※当連載は掲載Vol.239までdino.networkに連載されていました。Vol.240からは当メディア『singles』にてお楽しみください。
PATEK PHILIPPE
世界最高の呼び声高いブランド・PATEK PHILIPPE(パテックフィリップ)。そのはじまりは、1839年にポーランド出身のアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックが創設した「Patek,Czapek & Cie」から。その後、技術者であるジャン・アドリアン・フィリップと出会い、1851年に“世界最高の時計をつくる”という社是を掲げ「PATEK PHILIPPE & Cie」と社名を改めた。「カラトラバ」「ノーチラス」といった代表的なコレクションや超絶のコンプリケーションウォッチまで幅広いラインを備え、ひたすら完璧な“時計の美”を魅せる至高の時計ブランドとして、時計界の頂点に立ち続けている。
ドレスウォッチを日常で
ドレスウォッチの王道として知られるパテック・フィリップの『カラトラバ』。当連載ではこれまで9本のカラトラバをご紹介してきた。(同記事はこちら)
※当連載はdino.networkからsinglesへ引っ越しをしています。過去記事はdino.network掲載のものです。
どの年代のカラトラバを見ても“それ”と分かる不変的なデザインは、1932年の誕生から続くカラトラバシリーズの様式美である。そんなコレクションのなかでも、その様式美に少しだけ変化のあったシリーズがある。
今回ご紹介するのは、ねじ込み式リューズ、リューズガード、さらにはブレスレットを装着した珍しい1本。『カラトラバ デイト 5107/1J』だ。
カラトラバには多数の派生モデルがあり、ドレスウォッチという枠を大きく超えて展開されてきたものもある。しかし、今回セレクトした『カラトラバ デイト』は、シリーズ伝統の装いを踏襲し、素材にイエローゴールドを使ったまごうことなきドレスウォッチだ。
しかし、本来ドレスウォッチにはレザーベルトが基本だが、本モデルにはゴールドのブレスレットが装着されている。しかも7連というラグジュアリーに全振りしたかのような装い。
さらに、3時位置にはデイト表示機能も。極め付けは防水性や機密性を高めるためのねじ込み式リューズとリューズガードの存在だ。
こういった仕様のドレスウォッチは少なく、ましてや王道ドレスウォッチのカラトラバシリーズにおいて、ここまで要素を載せたモデルはこれまでなかったものだ。
なぜこうした仕様になったのか?これは、本モデルがドレスウォッチとしてだけでなく、その後の普段使いも考慮しているからだろう。ドレスウォッチに実用性という観点を加えた、ある意味パテック・フィリップの挑戦のような1本である。
心臓部には自動巻きムーブメント Cal.315/190を搭載。裏蓋はシースルーになっており、その意匠を存分に楽しむことができる。
本モデルはバックルにも特徴がある。ゴールド素材の7連ブレスレットということでかなりの重さになることを考慮してか、バックルが外れないようダブルロック構造になっているのだ。
世界最高のブランドが贈る王道ドレスウォッチのなかでも、普段使いまで考えた仕様のモデルはなかなかない。すでに本モデルは2005年に生産を終了しており、市場流通もわずかだ。
より気軽にドレスウォッチを付けたい。ドレスウォッチなら“カラトラバ”がいい! という方は本モデルを選んでおけば間違いないだろう。
PATEK PHILPPE
カラトラバ デイト
品番:5107/1J
素材:K18イエローゴールド
サイズ:縦37mm×横37mm
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:アイボリー
販売価格:3,980,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱が付属(保証書はなし)
※価格は2024年5月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
そもそもドレスウォッチのカラトラバで、ブレスレット仕様のモデルが出ること自体が珍しいです。それもすべてゴールドで統一し、7連ブレスレットというラグジュアリー仕様! 意外な点が多く、『カラトラバ』であると言われないと、チラッと見ただけでは気づかないでしょう。
価格は約400万円ですが、ブレスレットのゴールドを考えるとこれはかなりお買い得と言えます。
カラトラバの中でも、少しカジュアルに使える機能性を持った1本。王道を選びたいけど、他人と被りたくない!なんて願いを叶えてくれるモデルとなっておりますので、ドレスウォッチをお考えであればぜひ検討してみてください。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |