《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
レオンから30年! リュック・ベッソン最新作『DOGMAN(ドッグマン)』
『レオン』(1994)、『フィフス・エレメント』(1997)など、世界中で大ヒットする数々の名作を生み出したリュック・ベッソンが、実際の事件に着想を得て監督・脚本を手がけたバイオレンスアクション『DOGMAN』(2023)。
第80回ヴェネチア国際映画祭で「ベッソンの最高傑作!」と大絶賛の嵐を巻き起こした、ダークヒーロー爆誕ムービーでございます!
愛と暴力にまみれたバイオレンスアクションながらも、登場するワンちゃんたちにめちゃくちゃ癒される物語です☆
あらすじ
ある夜、1台のトラックが警察に止められます。運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていました。そして、「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始めるのです。
父と兄からの暴力と支配が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していきます。なんとか世間に馴染もうとするものの、裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていきます。
犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めていきますが、死刑執行人と呼ばれるギャングに目を付けられてしまうのでした……。
ドッグマンとは何者なのか?
物語は、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる「ドッグマン」と呼ばれる女装した男性が警察に逮捕されるところから始まります。
そして警察署内で、精神科医のエヴリンにこれまでの人生について語り出すのです。
彼の名前はダグラス。少年時代に父と兄から酷い虐待を受け、犬小屋に閉じ込めれられ育ちました。心の支えはそこにいた大量のワンちゃんたちだけ。虐待の末、一生車いす生活を余儀なくされたダグラスは、それでも何とか普通の生活を送ろうと職探しをしますが、世間は厳しく……。
大切なワンちゃんたちを養うため、ダグラスは犯罪に手を染めてしまうのですが、最初から最後まで、
ダグラス&ワンちゃん頑張れ(泣)!!
って気持ちでした(笑)。基本的にダークヒーロー応援しがちなんですが、今回はとくに! ダグラスとワンちゃんたちが不憫すぎて、そのくらい私が許す! どんどんやれ!(誰目線)と完全に応援モードでした。
こういう生い立ちだと、一気に振り切って冷酷非道な復讐者になるパターンがけっこう多くなりがちなんだけど、やっぱり動物に助けられて生きてきたからか、ダグラスの純粋さとか優しさが滲み出てて犯罪をしても全然憎めません。
だってすべては「ワンちゃんたちのため」という想いが根底にあるんだものおおお!
ワンちゃん好き、いや! 動物好きは絶対観て!
『DOGMAN』、全編114分を通して思うこと。
とにかく出てくるワンコがかわいいい♡♡!!
もはや主役と言ってもよいほどワンちゃんたちがたくさん出てくるので、それだけで観る価値あり! 犬好き歓喜です!!
そして何より、ダグラスと暮らすワンコたちがみんな賢いの!!
ダグラスは決してワンちゃんたちに何かを厳しく教えたわけではありません。だけど、彼の心が分かるのか、足の不自由なダグラスのために必要なものを持ってきたり、気付けばこんな風に自然と整列したりするんです。
ひょいっと鍵まで取ってきてくれちゃいます!! かわいい〜☆
撮影はどんな感じだったのか、オフショットまで見たくなってしまいます♡
『DOGMAN』では、人間と犬との絆も重要な見所の一つです。喋れなくても、心は繋がれる。愛を持って接していれば必ず伝わるってことを教えてくれる素敵なシーンがたくさんあります。
我が家の愛犬自慢
ちなみに我が家にもワンちゃんがいます。
ミニチュアピンシャーの男の子です♪ きゃーかわいい♡(親バカ)
ドーベルマンの仲間なんですが、甘えん坊で怖がりでそんな気配は0です!!(笑)
狩猟犬なので走ると爆速です! 人間大好きだけど、ワンちゃんは苦手です! よろしくお願いします!(笑)
もう13年一緒にいるなかで、なんで分かるの!? って思うシーンはたくさんあります。こっちが怒ると伝わるし、悩んだり悲しんだりしているとなぜか近くにきたり、じーっと見つめてきたり。とっても不思議。でもやっぱり動物はとても敏感で繊細だから、人間の心がわかるんだな〜って感じます。
抗争の末にダグラスはどうなるのか?
死刑執行人と言われるギャングに目をつけられてしまうダグラス。足が不自由なダグラスはたくさんのワンちゃんを抱えて生き延びることができるのか?
犬の残酷なシーンは見たくないよー! って方、ご安心ください。この映画はどこまでもワンちゃんに優しいです! 『DOGMAN』公式Xが、“ワンコたちは無事です!”っていう文をbioに書いてるのも好きです(笑)そこはネタバレしときますっていう潔さがある(笑)
『DOGMAN』はいつも紹介するような鬱映画というよりは、ダグラスの壮絶な人生に悲しみと怒りが湧いてくるような映画です。ダグラスは愛することを忘れた非情な犯罪者では決してなく、どんなに酷い環境で育ったとしても愛することを忘れず生きることを教えてくれます。それが人間でも動物でも。
ただ、ラストはしっかり私たちに考える余地を与えてくれますよ。
これぞリュック・ベッソン映画! なサウンドも聴きごたえたっぷりです!
『DOGMAN』、週末のお供にいかがですか?
【DOGMAN(ドッグマン)公式サイト】
【DOGMAN(ドッグマン)予告動画】