バイクに乗れない雨の日でもバイクのことを考えたい! という思いから生まれた、ビギナーバイク女子ameによるバイクホリックな連載【Rainy Day Rider】。今回のテーマは、前回に続いてインカム。実際に買うときに気をつけたいポイントについて語ります。

ツーリングに必須なインカム。購入時の注意点は?

メリークリスマス!
どうも! ビギナーバイク女子のameです。

画像: 先週は早めのクリスマスということで、ちょっくら県外に行ってきました

先週は早めのクリスマスということで、ちょっくら県外に行ってきました

寒い地方だともうしっかり雪が積もってますね! 寒波が襲来し、都心でも初雪となりました。私の場合、冬はスキーに行くのでバイクはおあずけです。となると、やっぱり春に向けてグッズ関係をいろいろ見たくなるもの。

前回は、ツーリングをするならインカムがほしいけどそもそも合法なのか? という内容について語りました。

今回は、実際に購入するときに気をつけたいポイントについてまとめていきます。インカム導入を迷われている方のお役に立つと嬉しいです。

最初にチェックしておいて! そもそもインカムの取り付けは可能?

インカムの導入を検討している方のなかには、ヘルメットを買う前から、内蔵か後付けかどちらにしようか迷われている方もいるのではないでしょうか。

ちなみに、私はすでにヘルメットを持っており、あとからインカムが欲しくなってきたパターンです。なので、あることが不安に……。それは、「そもそも、もうヘルメット買ってるんだけど、インカムって後付けできるの!?」ということ!

意気揚々とインカムを買ったものの、いざ取り付けようと思ったらつけられない! なんて事態を未然に防ぐためにも、最初に取り付け可否を確認しておきましょう。

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そもそも、バイク用ヘルメットには、もともとインカムがついている内蔵型のものと、ついていないものがあります。ついていないもののなかでも、後から取り付けが可能なタイプは基本的にフルフェイスなことが多いです。ヘルメット内部にスピーカーを取り付けるためのインカムホールがあればOK。

インカムを取り付けるためには、ヘルメットの外側にベースプレートを取り付ける必要があるので、平らな箇所がないクラシックタイプや、そもそも耳の部分が露出しているハーフタイプはインカムの取り付けには向いていません。

とはいえ、取り付けが不可能というわけでもないのでご安心ください。やりようはあります。ただ、安全面とかっこよさがレベチなので個人的にはフルフェイスでの取り付けをおすすめしたいところです。(笑)

画像: 後頭部のスポイラーがぴよっとしたデザインでかわいい

後頭部のスポイラーがぴよっとしたデザインでかわいい

ちなみに、私が持っているヘルメットは、アライの「ASTRO GX」というフルフェイスタイプ。
(ヘルメットのこだわりを語る回はこちらから読めます。)

比較的イヤーカップが浅い設計のようなので、インカムを取り付けたときに耳が痛くなってしまうといった声もちらほら聞くのですが、説明書を読んでみると“直径が5cm未満の薄型タイプ”が推奨されていました。

推奨されているサイズがある場合はしっかり守って快適なバイクライフを送りたいですね!

クリップと両面テープは、どっちがいいの?

ベースプレートの取り付けタイプには、クリップと両面テープがあります。

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クリップは気軽に取り外せるため、ヘルメットを買い替えたときも再利用しやすいうえ盗難防止のために都度外すということが可能となります。粘着跡が残らない点もメリットになりそうですね。ただし、走行中の振動で固定力が弱まる恐れがあるのでしっかり固定しておくことが大切です。

一方、両面テープはクリップでは対応できないヘルメットにも取り付け可能な場合があり、クリップに比べて脱落の心配も少ない点がメリット。見た目もすっきりしやすいですが、取り外しが難しいので再利用したい場合や一旦外したい場合には不向きです。

それぞれメリットデメリットがあるので、このあたりはどこを重視するかで変わってきそうですね。

私の場合はインカム初心者なこともありますし、まずは取り付け箇所の失敗が怖くないクリップを選ぶかも。高価なものなので、盗難防止のためにもまるっと取り外しができるというのも魅力です。

雨にも負けず風にも負けず! 防水・防塵性能はどれくらい?

