週末のまとまった時間を使って一気見(=マラソン)したい、シリーズものや関連する映像作品をご紹介する連載【週末シネマラン】。アマプラ(Prime Video)やNetflixなどの配信サービスを使って観ることができる映画・ドラマ・アニメの中から、singles編集部メンバーが各々おすすめをピックアップ! 今回は、SFとアクションが大好物な筆者ameが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズをご紹介します。

《ameの自己紹介》
映画を始めとする映像作品には非日常を求めるタイプ。エンディングはハッピーエンド派。圧倒的な強さを誇る主人公が登場するアクションが好み。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス、Netflix
好きなジャンル:アクション、SFなど

タイムトラベルができるとしたら、行きたいのは過去? それとも未来?

過去に戻ることができるとしたら?」
未来を知ることができるとしたら?」

よくあるこの質問、皆さんだったらどう答えますか?

私は、影響のない範囲で過去は覗いてみたいし、未来は意識してしまいそうで知りたくない派です。

過去については、出会う前の友人などに知らない人のていで、偶然を装って会ってみるのっておもしろそう! ただ、何かあって現在に影響が出ては困るので、いくら後悔していることがあっても何もしないでおきたいです。こっそり楽しみたい派。

そして、タイムトラベルといえば、不朽の名作がありますね。

画像: 主人公である17歳の高校生マーティと、65歳の科学者エメット・ブラウン博士(通称ドク)。この2人には歳の差も関係ない友情が! © Universal City Studios LLC and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

主人公である17歳の高校生マーティと、65歳の科学者エメット・ブラウン博士(通称ドク)。この2人には歳の差も関係ない友情が!

© Universal City Studios LLC and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

そう、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズです!

1作目は1985年に公開され、2025年のいま、40周年を迎えました。記念コンサートやミュージカル、グッズ展開など、とても盛り上がっていますね! ちなみに、コンサートのドレスコードが1950年代か1980年代のファッションというのもおもしろいポイントです。強制ではないので、さまざまな時代のファッションが一堂に会する機会になりそう!

愛され続けている作品だし観たいと思いつつなかなかタイミングが合わなかったという方にも、40周年のこの機会にぜひ楽しんでほしい名作です。未視聴の方もすでに視聴済みの方も、たくさん観て盛り上げていきましょう!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ概要

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)
上映時間:1時間56分

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)
上映時間:1時間48分

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990)
上映時間:1時間58分

本数:3本
合計時間:5時間42分

【配信サービスの例】
・アマプラ:『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のみレンタルで視聴可能。それ以外の2本は見放題で配信中。
・U-NEXT:すべて見放題で配信中。

1作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあらすじ

(C)1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

1985年、カリフォルニア州のヒルバレーに住む高校生のマーティは、友人である科学者ドクが作り上げたタイムマシン「デロリアン」の実験に立ち会うことに。しかし、思わぬトラブルで30年前の1955年へ飛ばされてしまいます。

そこで若き日の両親の出会いのシーンを邪魔してしまったマーティ。このままでは自分の存在そのものが消えてしまうため、父と母を結びつけようと奔走します。

頼れるのは若き日のドクだけ。二人は知恵を絞りながら両親をくっつけつつ未来へ帰る手段を探ることに……。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の予告編はこちら

画像1: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

2作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』のあらすじ

(C)1989 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

マーティ、今度は未来へ!? ようやく過去から帰還し恋人のジェニファーといたところに、デロリアンに乗って現れたドク。どうやら、2015年の未来でマーティの息子が起こすトラブルを回避する必要があるとのこと。

未来で事件を解決しこれで安心と思ったのも束の間、そこでの些細な出来事が発端となり、帰還した1985年は荒れ果てた別世界へと変貌してしまっていました。家族や町の姿さえも一変したその現実を前に、マーティとドクは再び過去へ。

1955年にいる過去の自分と鉢合わせしそうになりながら、危険な綱渡りを続ける2人。果たして、世界を元に戻すことはできるのか!?

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の予告編はこちら

画像2: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

3作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のあらすじ

(C)1990 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

不慮の事故によりドクが1885年に飛ばされ、1955年に取り残されてしまったマーティ。その直後1885年のドクからの手紙を受け取ったマーティは、西部開拓時代の鍛冶屋として元気に暮らしていることを知ります。

1955年のドクと再会し、デロリアンを修復して元の時代に戻ったらデロリアンを破壊してほしいと綴られていたため、気掛かりながらもデロリアンを探すマーティ。

しかし、ひょんなことから一週間後に1885年のドクが死んでしまうことが判明。ドクを死の危機から救うため、今度は1885年へタイムトラベルすることに──。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の予告編はこちら

画像3: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは魅力がたくさん!

言わずもがな、アドベンチャー感を高めてくれる音楽は最高!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズといえば、欠かせないのが音楽。アドベンチャー感を底上げしてくれますし、劇中曲でもタイムトラベルでの時代の違いを感じることができます。

画像4: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

とくに、アラン・シルヴェストリが作曲しているメインテーマは、本当にワクワクする楽曲に仕上がっており、この曲が流れるシーンがより印象的なものに。場面の盛り上がりを曲がサポートしてくれるので、物語に入り込むことができます。

画像5: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

ほかにも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のエンドクレジットで流れるこの曲も、「ああ、良い映画観たな〜!」という満足感をかなり高めてくれます。

これらの曲を流してドライブすると、すごいアドベンチャーをしているように感じられるので、そんな楽しみ方もおすすめ! 私はとくに、夜の高速道路で流すのが好きです。ただし、デロリアンがタイムトラベルするために必要な速度、時速88マイル(約141km/h)は危険なので高速道路でも控えましょう。次元転移装置と1.21ジゴワットの電流も必要ですし。

