《ameの自己紹介》
映画を始めとする映像作品には非日常を求めるタイプ。エンディングはハッピーエンド派。圧倒的な強さを誇る主人公が登場するアクションが好み。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス、Netflix
好きなジャンル:アクション、SFなど
「スター・ウォーズの日」ということで、『スター・ウォーズ』シリーズもぜひ!
異なる魅力を持つSF映画たち、その見どころをご紹介!
涙なしには観られない! 宇宙と無縁の男たちが地球を救う『アルマゲドン』
私が過去イチ泣いたもはや伝説級の映画『グリーンマイル』(1999)には及ばないものの、こちらもかなり泣ける映画!
地球に迫る小惑星を破壊するために、NASAが計画した作戦は“核爆弾で内部から破壊する”というもの。そこで採掘技術を買われた石油会社「スタンパー・オイル」の社員に白羽の矢が立ち、この危険なミッションを遂行することになる……というお話です。
「スタンパー・オイル」の社員はみんなキャラが濃いのですが、主要キャラクターのなかでも注目したいのが、「スタンパー・オイル」の三代目社長ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)、才能はあるが暴走しがちな若者A・J・フロスト(ベン・アフレック)、ハリーの娘でA・Jの恋人でもあるグレース・スタンパー(リヴ・タイラー)の3人。
ハリーとA・Jはもはや犬猿の仲であり、もうかなりすったもんだしています。しかも、ハリーはA・Jとグレースの交際・結婚を反対しており、その反対っぷりはショットガンを乱射するほどのもの。当のグレースはハリーのことをパパとは呼ばず「ハリー」と呼び捨てにしているし、この3人、何やら波乱しかない関係のもよう……。
そんな3人の関係がどうなっていくのか、という人間ドラマにも注目です。
そして、この映画を語るうえで外せないのが、主題歌の「I Don't Want to Miss a Thing」。本作を観ていない人でも、この曲は聴いたことある! という方も多いと思います。
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youtu.beそりゃ泣くよ……という演出には抗えないこと必至。泣く理由は『グリーンマイル』と似たようなジャンルなので、その泣き方はしたくないという方以外にはおすすめです。
今の時代に観ても遜色がないほどのド派手な演出、王道でストレートな展開はSF映画の入門にもちょうどよいと思います。
登場人物全員有能! 火星でじゃがいもを育てる『オデッセイ』
ウォッチリストに入っている大量の映画のなかからどの映画を観るか決める際、私はけっこう口コミを参考にするんですが、『オデッセイ』を観る決め手になったのは「登場人物が全員有能」というワードです。
そして実際に、とにかくスムーズに展開していくので、ストレスなく観られる! トラブルメーカーにやきもきする、というよくある展開もないので、かなり観やすい映画でした。
さらに、マット・デイモンが演じる主人公マークの性格もまた良いんです。ユーモアがところどころに散りばめられているので、2時間半という時間もあまり感じずに完走できるはず。
基本火星にひとりぼっちなマークの一人芝居になるんですが、展開が動くたびに「おお〜! すごいすごい!」、「もしかして……(笑)」、「どうなっちゃうの!?」とついついこちらも一人で盛り上がってしまうんですよね。
マット・デイモンの演技がすごい! という点はもちろん、原作小説「火星の人(The Martian)」でもしっかりおこなわれている科学考証もNASAの協力のもと反映されているので、かなり勉強にもなります。
個人的に上がったシーンは、マークの専門分野が判明するところ。思わず歓声を上げたくなる瞬間なので、あまり事前知識なくこのシーンを迎えてほしいなと思います。
そして、観るのが辛かったシーンもあります。それは、序盤で出てくるマークが自分で治療するシーン。あまりに痛そうすぎてかなりきつかったです。グロいというより痛い。マット・デイモン、もう少し演技を抑えてくれてもいいんだよ……。
とにかく、そんなシーンもあるものの全体的にポジティブでハッピーな映画なので、かなりおすすめ! 火星でサバイバルという異色な設定ですが、ちょっと変わったSF映画を観ようかな〜という方におすすめです。
このカオスに耐えられるか!? 新感覚なマルチバースを体感できる『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

エヴリン役、ミシェル・ヨーのカンフーにも注目!
タイトルが長〜いこちらの映画、通称『エブエブ』は、2022年3月にアメリカで限定公開、その後4月に全国公開されました。第95回アカデミー賞では11部門にノミネートされ、そのほかゴールデングローブ賞をはじめとした数々の賞を受賞。A24史上最高の興行成績を収めたすんごい映画です。
先にアメリカで観てきたけどよかったよ! とアメリカ人の知り合いからおすすめしてもらい、全国公開後に劇場へ観に行ったんですが、なにこれカオス。いや、でもおもしろい!
あまりにカオスな展開に、最初はついていくので精一杯。これ1回観るだけじゃだめなやつか……? と思いつつ観ていくと、くだらない要素のなかに真面目が混ざっていて、最終的には収束していきます。いろいろと。
そもそも、マルチバース(多元宇宙)とは、「私たちが認識しているこの宇宙以外にも、観測できない領域に別の宇宙が複数存在している」という概念です。なので、その別の宇宙では人類の指はソーセージだったりしますし、主人公エヴリンは石だったりするんですが、ここがパラレルワールド(並行世界)とは違うポイントかなと思います。

件の石。約2分間楽しめます
とはいえ、『エブエブ』でのマルチバースは、もはやエヴリンがそれぞれの世界のエヴリンの力を使うという感じの特殊スキルのような立ち位置なので、あんまり細かいことは考えなくてもよいです。
というか、もう何も気にしなくてよいです。無心でストーリーを追って、カンフーを楽しみ、カオスを享受して、そのとき出てきた素直な感想を大切にしてあげればよい作品じゃないかなと思います。
異色も異色、かなり変わった映画ではあるんですが、ストーリー自体は意外と王道系。演出を楽しむ映画でもあるかなと思うので、現代技術と表現に舌を巻くような、そんな感覚をお楽しみください。
あ、ちょっとお下品な表現は多々あるので、そういうのが苦手な方は注意かも。
今回ご紹介した異なる魅力を持つSF映画3作品、気になる映画があればぜひ挑戦してみてくださいね!