《utoの自己紹介》
不思議で不気味な世界観の作品が好き。とくに幽霊をこよなく愛しすぎていて、もはや一緒に住みたい。王道なオチもどんでん返しも大好き。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス
好きなジャンル:ホラー、サスペンス、ノンフィクションなど
ドラマ、小説、コミックで展開された異色サスペンス
週末にひとり時間ができると、映像作品や本に触れたくなりますね。今回は、そんな時間にぴったりの作品をご紹介します。
2014年4月にテレビドラマがスタートし、ドラマだけでなく、小説やコミックなど複数のメディアで展開された作品「BORDER」。
頭に受けた弾丸が残存してしまい、その影響か死者と話ができるようになった刑事が主人公の物語です。
当時リアルタイムで視聴していましたが、筆者個人としては衝撃度の高いドラマでした。善と悪、生と死など、相反する概念をここまで描いているドラマも珍しいかもしれません。気になったらぜひ観てみてください。
「BORDER」シリーズ概要
・「BORDER」(2014)
全9話合計上映時間:7時間7分
・「BORDER」シーズン2「贖罪」(2017)
全1話上映時間:1時間34分
話数:全10話
合計時間:8時間41分
【配信サービスの例】
・アマプラ:見放題で視聴可能
「BORDER」あらすじ
捜査一課の石川は、毎日捜査に没頭し、私生活もないような日々を送っていました。事件現場にだけ、自分の存在意義があるとでも言うように。
そんなある日、石川は事件現場で犯人の銃弾に倒れてしまいます。生死の境をさまよい、目が覚めてみると、死者の姿が見え、会話ができるようになっていました。
頭のなかに残った銃弾のせい──。そう思いながら、石川は何者かに殺害された被害者に問いかけます。
「あなたを殺したのは誰ですか?」
それぞれの被害者たち、そして犯人たちの抱える人生や善悪。それを見つめる石川は、一体どこへたどり着くのでしょうか?
「BORDER」シーズン2「贖罪」あらすじ
完全犯罪をおこなう絶対的な悪の前に究極の選択を迫られ、新たな運命を背負うことになった石川。そんな石川の前に、真美という名前の死者が現れます。
「私を殺した犯人を捕まえて」──。その叫びに応えるため、石川がとった予想外の行動とは?
続編不可能と言われたシーズン1のラストから、はたして物語はどのような展開を見せるのか?
善と悪、生と死。抱えきれない矛盾とその深淵に飲み込まれる
ドラマ「BOREDER」の魅力は、なんと言っても闇の深さ。闇が深すぎて観ているこちらもつらくなるくらいなのですが、主人公の石川がある意味芯の通っているタイプのキャラクターなので、一緒になって立ち向かう気持ちになれるのも魅力のひとつです。
このドラマの特徴として、相反する概念を同時に描くことが挙げられることも多いのですが、筆者個人としてはそれぞれのキャラクターたちの個性にも注目してほしいと思います。
主人公の石川は、私生活が壊滅的になるほど捜査に没頭する刑事。そんな石川が、頭に銃弾を受けて死者と話せるようになり、どのように変わっていくのかも物語の中心的なポイントです。
フィクションにおけるキャラクターの変化とは、成長や希望といった前向きなものだけではありません。この石川が、どの方向に変化していくのか、そしてその結論はどうなるのか、ぜひ確かめてほしいと思います。
そんな石川をはじめとしたそれぞれのキャラクターの間でも、生と死や、善と悪などの相反する概念が生む緊張感はすさまじいもの。
とくに石川が犯人と対峙したときの選択は、事件ごとに違った側面を見せるので、観ているほうも究極の選択を迫られているような気持ちになることも。自分が石川の立場だったらどうするだろうか? ということを思わず考えてしまう事件もあります。
また、被害者である死者たち、そして犯人たちの人生や人格にも、石川がどう変化していくのかのキーポイントが隠されているので、一度だけではなく二度三度と視聴して考察を深めたくなるのもこのドラマの魅力です。
石川は人間が抱える矛盾とその深淵に、どう立ち向かっていくのでしょうか?
ぜひ、週末にまとめて観てみてくださいね!
「BORDER」シーズン2「贖罪」の予告編はこちら
……あ、このドラマは筆者が大好きな幽霊がキーパーソンとして活躍してくれるので、そういう意味でも素敵なドラマです……好き……。