※当記事写真は一部を除きプレス内覧会時のものです。
※9月2日に会期について加筆しました。
前編記事はこちらからチェック!
大好評開催中の「巨大恐竜展 2024」
2024年7月13日(土)〜※9月14日(土)まで、パシフィコ横浜 展示ホールAにて開催する「巨大恐竜展 2024」。
※好評につき会期が延長されました!
前回のコラムでは展示のプロローグまでを掲載しましたが、今回は第1章〜第5章までをご紹介!
展示会は盛りだくさんの内容となっているので、この記事で内容が気になった方は、ぜひ会場に足を運んでみてください!
第1章 生物の巨大化
まずは第1章「生物の巨大化」ということで、恐竜以外の巨大生物、小型生物の標本等が展示されています。
2020年5月に福井県美浜町に座礁した死体をもとに製作した、ナガスクジラの標本。あまりの大きさに「海怖っ」と、初っ端から震えました。年齢は80歳を超えているそうです。
今から5000万年以上前のクジラの祖先(手足があり陸にいた頃)から、こんなふうに進化していくクジラがいるなんて……考えると進化って本当に興味深いですね。
魚竜ショニサウルスの頭骨。長い口に目がいっちゃいますが、強膜輪(眼球の輪状構造物)の大きさが目立ちます。
飛んでいるかのようなプテラノドン全身骨格に、下には最大の翼竜ケツァルコアトルス。こちらのケツァルコアトルスはハーフサイズなので、最大の翼竜と言われても(ほんとにでかいの?)と疑問を持たれる方もいるかもしれません。
ほんとは巨大なのにその大きさが伝わらないのはもったいので、下に別の展示会でのリアルサイズを貼っておきます。
恐竜以外にも大きい生き物・小さい生き物がいて面白いです!近くにはコウモリの標本も。ぜひ翼竜と比べてみてください。
約100点を一つひとつ見ていくと、コラムが一生終わらなくなりそうなので、ここからはサクサクいきます!
第2章 恐竜の巨大化
第2章では主に恐竜に注目されています。首としっぽが長い竜脚類だけではなく、ティラノサウルスやスピノサウルスなどの獣脚類も大型化しているのです。
動くスピノサウルスロボットは迫力満点!
ティラノサウルス全身復元骨格は「ワイレックス」とあだ名がつけられている個体です。共食いによって他のティラノサウルスに尻尾を食いちぎられたと思われています。
今回は尻尾があるバージョンの復元です。傷の跡もあるので探してみましょう。
角竜類は大人のトリケラトプスがででーんといて、足元には赤ちゃんトリケラトプス。まるで親子のようです。成長していくにつれて角の向きなどに違いがでてきます。
大きな展示物はトリケラトプスとして作られていますが、フリルに穴が空いているため、トロサウルスの特徴も見受けられます。
「トリケラトプスとトロサウルスは同じ恐竜で、トリケラトプスが成長したらフリルに穴が開きトロサウルスになる……」という説もありましたが、これは現在も議論が続いていて、別の恐竜であるという意見も存在します。
この展示会では、未だ結論の出ていないこの議題に対して多様な視点を提供しています。
ここで面白かった角竜類展示が、上写真の「モザイケラトプス」の化石です。卵の化石がいくつかぽんぽんと一緒に産出されています。
なんとこちらの卵、モザイケラトプスの卵かと思いきやカメ類の卵だということが判明しました。なぜ一緒にあるのか、逆オヴィラプトル状態で1番気になるまであります。
※オヴィラプトルは大量の卵の上で化石として発見された。