《utoの自己紹介》
不思議で不気味な世界観の作品が好き。とくに幽霊をこよなく愛しすぎていて、もはや一緒に住みたい。王道なオチもどんでん返しも大好き。
主に利用している配信サービス:アマプラ、ディズニープラス
好きなジャンル:ホラー、サスペンス、ノンフィクションなど
泣きたい日もあるのさ……涙活で!
涙活という言葉が登場してから10年以上経ち、今ではストレスがたまったときの解消法として定着していますよね。
かく言う筆者も、自分が泣き虫であることを利用して(?)よく涙活しています。あまりに泣くので涙腺崩壊と言うよりもはや涙の間欠泉。吹き出してますよ、ええ。
冗談はともかく泣くのは本当に良いことで、疲れたときや傷ついたときなどに、涙を流したぶんだけもう一度立ち上がる力になります。
ゴールデンウィークも終わって、五月病という言葉も頻繁に聞こえてくる時期になりました。そんなお疲れ期間に、涙活をして元気を取り戻してみませんか?
今回は、「泣ける! 実話が元になった映画」をテーマに、3本厳選してご紹介します。
泣ける! 実話が元になった映画シリーズ概要
・『最強のふたり』(2012)
上映時間:1時間52分
・『英国王のスピーチ』(2010)
上映時間:1時間58分
・『シンドラーのリスト』(2019)
上映時間:3時間15分
本数:3本
合計時間:7時間5分
【配信サービスの例】
・アマプラ:『最強のふたり』『シンドラーのリスト』は見放題で視聴可能、『英国王のスピーチ』のみ「プラスGAGA」の14日間無料体験か購入で視聴可能
『最強のふたり』あらすじ
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまったフィリップは、日常生活を送るために世話人を必要としています。
ある日、新たな世話人を雇うため、面接会をおこなっていました。そこに現れたのはドリスという青年で、志望動機はなんと「不採用」にしてもらうこと! 3つの不採用通知で失業手当がもらえるため、フィリップからの不採用のサインが必要なのでした。
が、フィリップはドリスを採用します。富豪のフィリップとスラム街のドリス。決して交わるはずのなかったふたりでしたが、やがて友情が芽生え……。
『英国王のスピーチ』あらすじ
吃音で悩んでいたアルバート王子は、兄が王位を返上したことで、望んでいなかった王位を継ぐことになってしまいます。
ジョージ6世として王になった夫を心配し、妻のエリザベスは吃音治療のための専門家を捜し出ます。そうしてライオネルという言語聴覚士のもとへやってきたアルバート。しかし、あまりにも独特な治療法に、こんなことで治るわけがないと投げ出しそうになります。
アルバートは、ライオネルのもとで吃音を克服し、国王としてスピーチをおこなうことができるのでしょうか?
『シンドラーのリスト』あらすじ
第2次世界大戦時のポーランド、クラクフ。ドイツ軍占領下のその街に、実業家のオスカー・シンドラーがやってきます。彼は戦争特需に乗じて大もうけしようと、ホーロー工場を建設。そこでユダヤ人を安価で働かせ、莫大な利益を得ようともくろみました。
しかし、そこに新たなドイツ軍将校が赴任してきたことをきっかけに、ユダヤ人を収容していた強制収容所での虐殺が始まってしまします。
その理不尽な事態を見たシンドラーは、虐殺からひとりでも多くを救おうとしますが……。
ぜひハンカチのご用意を! さまざまな絆の形を見届けて!
対等であるとはどういうことか? 『最強のふたり』
この映画の原題は『intouchables(アントゥーシャブル)』。直訳では「触れ合えないものたち」ですが、映画の物語から推測するなら、「出会うことのなかったはずのふたり」というくらいのニュアンスかもしれません。
そんなフィリップとドリスは、何もかも正反対。
住まいは高級住宅orスラム街のアパート。好む音楽はクラシック音楽orソウルミュージック。着ている服は高級品orそこらへんのスウェット……。
何よりの違いは、その体。車椅子で生活するフィリップと、音楽に乗ってダンスするドリス。
当初、前科のあるドリスをそばに置くことを心配してくる人もいましたが、フィリップはそれを一蹴。「彼は私を対等に扱う」という言葉によって……。
人と人とが対等であるということは、一体どういう状態を言うのでしょうか。
筆者は、確かな友情を芽生えさせるふたりを見ていて、そのことについてすごく考えてしまいました。
★ここが筆者の泣きポイント!
