ロレックス デイデイト イタリック プラチナ アイスブルー「希少な別言語表記モデル」【今週の逸本 Vol.278】

曜日表記がイタリア語になった別言語仕様のデイデイト

曜日と日付を同時に表示する時計として誕生したロレックスの『デイデイト』。その素材には貴金属のみが使用され、“成功者を象徴するタイムピース”としても広く知られている。

これまで当連載では、文字盤に天然石を使用した『デイデイト オニキス』や、隕石を使った「デイデイト メテオライト」などスペシャルな1本をご紹介してきたが、今回はそれらとはまた異なる視点で少し変わったモデル。
※リンク先の記事はdino.network掲載時のものです。

曜日表示がイタリア語になっている『ロレックス デイデイト イタリック プラチナ アイスブルー』だ。

デイデイトの曜日表示はフルスペルになっており、表示言語は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・日本語など全26カ国の言語に対応している。

とはいえ、流通しているものの大半は英語表示であり、ロレックスに依頼しない限り変更はできない。そのため、USEDで目的の言語を探すのは非常に難しいだろう。

【イタリア語での曜日】
lunedì（ルネディ・月曜日）
martedì（マルテディ・火曜日）
mercoledì（メルコレディ・水曜日）
giovedì（ジョヴェディ・木曜日）
venerdì（ベネルディ・金曜日）
sabato（サーバト・土曜日）
domenica（ドメーニカ・日曜日）

さて、先述したとおりデイデイトの素材は貴金属で、本モデルはプラチナ仕様になっている。

装着されているブレスレットはデイデイト専用の「プレジデントブレスレット」。ジュビリーブレスレットに似たエレガントなデザインを持ちながら、3連構造でオイスターブレスレットの堅牢さも感じさせる。

そのハイブリッドなデザインは、まさにロレックスならではのラグジュアリーさを体現しており、腕元に格別な存在感を与えてくれるだろう。

本モデルはドレスウォッチとしての品格を大切にしており、文字盤には夜光塗料が一切使われていない。

控えめで洗練された佇まいが装着者を際立たせ、フォーマルな場面で一層輝きを放ってくれる。

人気のアイスブルー文字盤だが、現行モデルと比べると少し色味が薄い。これは2001年に本モデルが登場した際の初期のカラーであり、後年になるにつれて色味は濃くなっていく。

色のトーンは好みによる部分もあるが、初期の落ち着いたアイスブルーは独特の魅力を持っているカラーである。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

『デイデイト』は流通量がそれほど多くなく、とくに曜日表示がイタリア語のものは非常に希少です。実際、9割以上は英語表記が一般的で、イタリア語のデイ表示を見かけることはほとんどありません。

イタリア語が読めない方にとっては使い勝手に不安があるかもしれませんが、そうした実用性の面を度外視しても、このモデルの希少性に目を向ける価値は十分にあります。

おそらく海を越えて日本に届いた1本です。イタリアの地に思いを馳せながら、特別な時計をお楽しみください。

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