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バイクに乗るときは全身野ざらし。ヘルメットの外側に装着するインカムも例外ではありません。となると、急に雨が降っても安心な防水性能はほしいですよね。さらに、防塵性能もついていればもっと安心!

とはいえ、たとえば「IP68」とか書かれていても、どの数字がなんだっけ? と意外と覚えられないのが防水・防塵のIP表記。(私だけ?)自分のためにも改めてまとめておきたいと思います。

まず、IP表記は、「IP(International Protection=ざっくりいうと保護規格)+防塵等級+防水等級」という順番で並んでいます。「IP68」でいうと、防塵等級は6、防水等級は8ということです。ちなみに、どちらかがない場合は「IPX8」といった形でXで表記されます。

各等級が表す保護レベルについてもざっくり下記にまとめました。

防塵性能防水性能
0保護なし保護なし
1直径50mm以上を保護鉛直落下の水滴が入らない
2直径12.5mm以上を保護15度以内落下の水滴が入らない
3直径2.5mm以上を保護両側60度まで噴霧しても影響なし
4直径1.0mm以上を保護あらゆる方向からの飛沫も影響なし
5完全とまではいかないが動作に問題なしあらゆる方向からの噴流水も影響なし
6侵入なしあらゆる方向からの強力な噴流水も影響なし
7一時的に水中に沈めても問題なし
8継続的に水中に沈めても問題なし

参考までに、記事公開時点で最新であるiPhone16シリーズは「IP68」です。ただ、防水等級のMAXである8は、7より厳しいというだけで具体的な試験条件がなく、各メーカーごとに試験条件が異なる場合があります。8だからどんなときでも安心! というわけではないので、あくまでも過信せず「これくらいならいけそう」という指標にしてください。

雨の日にもインカムを使いたい場合は、「IP67」の性能があれば安心そうですね。

通話に使いたい方はこちらも! 通話可能人数・通話距離・通話可能時間は?

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通話性能に関しては、一口にインカムと言ってもさまざま。ざっくりですが、どれくらい性能に開きがあるのか調べてみました。

通話可能人数2〜15名
通話距離100m〜3.5km
通話可能時間8〜22時間
※あくまでも大体の目安です。

何人でツーリングしたいか、下道・高速どちらを使うか、どれくらいの時間ツーリングしたいかによって、どんなインカムを選ぶべきかがだいぶ分かれそうですね!

通話距離に関しては、下道でゆったりツーリングの場合は300mほどでも大丈夫そうです。高速を使いたいなら1kmはほしいところ。

私の場合は少人数で高速使ったツーリングを楽しみたいので、人数は2〜4人&距離は1km以上のなかから、予算内で選べる範囲で通話時間がなるべく長いものを探したいですね!

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ちなみに、メーカーの異なるインカム同士だと、繋げる台数が限られている場合があります。すでに所持している人と繋げたい場合は同じメーカーを買うか、他社インカムの登録台数に余裕があるものを選んでみてください。

ドラレコとしても使いたいならカメラ機能もチェック!

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なんと、インカムにはカメラ付きのものもあります! ドラレコの代わりとしてGoProといった撮影機材を取り付けている方も見かけますが、インカムも物を選べばドラレコとして使用することができるんです。

前後同時録画できたり、スマホを複数台接続できたりと、種類も豊富。ドラレコをつけていない方でインカムを持っていないなら、万が一に備えて一緒に導入してみるのもありですね。インカムは音楽やナビ音声を聞けるので、ソロツーリングがメインの方にもおすすめです。

画像: ドラレコとしても使いたいならカメラ機能もチェック!

インカム編は次回で最後。実際にほしいインカムについてもまとめていこうと思います。使用シーンを思い浮かべると、探しているだけでもわくわくしますね!

では、また次の記事でお会いしましょう。ameでした。

バイク免許を取るまでの記事はこちら

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