週末のまとまった時間を使って一気見(=マラソン)したい、シリーズものや関連する映像作品をご紹介する連載【週末シネマラン】。アマプラ(Prime Video)やNetflixなどの配信サービスを使って観ることができる映画・ドラマ・アニメの中から、singles編集部メンバーが各々おすすめをピックアップ! 今回は、ゾンビ映画の金字塔! 大人気サバイバルスリラー『28日後…』シリーズを紺野ミクがご紹介します。

《紺野ミクの自己紹介》
映画やドラマは流行りものよりコアな作品が好きなタイプ。エンディングはバッドエンド派。B級映画やモヤっとする考察系映画が大好物の変人。ご飯3杯いけます。
主に利用している配信サービス:アマプラ、Netflix、Hulu
好きなジャンル:ホラー、B級映画、考察系、鬱系など

“歩くゾンビ” から “走るゾンビ” へ

それまでのゾンビは、“ゆっくり歩く死体”というのが定番でした。

しかし、『28日後…』シリーズに登場する感染者は、人間を見つけた途端に “全力疾走”してきます!!(笑)

(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX

理性を失い、凄まじいスピードで獲物を追いかけ、叫び、殴りかかってくる演出が、それまでのゾンビ映画の定義を覆し、映画界に革命を起こしました。

さらに言うと、じつは作中で明確にゾンビとは呼ばれていないのです。

死者が蘇るというより、“RAGE(激しい怒り)”ウイルスに感染した人間という概念なので、それまでのゾンビ映画よりも身近に起こり得る社会崩壊の恐怖として描かれています。

(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX

そして実際に私たちは、コロナウイルスという脅威のパンデミックにより、日常がいかに一瞬で変わってしまうのかを体験しました。

そのため、2002年の作品公開時よりも、すぐそばにあるリアルとして重く心にのしかかるのではないでしょうか?

唯一無二の映像と、静かなる恐怖

ダニー・ボイル監督は、ビデオカメラを多用したザラついた質感の作品にすることで、まるでドキュメンタリーのような臨場感を作り上げました。

とくに、1作目『28日後…』冒頭の、誰もいないロンドンの街並みを主人公が彷徨うシーンは圧巻です!

(C)2002 TWENTIETH CENTURY FOX

観光客で溢れるはずのピカデリー・サーカスやウエストミンスター橋が完全に沈黙している光景は、観る者の不安を最大級に煽ってきます。

CGを大量に使うのではなく、早朝撮影や小規模ロケという低予算のなかで作られているからこそ、その場にいるような生々しさを感じることができます。

(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX

この静けさで見せる“音のない恐怖”という演出は、2作目以降も続き、「静寂の美学」として、その後ドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズや、ゲーム「The Last of Us」シリーズなど数多くの作品に多大な影響を与えました。

スケールアップした世界観で再び注目!

今年1月に公開された最新作『28年後…白骨の神殿』は、ただの続編ではなく、「文明が一度途絶えてから四半世紀経ったあとの人間ドラマ」として、シリーズでもっとも深い“生”への問いかけがされています。

© 2026 28 Years Later Limited. All Rights Reserved.

そのスケールの大きさと衝撃の内容に、最新作からハマったという若者も多く、これを機にシリーズ自体が再び注目されています!

ダニー・ボイル監督と主演キリアン・マーフィーが20年越しにタッグを組むことで、1作目のあのザラついた質感が現代の技術でどう表現されたのかもぜひ観てほしいです。

© 2026 28 Years Later Limited. All Rights Reserved.

静かな街、不穏な空気、そして極限状態でむき出しになる人間らしさ。

崩壊した世界で、人は何を信じ、どう生きるのか?
20年以上たった今も語られる理由が、そこにはあるはずです。

『28日後…』シリーズで、初夏の暑さとともに静かな恐怖を体感してください♪

画像: 最新作公開で再注目! 大ヒットサバイバルスリラー『28日後…』シリーズ【週末シネマラン #72】

紺野ミク|Miku Konno

モデル・女優などで活躍中の他、2017年からはライターとしても活動。連載を持ちコラム執筆をするなど多方面で活躍中。お酒・映画鑑賞が大好き。

InstagramXYoutubeにて活動をcheck。

シリーズものをもっと知りたい方はこちら

怖いのになぜか笑っちゃうホラーはこちら

モヤモヤ映画を紹介するコラムはこちら

ミニシアターなら、過去作を観ることができるかも!?

おすすめの新着記事

よく読まれている記事

This article is a sponsored article by
''.