フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、クールなおひとりさまの腕を飾るに相応しい珠玉の1本をセレクト。今回は、ロレックスのアンティークから『デイトジャスト Ref.1601』をご紹介しよう。

ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。

当時の姿を残す希少なアンティーク

今回紹介するのは、1964年前後に製造されたロレックス『デイトジャスト Ref.1601』。アンティークとしての価値を際立たせているのは、そのコンディションの良さに加え、当時の箱と保証書が揃って残っている点だ。70年代のモデルではわずかに見られるものの、60年代の時計で付属品まで揃っている例は極めて珍しい。

画像: デイトジャスト Ref.1601

デイトジャスト Ref.1601

まず注目すべきはディテールだ。バックルは、王冠マークが板から飛び出している「デベソバックル」と呼ばれる、当時特有の意匠。インデックスには、60年代ならではの夜光塗料が焼けて生まれた濃い黄色味が残り、いわゆる“パティナ”と呼ばれる経年変化の味わいを楽しめる。

インデックスの造形は「ドアストッパーインデックス」と呼ばれるデザイン。中央に向かって傾斜する独特の造形で、この年代を象徴する仕上げのひとつである。

画像: 名前の通りドアストッパーのような形状を持つインデックス

名前の通りドアストッパーのような形状を持つインデックス

ブレスレットのクラスプコードも「64年」を示しており、製造年との整合性がとれていることからも、この個体が非常にオリジナル性の高い一本であることがわかる。加えて、外観コンディションも抜群に良好だ。

付属品も充実している。国内正規の保証書には、昭和41年(1966年)4月11日付の販売日が記載されており、当時ロレックスが宝飾店や眼鏡店など幅広い店舗でライセンス販売していた時代背景を物語る。

画像1: 当時の姿を残す希少なアンティーク
画像1: ロレックス デイトジャスト Ref.1601 「60年代の魅力がそのまま残る一本」【今週の逸本 Vol.322】
画像2: ロレックス デイトジャスト Ref.1601 「60年代の魅力がそのまま残る一本」【今週の逸本 Vol.322】

この保証書は取り扱い説明書を兼ねており、現代には見られない記述も多いので、ぜひ目を通してみてほしい。

画像3: ロレックス デイトジャスト Ref.1601 「60年代の魅力がそのまま残る一本」【今週の逸本 Vol.322】
画像4: ロレックス デイトジャスト Ref.1601 「60年代の魅力がそのまま残る一本」【今週の逸本 Vol.322】

さらにクロノメーター証書も残っており、しっかり1965年のスタンプが押されている。製造(組立)が1964年頃、そして出荷にあたりクロノメーター規格を通過したことを示す流れがはっきりとわかる貴重な資料だ。

画像2: 当時の姿を残す希少なアンティーク

外箱こそ欠けているが、当時の木製ケース(内箱)がしっかりと残されている点も見逃せない。前オーナーが大切に扱ってきたことは明らかで、約60年前の時計とは思えないほどの美しさを保っている。まさに“当時の姿”を丸ごと残した稀少なデイトジャストといえるだろう。

ROLEX
デイトジャスト Ref.1601
品番:1601
素材:ステンレススチール×ホワイトゴールド
サイズ:縦36mm×横36mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:938,000円(税込)
※アンティーク(1964年前後)
【付属品】
箱、国内正規保証書、クロノメーター証書
※価格は2025年9月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

なんといっても、この時計の魅力はオリジナル性・コンディション・付属品の三拍子が揃っていること。60年代の時計で、ここまで状態が整い、しかも当時の箱や保証書まで残っている個体はほとんどありません。正直、奇跡といってもいいレベルです。

昭和時代の日本で3C(カラーテレビ、クーラー、自家用車)が普及しはじめた時代に作られたこの時計。当時のモノクロテレビの説明書や箱まで、丁寧に残してきた人がいるのかと考えてみると、その価値の高さに改めて感動させられます。

また、時計自体が持つポテンシャルにも注目です。きちんとメンテナンスされていれば、60年経った今でもしっかり使える──これこそ腕時計ならではの魅力でしょう。ぜひお店で、その価値を直接確かめてみてください!

ムーンフェイズ・イベント開催のお知らせ(2025年)

ムーンフェイズ銀座店・岐阜店の両店で「The Best Vintage from MOON PHASE.」と題したアンティーク時計の新規入荷分展示イベントを開催します。アンティーク時計を中心に、Webにはまだ出ていない商品も多数展開。最大5%割引に加え、来店ポイントも導入されるお得なイベントです。ぜひこの期間にご来店ください。

開催日程
ムーンフェイズ岐阜店:9月4日(木)〜9月9日(火) ※終了しました。
・ムーンフェイズ銀座店:9月11日(木)〜9月30日(火)

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】

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