魅力的な曲が多すぎるので紹介しきれませんが、ぜひぜひ劇中曲にも注目してほしい! 例えば、1985年と1955年に流れる曲がそれぞれちゃんと時代に合っているというのも、時代が違うことを実感できるポイントとなっています。

ちなみに、1955年でマーティがギターソロを披露するのがチャック・ベリーの「Johnny B. Goode」という曲なんですが、じつはこの曲が発売されたのは1958年。マーティの影響でチャック・ベリーが曲を出すということになってしまうわけです。こういうタイムトラベルならではの演出もおもしろいですよね。

デロリアンやホバーボードといった、未来を感じさせるマシンが魅力的

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを観たら、絶対一度はデロリアンやホバーボードといったマシンに憧れるのではないでしょうか。私はめちゃくちゃ憧れてます、現在進行形で。

タイムマシンとしてのデロリアンは、ドクの愛車であるデロリアン・モーター・カンパニーが製作したスポーツカー「デロリアン DMC12」を改造して作られました。映画に登場したことで一躍有名になりましたが、映画の公開時にはすでに倒産してしまっており、いまでは幻の車に。

中央左、飛行モードのデロリアン。私も飛びたい

©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.

映画『レディ・プレイヤー1』(2018)にもデロリアンは登場しており、ほかにもゲーム「グランド・セフト・オートV(GTA5)」ではデラックソという名前で登場。とにかく大人気なマシンです。
余談ですが、GTA5での愛車はもちろんデラックソ。見た目はもちろんのこと、これ一台で大体なんとでもなる機能性もお気に入り。

タイムトラベル機能がなかったとしても、ビジュアルがまず好きなのでいつか乗りたいですね〜。今後、空飛ぶ車が普及したらデロリアン風の車に乗りたいものです。

画像6: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

ほかにも、ホバーボードも憧れですね! 乗りこなすのは難しそうだけど、すごい楽しそう。

以前、「ジャパンインターナショナルボートショー2025」に参加した際、「Flite board」という電動サーフボードを見たのですが、あとは地上で走れるようになればホバーボードの時代は来るはず。

実際に安全面を考えるとなかなか危険な気もしますが、こういうのはロマンですからね、ロマン。ちなみに、「Flite board」は日本円でほぼ100万円します。……価格もロマンの塊ですね。

1950年代から2015年まで! シリーズを通して楽しめるファッション

マーティは元の時代である1985年から、1955年・2015年・1885年へとタイムトラベルします。もちろん、タイムトラベルすると自動的に服装が切り替わるなんてことはないので、だいたい「あの人変な格好」という扱いを受けてしまうわけですが(笑)このファッションの違いが、またおもしろい!

1985年のマーティはチェックシャツにデニムシャツを重ねて、赤のダウンベストを着ています。当時のカジュアルスタイルで、1955年ではちょっと浮いていました。とくに、赤のダウンベストが。

画像: この赤のダウンベストがマーティのトレンドマーク © 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

この赤のダウンベストがマーティのトレンドマーク

© 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

未来である2015年では、さすがに服装が目立つからとドクに手渡された自動でフィットするエアジャケットに、自動で靴ひもが締まるナイキのスニーカーを着用。西部開拓時代の1885年では、町民風のシャツやポンチョを着て、時代がよりはっきり分かるファッションが特徴的です。

対してドクは、白い作業着を中心に2015年では派手な色のアウターや柄のシャツを着ていたり、1885年ではカウボーイハットをかぶっていたりと、マーティとはまた違ったファッションを楽しめます。

ほかにも、各登場人物の服装をチェックしながら観るといろいろな発見があるかも。個人的には、マーティの恋人ジェニファーや、マーティの母ロレインの若い頃のファッションがかわいくて好きです。

ディスカバリーチャンネルの「全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー」にも注目

冒険家のジョシュ・ゲイツが、ドクを演じたクリストファー・ロビンとともに映画の撮影で使用された実物のデロリアンを求めて捜索するシリーズ「全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー」。

画像: ディスカバリー・ジャパンにより2021年に放送された「全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー」 Discovery Communications, LLC

ディスカバリー・ジャパンにより2021年に放送された「全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー」

Discovery Communications, LLC

マーティを演じたマイケル・J・フォックスの財団にデロリアンを寄贈することを目的に、博物館やコレクターのもとを訪れたり、脚本家やデザイナーの助けを借りたりしながら全米を駆け回るドキュメンタリーです。

最初観たときはまさかクリストファー・ロビン本人が見られるとは思っていなかったので、本当に驚きました。さらに、映画の日本語吹き替えと同じく、クリストファー・ロビンは山寺宏一さん、マイケル・J・フォックスは宮川一朗太さんが担当しています。

1話あたり60分、計4話あり、一筋縄ではいかないストーリーに加えて撮影当時の様子やファンたちの熱量などなど、さまざまな要素があって見応えもかなりある作品です。

基本的にはU-NEXTといったサービスで視聴できますが、たまにYoutubeで無料配信をおこなっていることも! 期間限定なので、運良くその機会がやってきたらお見逃しなく!

画像: 歳を重ねたクリストファー・ロビンもかっこいい! Discovery Communications, LLC

歳を重ねたクリストファー・ロビンもかっこいい!

Discovery Communications, LLC

愛され続けている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは本当に魅力が盛りだくさん。きっとお気に入りの映画のひとつになるはず。40周年を記念して、ぜひこの機会に観てみてくださいね!

シリーズものをもっと知りたい方はこちら

不朽の名作、まだまだあります

モヤモヤ映画を紹介するコラムはこちら

ミニシアターなら、過去作を観ることができるかも!?

おすすめの新着記事

よく読まれている記事

This article is a sponsored article by
''.