《utoの自己紹介》
不思議で不気味な世界観の作品が好き。とくに幽霊をこよなく愛しすぎていて、もはや一緒に住みたい。王道なオチもどんでん返しも大好き。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス、SAMANSA
好きなジャンル:ホラー、サスペンス、ノンフィクションなど
“鈍器本”に挑戦する前に……。まずはアニメから入るのはいかが?
2026年も2月に突入。もう1月が終わったの? なんて思ってしまいますが、まだまだ1年は始まったばかり。今年は新しいことに挑戦するぞ! という方も、読書に挑んでみるのはいかがでしょうか?
筆者が連載を受け持っている【ブックガイド】では、文学賞の受賞作品や、番外編としてシーズンにぴったりな作品をご紹介しています。
読書はとても楽しい趣味で、自分が経験したことをより解像度高く理解できたり、知らなかった世界を体験できたりして、ワクワクと発見がある時間を過ごすことができるのです。
なので、ぜひ多くの方々に読書の楽しみを味わっていただきたい!
……のですが、あんまりにもぶあつ~い本は、なかなか手を伸ばしにくいのではないでしょうか……?
200~300ページくらいの一般的な小説ならまだしも、500ページ600ページ……はては1,000ページ超え! なんてなってくると、もはや本と言うより漬物石のような風格さえ漂ってきます。
そんなぶっとい本、じつはあだ名がありまして、

“鈍器本”イメージ図。本当にこういうスケール感の分厚さを持つものもあります
その名も、“鈍器本”!!
イメージ図は決して大げさな表現ではなく、本当にこれくらいの分厚さを持つ鈍器本もあるのです。筆者も幾度かこれくらいの厚さの本を読んだことがあります。おもしろいので一応読み切ることはできましたが、いやあ、大変だった(笑)
そんな鈍器本の代表格と言えるのが、京極夏彦作品の「百鬼夜行」シリーズ! 本屋さんに行って、何この箱みたいな本は!? と思ったら、もしかしたらそれが「百鬼夜行」シリーズの本かもしれません……。
第1作目の『姑獲鳥の夏』は、シリーズ最薄ですが総ページ数は600ページ超え、厚みは2センチ以上。今後どんどん鈍器本として成長していく気配が、すでにあります。「百鬼夜行」シリーズは一番分厚い作品は1,000ページを軽く超えてきますので、辞書より厚いです。
さて、そんな京極作品ですが、そこから派生したスピンオフ漫画がアニメ化されています。その名も、
教師時代の京極堂(中禅寺秋彦)を描いたほのぼの系アニメ。主人公の日下部栞奈はこの作品だけのオリジナルキャラクターです
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」!!
鈍器本に挑戦してみたい! でも読み切る自信がない! という方も、アニメを観てキャラクターのイメージを掴んでからなら、もっと気楽に読むことができるかもしれません。
話数も12話だけとサクッと観られますので、ぜひご覧ください♪
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」概要
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」(2025)
全12話
合計上映時間:4時間48分
【配信サービスの例】
・アマプラ:見放題で視聴可能
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」シリーズあらすじ
戦後間もない、昭和23年の東京。学校制度も旧制から新制になり、高校二年生として進級した日下部栞奈(くさかべ かんな)は、困っている人がいると見過ごせない性格の持ち主です。
そんな栞奈はある日、バスのなかで財布が落ちているのを発見します。その持ち主を探すために声を上げると、名乗り出たのはひとりの女性。……が、サラリーマン風の男性、中年の男性、と合計3人が持ち主として立候補!
財布の持ち主がわからなくなり困っていたところ、バスに同乗していた仏頂面の男性が、見事本当の持ち主を見つけ出します。
じつはその仏頂面の男性は、栞奈の学校に新しく赴任してきた国語教師・中禅寺秋彦という人物だったのです。
中禅寺と学校で再会した栞奈は、ある日友だちの様子がおかしいことに気づき、事情を聞いてみると……なんと幽霊を見てしまい、呪い殺されるかもという話に! 泣いている友だちのことを見捨てられず、幽霊が出たという現場に足を運ぶことにした栞奈でしたが……?
「百鬼夜行」シリーズおなじみのメンバーも登場! それぞれの個性に思わずくすり!
このアニメ最大の特徴と言えば、「百鬼夜行」シリーズおなじみのメンバーが勢揃いしている点ではないでしょうか。
そもそも「百鬼夜行」シリーズは、そのシリーズ名が知れ渡る前からファンの間では「京極堂」シリーズという愛称で知られていて、この「京極堂」というのは古本屋の主人・中禅寺秋彦のあだ名なのです。営んでいる古本屋が「京極堂」という屋号なので、そのままそれがあだ名になった感じですね。
「百鬼夜行」シリーズ本編の共通点は、この京極堂・中禅寺秋彦が謎解きを担当する点。
番外編のような形で短編集も刊行されていますが、とくに探偵・榎木津礼二郎が事件を木っ端みじんに破壊していく(?)「百器徒然袋」というシリーズは、「百鬼夜行」のなかでもかなりライトな雰囲気を持つ作品です。
これまで筆者もこれまで「百鬼夜行シリーズで一番ライトなのは百器徒然袋だよなあ~」と思っていたのですが、もっとライトなのが、今回ご紹介するアニメ、「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」となっています。
とはいえ、こちらは漫画が原作。漫画を書いているのも、志水アキという人で京極夏彦本人ではありません。
しかし、「百鬼夜行」シリーズおなじみのメンバーも登場してくるため、シリーズのメインキャラクターのイメージを掴むのに最適です。
何しろ相手は鈍器本。それなりの準備をしても怒られないでしょう!
筆者は漫画を読むのが苦手なのでこちらの漫画は読んだことがないのですが、キャラクターのビジュアルを掴んでから本を読むとスムーズに世界観に入っていけるのは確かだと思います。
このアニメシリーズではキャラクターの個性がちょっと大げさに表現されているので、原作を知らなくてもとっても楽しく観ることができますよ。とくに榎木津礼二郎役の声優さん(立花慎之介さん)、これまで映像化されてきた「百鬼夜行」のどの作品よりも、筆者的にもっとも榎木津っぽいと感じました(笑)
この榎木津という男は「百鬼夜行」シリーズのなかでも指折りの人気キャラクターなので、ぜひ注目してみてください! そして榎木津のことが気に入ったら、ぜひ「百器徒然袋」にもご注目を……。
ああ! 語り出したら止まりません!! でもあんまり長くなるとアニメを見る時間がなくなるのでこの辺で!
今回ご紹介したシリーズは、一気見はもちろん、毎日の息抜きとして1話ずつ観ていくのにもおすすめです。ぜひこのアニメを観て、鈍器本にも挑戦してみてくださいね!









