《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
あなたはこの謎を解けるか?『鑑定士と顔のない依頼人』
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)『海の上のピアニスト』(1999)の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描くミステリー『鑑定士と顔のない依頼人』(2013)。
天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンのもとに舞い込んだある依頼。鑑定のため屋敷に向かったバージルを待ち受けていたのは、決して姿を現さない依頼人のクレアと、歴史的発見とも言える美術品だった……というのがあらすじです。
本作は、イタリアのアカデミー賞と言われるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞、監督賞、音楽賞をはじめ6部門を受賞。豪華絢爛なセットや小道具、音楽、全ての要素がトルナトーレ監督が仕掛ける極上ミステリーの一部となっています。
決して姿を現さない依頼人
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
主人公は天才的な審美眼で世界的に認められている、美術鑑定士バージル・オドマン。
彼は世界の一流オークションからのオファーが絶えないオークショニア(競売人)でもあります。
ある日、クレアという女性から「資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしい」という依頼を受け、依頼人の屋敷にやって来ました。
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
しかし、依頼人の女性クレアはあれこれ口実をつけてはバージルとの約束を破り、決して姿を現そうとしません。
やがてバージルは、彼女が屋敷内の隠し部屋にこもっていることに気づきます。バージルは決して姿を見せないクレアに不信感を抱きながらも、依頼を断ることが出来ずにいました。
なぜなら屋敷の床に、もしそれが本物なら歴史的発見となる、ある美術品の“一部”が転がっていたのです。
その一部を集めるため屋敷に足を運び、徐々にクレアとの距離も縮めようとするバージル……。
果たして奇妙な鑑定依頼の本当の目的とは何なのか……?
バージルの隠された裏の顔とは……
人間嫌いで独身主義者のバージルは、病的なまでの潔癖症です。鑑定のときだけでなく、常に手袋を身につけ、レストランの食器は自分専用のものを使うほど。部屋の棚一面にはこれだけの手袋を所有しています。
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
世界から認められる一流鑑定士なだけに、住んでいる家も桁外れの豪邸! 周りからは羨望の眼差しを向けられていますが、じつは女性が苦手で人生で一度も恋人がいたことがありません。
そんなバージルの唯一の幸せは、自宅の隠し部屋に集めた女性の肖像画たちに囲まれること……。
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
どんなにお金があっても、強がっても、実際は孤独を感じているバージル。だからこそ、隠し部屋にこもって姿を見せないクレアにどこか親近感を抱き、惹かれていったのかもしれません……。
贋作のなかにある本物を見抜けるか?
物語のなかでバージルは、
「贋作のなかにも本物がある、それを見抜けるか」
ということをしきりに話します。これは美術品のことだけではなく、この映画全体に散りばめられた伏線のことを指しているんです。
そこにはもちろんバージル自身のことも含まれています。愛を知らず、人と関わって来なかった人間が、初めてクレアという存在に興味を持つ。果たしてそれは「本物」なのか?
(C)2012 Paco Cinematografica srl.
1人の男の成長と、顔を見せない依頼人の壮大で予想もつかないミステリー。どういう結末になるかは、ぜひ映画をご覧ください♪
『鑑定士と顔のない依頼人』、週末のお供にいかがですか?
【鑑定士と顔のない依頼人 予告動画】
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