今治タオルとは
今治タオルとは、愛媛県今治市で伝統的につくられてきたタオルのこと……ですが、実はすべてが『今治タオル』というわけではありません。79社(2023年12月31日時点)もの企業が所属する「今治タオル工業組合」が、厳正な品質検査を行い、それをクリアした製品だけが『今治タオル』を名乗ることができます。
その特徴は「吸水性」と「やわらかさ」で、今や日本のみならず世界からも注目を集めるタオルです。
120年以上の歴史がある
今治タオルは、今から120年以上前の明治時代から作られてきました。しかし、海外製の安価なタオルの台頭でブランドは一時期瀕死状態に。それを救ったのは、クリエーターでさまざまな企業のアートワークやブランディングを務める佐藤可士和氏です。
『今治タオル再生プロジェクト』をスタートし、元々の製品の良さも相まって、いまや『今治タオル』は日本を代表するタオルブランドになりました。
今治の風土によって生み出された
元々今治地方は、タオルの製造に最適な地域として定評があります。
その理由は、タオルづくりに欠かせない軟水です。周辺には不純物が含まれていない良質な水があるため、やわらかくふんわりとした織物ができます。今治ならではの「染め」の技術にもこの水が必須で、美しい日本の自然があるからこそできるタオルなのです。
今治タオルの魅力
前述した通り、『今治タオル』は組合に所属している企業かつ、厳しい審査を突破した製品だけが名乗れるブランドです。その審査基準はなんと12個もあります。
製品としての特徴は、なんといっても驚異的な「吸水性」と圧倒的な「やわらかさ」でしょう。ここでは、それぞれに注目してみます。
吸水性の高さは格別
今治タオル最大の特徴である「吸水性」ですが、使ってみるとその違いはあきらかです。吸水性は厳しい審査でチェックされる項目のひとつで、同ブランドでは「5秒ルール」として設定しています。
これは「タオル片を水に浮かべた際に、5秒以内に沈み始めるかどうか」。もし家に今治タオルがあれば、他タオルと一緒に比べてみても面白いかもしれません。
やわらかさを引き出す製造方法
同じ綿素材でも他製品とは「やわらかさ」が違います。しかも、使い続けてもそれを維持するのが今治タオルのすごいところです。
この大きな要因は今治地方を流れる蒼社川の伏流水(軟水)にあります。糸や生地に優しいので、本来のやわらかさを引き出すことができるのです。
また、染めの手法として「先晒し先染め」を採用していることもやわらかさの秘密のひとつ。職人の糸さばきや染料の調合技術など、今治タオルは細部にわたる徹底的なこだわりによって製造されているのです。
タオルだけじゃない! 今治タオルの種類
今治タオルといえば、フェイス・ボディ用のタオル製品をイメージしがちですが、それだけではありません。
衣類から、枕カバー、サウナハットなど、製造技術を活かして幅広い商品が展開されています。用途はもちろんデザインも多彩で、ギフトにピッタリです。
高品質の今治タオルでQOLをあげよう!
職人のこだわりが詰まった今治タオルは、普段使いするとQOLが上がります!
ふわふわの触り心地で吸水性もよく、毎日使っていてストレスがありません。タオルはもちろんですが、他にもいろいろな商品があるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。