《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
人工知能との恋を描いたラブストーリー『her 世界でひとつの彼女』
Photo courtesy of Warner Bros.
『マルコヴィッチの穴』(1999)、『アダプテーション』(2002)の奇才 スパイク・ジョーンズ監督が、『かいじゅうたちのいるところ』(2009)以来4年ぶりに手がけた長編作品『her 世界でひとつの彼女』(2013)。
近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリーです。
AIに恋をする主人公 セオドア役は『ジョーカー』(2019)や、『ボーはおそれている』(2023)のホアキン・フェニックス。AI サマンサの声をスカーレット・ヨハンソンが担当しています。
ジョーンズ監督が長編では初めて単独で脚本も手がけ、第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞しました。
作品が製作され2013年には、まだAI(人工知能)は今ほど一般的なものではありませんでした。しかし2025年となった現在、AIは成長を続け、身近な存在となった今だからこそ観てほしい作品です。
人間より人間らしいAI “サマンサ”
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
舞台は、そう遠くない未来のロサンゼルス。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く“代筆ライター”のセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていました。
そんな時、街頭のモニターで、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能 OS1の存在を知り、女性AI「サマンサ」と知り合います。
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
サマンサはAIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしく……。
セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり、一緒に過ごす時間はお互いにとって今までにないくらい新鮮で刺激的なものでした。
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
AIとのありえないはずの恋でしたが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意!
しかし感情的で繊細なサマンサは、次第にセオドアを翻弄するようになり……恋は予想外の展開へ向かってしまうのです……。
近い将来、人間の恋人はいらなくなる……?
セオドアは妻と一年にわたる別居生活をしており、弁護士から送られてくる離婚届にも頑なにサインをしようとしません。
「まだ夫婦でいたいから」と、毎晩楽しかった頃の夢を見ては彼女を思い出しています。
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
どれだけ喧嘩をしたりムカついても、別れるときは楽しかった頃ばかり思い出してしまうことってあるあるですよね!?(笑)
でも!! 冷静に考えるとやっぱり無理!! ってなるし、美化されてるだけなんで皆さん気をつけてください。(突然の注意喚起)
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
セオドアは、あれだけ愛した奥さんとの関係が壊れたことで「もうこんな辛い思いはしたくない」と、生身の人間に関わるのが怖くなってしまっています。そのため肉体を持たないAIとの恋に、自由さ、新鮮さ、そして今までにない純粋な何かを感じているんですよね。
AIとの恋と聞くと違和感はありますが、これってアニメや漫画の二次元キャラに恋をするのと同じですよね? むしろそれ以上にAIはより人間に近いものです。サマンサも肉体がないだけで、笑うし、怒るし、さらには頭脳もピカイチ! 仕事面でも完璧なサポートをしてくれます!
これは近い将来、人間の恋人はいらなくなるのでは!?
と、本当に思えてきます。
賛否両論あると思いますが、いくら生身の人間でも、自分を傷つけ、害を与えてくる相手だったらいない方がマシです。もしかしたら現在、すでにAIが恋人の人もいるかもしれません。
AIが人間を超えた先にあるのは……?
本作は、独りの寂しい男がAIに恋をする純粋なラブストーリーのように進行していきますが、
ラストはサマンサの衝撃の秘密が明らかになります。
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
個人的には、近未来として12年前に製作された内容のとおりに、2025年のいま、なりつつあることに少しだけ恐怖を感じます。まさにいま、私たちはその近未来に立っているわけです。
そして、予想を遥かに超えたスピードで成長していく人工知能は、このままだと人間を超えていくのでは?
いや、すでに人間よりも賢く、世の中が人間より人工知能を必要としているのではないでしょうか?
“恋人がAI”であることが当たり前の世の中も、もうそこまで来ているかも知れません。
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
皆さんはAIとの恋、どう思いますか?
『her 世界でひとつの彼女』、週末のお供にぜひご覧ください☆
【her 世界でひとつの彼女 予告動画】
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