかい曲線が、このモデルならではの個性を際立たせている。

トーチュMM
今回セレクトしたのは、シリーズのなかでも「MM」と呼ばれるミディアムサイズの一本。カルティエではモデルによってSM、MM、LMといったサイズバリエーションが展開されるが、MMはその中間にあたるボーイズサイズ(ユニセックスな中間サイズ)である。

男性着用例(腕周り16.5cm)
MMサイズは男性の腕元にも自然に収まるサイズ感。小ぶりながらも存在感は十分

女性着用例(腕周り14.5cm)
華奢な手首にも無理なく収まりつつ、アクセサリー感覚で楽しめるのが魅力
その絶妙なサイズ感を引き立てるのが、細部にまでこだわったディテールだ。文字盤には繊細なギヨシェ彫りが施され、光の角度によって豊かな表情を見せてくれる。

ギヨシェ彫りの文字盤にブルースティールの針が映える

インデックスの「Ⅶ」には「CARTIER」の隠し文字
インデックスの7時位置には“隠し文字”。これは、カルティエではおなじみの“仕掛け”であり、ブランドならではの遊び心といえる。

角ばったリューズは指がかかりやすく、巻き上げ時の操作性も上々だ
リューズにはブルースピネルがあしらわれ、時計にさりげない気品を添えている。
注目したいのは、採用されているムーブメント。一般的にボーイズサイズやレディースモデルにはクオーツムーブメントが採用されることが多いが、この『トーチュMM』には手巻きムーブメントが搭載されている。
搭載する自社製キャリバー「430MC」は、手巻きならではの薄型設計で、クオーツ並みのスリムさを保ちながら、機械式の味わいを実現。ドレスウォッチにふさわしい薄さと、機械式の魅力が共存する一本に仕上がっている。

ストラップの尾錠にも、カルティエが長年採用してきたクラシカルなフォルムが用いられており、細部に至るまで一貫した美意識が垣間見える。

トーチュMMは、ドレスウォッチの華やかさと実用性、そして機械式の魅力を見事に融合させた一本。性別にとらわれない上質なタイムピースを探している人にとって、まさに理想的な選択肢といえるだろう。
Cartier
トーチュMM
品番:W1556362
素材:ピンクゴールド
サイズ:縦31mm×横31mm
防水:日常生活防水
ムーブメント:手巻き
文字盤:シルバー
販売価格:1,100,000円(税込)※USED
参考定価:1,834,800円
【付属品】
なし
※価格は2025年6月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
直径31mmと聞くと小さく感じるかもしれませんが、トーチュ特有の亀の甲羅を思わせるケースデザインのおかげで、実際にはそこまで小さい印象はありません。男女どちらでも自然に着けられるサイズ感なので、パートナーと兼用し、交互に着けるようなスタイルがよく似合います。
このぐらいのサイズ感の時計にはクオーツが多い中で、手巻きムーブメント(しかもマニファクチュール)という点でもこだわりを感じさせる一本です。MMサイズは主張しすぎず、さりげなく手元を飾ってくれるので、カルティエらしい上品さを存分に楽しめると思います。ぜひお店で実際に着用し、そのサイズ感を確かめてみてください。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |