▶▶▶写真はこちら|ロレックス デイトジャスト Ref.1603 バンブーベゼル
ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
短期間しか作られなかった、印象的なバンブーベゼル
今回紹介するのは、1961年頃のロレックス『デイトジャスト Ref.1603』、通称「バンブーベゼル」だ。デイトジャスト1603のなかでも初期モデルにあたり、60年代前後から登場した1603シリーズの黎明期を感じさせる一本である。

デイトジャスト Ref.1603 バンブーベゼル(アンティーク)
このモデルには名称がいくつか存在する。ベゼルのデザインが竹の節のように見えることから「バンブーベゼル」と呼ばれることもあれば、3本線が入っていることから「スリーテッド」と呼ばれることもある。いずれも正式名称ではなく、通称だ。

わずか数年しか作られなかったバンブーベゼル。貴重な意匠だ
バンブーベゼルの生産期間は短く、初期の1〜2年程度しか存在しないため、コンディションの良い個体は非常に珍しい。

本個体には、巻きタイプのジュビリーブレスを装着。アンティークらしいセットだ

製造年は67年。オリジナルセッティングではないが、雰囲気はマッチしている
今回の個体はベゼルのコンディションがとてもよく、稀少性の高い魅力を持つ。ブレスレットは巻きのジュビリーブレスだが、これ自体の製造年は1967年のもので、ヘッドの1961年製とは少し年代が異なる。しかし、見た目には大きな違和感はなく、オリジナルの印象を損なわない組み合わせだ。

経年で生まれた味わい深いダイヤル。シャンパンの泡のようなスポットが独特の個性を際立たせている

人気のクサビ形インデックス。文字盤の印象をすっきりと引き締める

シャープで流麗な形状のドーフィン針を採用

風防はジェネリック品だが当時の雰囲気とマッチしており視認性も良い
ダイヤルも興味深い仕様で、クサビ形インデックスにドーフィン針という人気の組み合わせが採用されている。
アンティークモデルのため、ダイヤルには「スポット」と呼ばれる点状のダメージが見られるが、全体が黄色味を帯びて経年変化しており、まるでシャンパンの泡のような風合いを醸し出している。この経年変化は単なるダメージとしてではなく、味わい深い表情として楽しめるだろう。

Cal.1560。ローターがまるで蝶のような形状でバタフライローターと呼ばれている
moon-phase.jpムーブメントはCal.1560で、初期のRef.1603に搭載されていたオリジナルだ。ローターは「バタフライローター」と呼ばれるタイプで、その形がまるで蝶の羽のように見えることからそう呼ばれている。オリジナル性の高いヘッドと相まって、当時のデイトジャストの魅力を色濃く残した個体と言えるだろう。

本モデルには、短期間しか作られなかったバンブーベゼルや、経年によって味わい深く変化したダイヤルなど、現代の時計にはない個性が随所に宿っている。製造当時の面影と、時間を重ねたからこそ生まれた表情が共存する、魅力的なアンティークウォッチだ。
ROLEX
デイトジャスト Ref.1603
バンブーベゼル
品番:1603
素材:ステンレススチール
サイズ:縦36mm×横36mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:698,000円(税込)
※アンティーク(1961年頃)
【付属品】
なし
※価格は2025年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
バンブーベゼルは非常に珍しいモデルで、当店の店長も愛用しているレアなタイムピースです。めったにお目にかかれないうえに、今回の個体はダイヤルの経年変化にも味わいがあり、アンティークならではの魅力がしっかり感じられます。
デイトジャストのなかでも、ベゼルのデザインでここまで個性を放つモデルは多くありません。外装で魅せることができるデイトジャストというのは本当に貴重です。
「ほかの人とデイトジャストがかぶってしまう」「コレクションの中にアクセントが欲しい」という方には、ぜひ一度手に取っていただきたい一本です。
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
|---|---|
| TEL | 03-5250-7272 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 公式サイト | https://moon-phase.jp/ |





