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孤高の英雄の物語を読め!「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」 ( 塩野 七生著:新潮文庫)
読書は、ある意味究極のおひとりさま趣味の一つだ。
映画や音楽鑑賞は、好きな人と十分にシェアできるものだが、読書はそうはいかない。また、テキストを黙読し、情景を脳内でリアリティあるシーンとして生成しながら、コンテンツを消化していく作業は、相当にクリエイティブである。音もなく動きもない、活字からの情報を基に、頭の中だけで生き生きとした会話や動きを再現していく。頭の中だけの活動ゆえに、誰かと同時に、また 全く同じ体験をシェアするということは不可能だ。
だから、いまさらながら、良書を一人楽しむことを、ここで改めてご紹介しても、Singles!!のコンテンツとしてあながち的外れではあるまい。
そし...