ノルケイン ワイルドワン スケルトン 42MM ターコイズ「独自素材で描く個性」【今週の逸本 Vol.321】

軽量カーボンとターコイズが描く、独自の存在感

ノルケインは、いまもっとも注目すべき時計ブランドのひとつだ。2000年代初頭に台頭したモリッツ・グロスマンやローラン・フェリエに続く存在であり、2022年には時計界のカリスマとして知られるジャン-クロード・ビバー氏を顧問に迎えるなど、その存在感を急速に高めている。新興ブランドのなかでは、もっとも新しい波といっても過言ではない。
※独立系とは、大手グループに属さず、自社の哲学で時計づくりを行うブランドのこと

今回ご紹介するのは、インディペンデンスコレクションの『ワイルドワン スケルトン 42MM ターコイズ』。インディペンデンスには複数のラインが存在するが、ワイルドワンシリーズはブランドが独自開発した素材「NORTEQ®（ノルテック）」を主役に据えたモデル群である。

本作も例外ではなく、ケースにノルテックを採用。ノルテックはスチールの約1/6、チタンの約1/3という驚異的な軽さを誇るカーボン複合素材で、本モデルでは、ラバーをクッション材のようにカーボンで挟み込む「NORTEQ®ケージ」を取り入れており、軽さと堅牢性を高次元で両立している。

デザイン面では、名前の通りスケルトン仕様を採用し、ムーブメントの構造美を余すところなく楽しめる。さらにターコイズの名を冠するだけあって、ケース、ダイヤル外周、針、インデックス、ベルトと、随所に鮮やかなターコイズブルーを大胆に取り入れているのが特徴だ。

裏蓋も見逃せない。ケースバックはシースルー仕様で、外周部にはNORTEQ素材の使用を示す表記が入る。カーボン素材の時計は数あれど、裏側まで徹底してカーボンを活かした設計は珍しい。素材への強い信頼が感じられる。

軽さと堅牢さに加え、鮮やかなターコイズの彩りが際立つ『ワイルドワン スケルトン 42MM ターコイズ』。新興ブランドならではの意欲が感じられる一本だ。

【写真12枚】ノルケイン『ワイルドワン スケルトン 42MM ターコイズ』12

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

ノルケインをご存知ない方も多いかもしれませんが、見た目で「ビビッ」ときた方にはぜひ手に取ってほしいブランドです。新興ブランドであるため、当店でも取り扱いはごくわずか。セレクションの中からさらに厳選したモデルだけを揃えています。過去に取り扱った際も、すぐに売れてしまったほどです。

また、ウブロのヒットメーカーとして知られるジャン-クロード・ビバー氏が関わっていることも、このブランドの注目ポイントです。新興ブランドのUSED品は比較的手に取りやすい価格帯になっているのも魅力ですね。ぜひこの機会にどうぞ！

毎週月曜日に更新！腕時計連載はこちらからチェック

今週の逸本 - singles （シングルス） - “おひとりさま”にフォーカスした情報サイト

今週の逸本 の記事一覧 - 『singles』は、“おひとりさま“に焦点を当てた情報サイトです。パートナーの有無に関わらず、自分らしい生活を謳歌する彼・彼女たちのライフスタイルを紹介します。

dino.singles

注目の新興ブランドはこちら

モリッツ・グロスマン ハマティック ヴィンテージ「伝統を纏い、未来を刻む」【今週の逸本 Vol.304】

腕時計連載「今週の逸本」。今回は、新興ブランドとして注目を集めるモリッツ・グロスマンから、独特の機構を備えた『ハマティック ヴィンテージ』をご紹介しよう。

dino.singles

ローラン・フェリエ スポーツ オート ブルー「時計界の新潮流」【今週の逸本 Vol.298】

腕時計連載「今週の逸本」。今回は、独立系時計ブランド ローラン・フェリエから『スポーツ オート ブルー』をご紹介しよう。

dino.singles