何よりふたりの笑顔!! いちいち温かな涙を誘ってくるんです! とくにラストシーンでふたりが笑顔を見せ合うところなんかは、それはもう……ああ、語りたいけどネタバレになるので語れない!!! ウワー!
『最強のふたり』予告編はこちら
- YouTube
youtu.be相手を信頼するということ。『英国王のスピーチ』
例えば体を壊したとき、病院に行くと思いますが、それは「お医者さんなら治してくれる」という信頼からだと思います。またお医者さんも、「目の前の患者は治るために努力してくれる」と信じて治療に当たるはずです。
この映画の場合は吃音の治療ということになりますが、そういう治療者と被治療者の間にある信頼関係を、友情にまで昇華させた物語です。
これが実際にあったことだなんて信じられない! というくらいに、両者の信頼関係が美しい……!
もちろん最初は、あまりに独特すぎる治療(これは実際に映画で観てほしいのですが)に、アルバートはものすごく反発します。反発と言うより、怒りだしてしまうようなシーンも。
しかし、ライオネルはアルバートを諦めません。決して投げ出すことなく、アルバートと向き合い続けます。そしてアルバートも、そんなライオネルを信頼していくのです。
ラストに向かってふたりの友情が確かなものになっていくのを見ていると、お互いを信頼すれば困難は乗り越えることが可能なものになる、と思えます。
★ここが筆者の泣きポイント!
ラストのスピーチのシーンはやっぱり何度観ても感動!! スピーチをおこなうアルバートと、それを聞くライオネル。しかもライオネルはただ聞いているのではありません。ふたりの絆がものすごく出ていて、感涙そのもの……。ああ、思い出すだけで泣いちゃう!
『英国王のスピーチ』予告編はこちら
- YouTube
youtu.be1つの命を救える者が、世界を救える。『シンドラーのリスト』
最後に、筆者イチオシの映画をご紹介します。
筆者はノンフィクションのなかでも戦争映画がとくに好きでよく観ているのですが、そのなかでも群を抜いておすすめなのが、こちらの『シンドラーのリスト』です。
第二次世界大戦下のポーランドが舞台ですが、ポーランドと言えばアウシュヴィッツ強制収容所が有名です。じつはこのアウシュヴィッツ強制収容所は、『シンドラーのリスト』の主な舞台であるクラクフの郊外にあるのです。
つまり、大虐殺の舞台でもあるので、おすすめの映画だからぜひ観ていただきたい! ……と思えど、「観るのに覚悟がいります……」と一言添えておかなければなりません。
ほぼ全編白黒で映像が進み、どんなシーンもものすごく印象に残ります。もちろんしんどいシーンも多く、3時間のうちしんどさ8割くらいに思えてしまうほど。
ですが、ぜひその「しんどい」を受け止めてほしいのです。乗り越えられないくらいの「しんどい」があるかもしれませんが、実際に起こったことをかなり慎重に再現しているので、決して目をそらさないでほしいと思います。
悲惨な過去を乗り越えるということは、過去を忘却した先にあるのではないはずです。過去が再現されることを食い止めることによっても、乗り越えることができると思います。決して繰り返してはいけない歴史を、忘れないでいたいものです。
★ここが筆者の泣きポイント!
そのシーンは後半にやってきます。多くの人の命を救い出したシンドラー。しかし、彼は号泣してしまうのです。なぜかと言えば、それは、無念の涙。筆者も「こんなに無念なことがあるのか?」と一緒になって号泣……。そのシーンでのシンドラーの叫びを、ぜひ聞いてください……とても重みがあります……。
『シンドラーのリスト』予告編はこちら
- YouTube
youtu.be涙活にもってこいな、「泣ける! 実話が元になった映画」がテーマの3本。ぜひ、観てみてくださいね。