“罪を償うのはもう1人の自分” ミア・ゴスの怪演が話題のリゾートホラーが日本上陸！『インフィニティ・プール』【シネマ・グレイ File.031】

《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは！モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです（笑）独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆

狂気のリゾートホラーが日本上陸！『インフィニティ・プール』

『アンチヴァイラル』（2012）『ポゼッサー』（2020）など、独自の世界観を持つ作品でカルト的人気を集める鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督の長編作『インフィニティ・プール』（2023）。

『パラサイト 半地下の家族』（2019）の配給会社NEONが製作を手掛けた本作は、クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルドと、タイ・ウェスト監督作『Pearl（パール）』（2022）で大ブレイクを果たしたミア・ゴスが初共演し、全米スマッシュヒットを記録しています。

スランプに陥り、徐々に堕落していく作家 ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスによる怪演で、2時間があっという間に感じます！

高級リゾート地に訪れた夫婦に起こる悲劇

高級リゾート地として知られる孤島「リ・トルカ島」を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていました。

ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。

意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かけます。

しかし、それが取り返しのつかない悪夢の始まりになってしまうのです……。

島に存在する恐ろしいルール

美しいリゾート地リ・トルカ島。なんとこの国にはとんでもないルールが存在していたのです……。
それは、

どんな犯罪を犯しても自分のクローンを殺せば罪を免れることができる

という、身の毛もよだつ残酷なルールです。

つまり、観光客はどんな犯罪を起こしても大金を払えば自分のクローンを作ることができ、そのクローンを身代わりとして死刑に処すことで罪を免れることができるという、富裕層であればあるほど何度でも罪を犯せる恐ろしすぎるルールなのです……。

しかも、このクローンは骨格や外見などが精巧に作られるだけでなく、

記憶や意識もすべて受け継いだ、完全なるもう1人の自分

なのです。

クローンは自分がクローンだとは思っていないので、それぞれが自分こそがオリジナル（本物）という意識で存在します。これが『インフィニティ・プール』での最大のポイントになってきます。

だって全員がオリジナルという意識なら、今の自分は本物か分からなくなってきますよね？
もしかして私たちも……？ なんて考えたら、あー！ 恐ろしい！

ミア・ゴスの怪演と美しさに注目！

ストーリーの面白さはもちろんですが、この映画を何倍も恐ろしく感じさせるのは、ミア・ゴス演じる謎の女ガビの圧倒的存在感です。

『Pearl（パール』の時といい、何でこんなに眉毛ない姿が美しいんだ！（そこじゃない）

バカンスに来たジェームズに声をかけてきたわけですが、ガビはこの島のルールをもちろん知っていました。

そう、ガビやその仲間たちは、
大金を払い犯罪を楽しむために島に来ているのです！

娯楽のためにクローンを処刑する富裕層たち。
いくら綺麗でも、絶対にこんな島には行きたくない！（笑）

彼女はなぜジェームズたちに近づいたのか、目的は何なのか？ そこはぜひ作品をご覧ください。

とにかくミア・ゴスの演技が常軌を逸しててヤバい奴なので必見ですよ！

『インフィニティ・プール』、週末のお供にいかがですか？

【公式サイトはこちら】

映画『インフィニティ・プール』公式サイト

鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督最新作。アレクサンダー・スカルスガルド×ミア・ゴス初共演で放つ、妖しくも不穏な”性癖”に刺さるリゾート・スリラー。

transformer.co.jp

【インフィニティ・プール 予告動画】

紺野ミク｜Miku Konno

モデル・女優などで活躍中の他、2017年からはライターとしても活動。連載を持ちコラム執筆をするなど多方面で活躍中。お酒・映画鑑賞が大好き。

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