著者プロフィール:ひっこし太郎
お金をかけずに隠れたスポットを発見することが特技の40代男性。趣味は、自分だけのテーマを決めて年数回のぶらり旅に出ること。100車種以上の車を運転した経験がある大の車好き。「安くて愉しめる鉄道旅行術」を広めることが夢。
神々が宿る「熊野本宮大社」
「蟻の熊野詣」という言葉があるように、平安時代には多くの人々が列をなして訪れた神社です。太古からの歴史や伝説に思いを馳せながら、木々に囲まれた参道を歩きます。



サッカー日本代表のシンボルとして有名な「八咫烏(やたがらす)」の伝説が奥深く興味深いため、事前に勉強していくことをオススメします。

御社殿は厳かな雰囲気で、気持ちが洗われます。ご朱印帳を準備しておけば、今後の旅に彩りを与えてくれることでしょう。

天気も良く境内を歩くだけで気持ちがいい!

木々に囲まれ神秘的な雰囲気が漂います
日本一の大鳥居のスケールにも圧倒され、あっという間に2時間が過ぎました。



熊野三山へと通じる参詣道である「熊野古道」を実際に歩いてみるのも良いでしょう。この道は京都、吉野、高野山、伊勢など各地と繋がっており、全長は1,000kmにも及びます。さすがにすべてを歩くのは難しいですが、少しだけ体験してみるのもオススメ。
こちらが熊野古道です
熊野本宮の周辺は食事処も多くあり、ランチに訪れた「おとなし茶屋」で食べたかきあげうどんは絶品でした。

絶品の「かきあげうどん」!何度も食べたくなる味です

こちらが「くまみつカステラ。」本宮参拝の際はぜひ食べてほしい一品です
お土産は熊野三山限定の「もうで餅」で決まり!
参拝後には、希少な日本蜜蜂のはちみつを使った「くまみつカステラ」や、熊野三山限定販売の「熊野もうで餅」など、スイーツも美味しくいただけます。
ちなみに熊野本宮大社へは、奈良交通の路線バスを利用しても行くことができます。近鉄大和八木駅をスタートし、温泉や谷瀬の吊り橋を巡りながら熊野本宮大社を訪れる日本一長い路線バス(所要時間は6時間半ほど)です。

神様に呼ばれないと辿り着けない場所「玉置神社」
さて、いよいよ熊野三山の「奥の院」へ向かいます。

神武天皇の東征の際、熊野から大和へ向かう途中で、八咫烏の導きによって辿り着いたとされる場所です。標高1,000mを超え、東京タワーの3倍以上の高さに位置する、まさに天空の神社。
車のエンジンが唸る中、ひたすら登り坂を走り続けます。山道を進むには、それなりの覚悟が必要です。ガソリンスタンドも限られているため、早めの給油を心がけましょう。

運動不足解消にもピッタリ!? の参道
参道は片道20分ほどの山道を歩く必要があります。万歩計を持参すれば、運動不足を解消した達成感も味わえるでしょう。標高が高く、気温差もあるため、暖かい服装を用意しておきましょう。
帰り道では、ペットボトルの中身を空にして蓋を閉めておくと、気圧の変化によって下山時にはボトルがへこんでいるはずです。標高差によるちょっとした実験気分を楽しめるので、ぜひ試してみてください。

玉置山の山頂近く、標高1076mの位置にある玉置神社

紀伊山地の山々が一望できます
玉置神社はスピリチュアルなパワースポットとしても知られ、「神様に呼ばれないと辿り着けない神社」と言われています。伝説も多く残る、神秘的な場所です。
幸いにも、天候・交通状況・体調すべてに恵まれ、無事に到着することができました。実は筆者も、この1週間の間に玉置神社を意識する出来事が不思議と重なり、まるで導かれるようなご縁を感じました。

運が良ければ雲海を望めることもあるとか。ぜひまた来てみたいです!
帰路は夕暮れに差しかかり、太陽が山を越えるたびに、一気に明るくなったり陰になったりと、刻々と変化する光景が広がります。山々に生い茂る木々と太陽の存在を直接感じられ、自然の雄大さを改めて実感。この旅を通じて、心が満たされる素晴らしい時間を過ごせました。
“自分”と“自然”に向き合える非日常空間
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
都会の喧騒を離れ、広い空と豊かな緑に囲まれた環境で、古の人々の営みに思いを馳せる──それだけで心身ともにリフレッシュできるはずです。
混雑を避ける“ずらし旅”で熊野三山・奥大和を訪れれば、静かに自分と向き合う時間を持つことができます。落ち着いた雰囲気の中、気の赴くままに「ひとりになれる」贅沢を味わってみてはいかがでしょうか。
旅の終わりには、心地よい疲れとともに、満ち足りた気持ちが広がることでしょう。そして日常に戻ると、まるで頭の中を整理したように気持ちがすっきりし、新たな意欲や発想が湧いてくるはずです。非日常と癒しの空間へ。ぜひ、熊野三山・奥大和を訪れてみてください。