《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
約2年と5ヶ月、ありがとうございました!
まず初めに。『singles』リニューアルに伴い、本連載【シネマ・グレイ】も、今回の記事をもって一旦最終回を迎える運びとなりました。
2024年3月9日(土)からスタートし、気づけば約2年と5ヶ月という長い期間、皆様にモヤっとする映画をご紹介してきました(笑)

【シネマ・グレイ】では、見終わったあとモヤモヤする映画をたくさんご紹介してきました!
その数なんと、71本! たくさんのかたに読んでいただき、本当に本当に感謝です!
自分が大好きな映画というジャンルで連載をもてたこと、少しでも皆様の映画ライフに関われたこと、とても嬉しく思います♪
そして72本目となるラストは、【シネマ・グレイ】の終わりにふさわしい映画『終わりの鳥』をご紹介します。
最後まで「なんだこの映画は……(笑)」と思いながら読んでいただけたら幸いです☆
生と死を巡る、終焉の物語『終わりの鳥』
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
命の終わりを告げる鳥と対峙する母娘を描いた奇想天外な物語『終わりの鳥』(2025)。
次世代を牽引する新たな才能を発掘してきたA24のもと、クロアチア出身の新鋭 ダイナ・O・プスィッチが長編初メガホンをとり、“死”という概念を独創的な映像表現で奥行きのあるストーリーに仕上げました。
病気の少女とその母親が奇妙な鳥との出会いを通して、間もなく訪れるであろう別れを苦悩しながらも受け止めていく“最後の物語”。
『恋人はアンバー』(2020)のローラ・ペティクルーが病気の少女 チューズデーを、テレビドラマ『Veep ヴィープ』(2012)のジュリア・ルイス=ドレイファスが、母 ゾラを演じています。
余命わずかな少女と、死を司る鳥
病に侵され余命わずかな15歳の少女 チューズデー。母ゾラと暮らす彼女の前に、しゃべって歌う変幻自在な一羽の鳥が舞い降ります。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
それは、地球を周回して生きものに命の終わりを告げる「デス(DEATH)」という名の鳥でした。
チューズデーはデスをジョークで笑わせ、外出中のゾラが帰ってくるまで自分の最期の命を引き延ばすことに成功します。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
やがて帰宅したゾラは鳥の存在に畏れおののき、愛する娘のもとからデスを遠ざけるべく暴挙に出ますが……。
世界中の“死”を背負った孤独な鳥
死を告げるために現れる鳥、デス。
彼は全身のサイズを自在に変え、時にヒップホップを愛し、さらに言葉も話す極めて風変わりな存在です。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
しかし、デスはただの恐ろしい悪魔ではなく、世界中の人々に「死」をもたらし続けて疲れ果てた、孤独な役目の遂行者なのです。
チューズデーは自らの死をパニックになって拒むのではなく、この不思議な鳥にジョークを言って笑わせ、対話を試みます。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
「死を擬人化した鳥」と「死を間近に控えた少女」の間に生まれる、奇妙でどこかユーモラスな心の通い合い。
死を司るデスのことも、だんだんかわいく見えてきます(笑)
娘の死を拒絶する母の歪な愛
本作の本当の物語は、母ゾラが死神である鳥の存在を目の当たりにしてから始まります。
ゾラは娘を失う現実を受け入れられず、なんと死神であるデスを力ずくで排除し、娘の死を引き延ばそうと暴走します。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
「我が子を死なせないためなら、世界のルールすら破壊する」という、エゴイスティックで狂気的な母の愛。でも、それはすべて娘を愛しているからこその行動であり葛藤です。
残される人が大切な人の死を受け入れても受け入れなくても、それは個人の自由。正解はきっとありません……。
(C)DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024
『終わりの鳥』は決して悲しいお涙頂戴の物語ではなく、生きるものすべてに訪れる死は果たして“終わり”なのか?という、残酷な問いを私たちに突きつけてくる作品です。
ただ、自分の死期が迫ったときにデスが現れたらちょっと嬉しいなと思ってしまいます(笑)
個人的にはこちらのビジュアルがとても好きです。
インパクト大!
ちなみに、デスはパッと見普通のオウムのように見えますが、絶滅危惧種などさまざまな種類の鳥をかけ合わせこのデザインになったみたいです。
デスの声を担当した俳優のアリンぜ・ケニは、ただアフレコをするだけでなく、実際に撮影現場に立ち会い、キャストの一員としてデスを演じたとのこと。気合いすごい!
サスペンスなのにどこかファンタジーで、切なくもなる不思議な作品です。
『終わりの鳥』、週末のお供にいかがですか?
改めて皆さん、ありがとうございました♪ 夏バテに気をつけてお過ごしくださいねー!
【終わりの鳥 予告動画】
映画『終わりの鳥』予告編
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