オフィチーネ・パネライ ラジオミール テーブルクロック 「空間に息づく、パネライの美学」【今週の逸本 Vol.286】

パネライの技術を置き時計に。

腕時計連載でありながら、腕時計ではない時計を紹介する……。前代未聞かと思われるかもしれないが、当連載でテーブルクロック（置き時計）を扱うのは実はこれで2回目だ。

テーブルクロックと聞くと、腕時計とは異なる存在に思えるかもしれないが、時計製造の技術や美意識が息づく点ではなんら腕時計と変わらない。しかも今回ご紹介するのは、ムーブメントから仕上げまでブランドの哲学が色濃く反映された一品。

オフィチーネ・パネライの『ラジオミール テーブルクロック』だ。

パネライの代表作のひとつ「ラジオミール」。その伝統的なデザインを機械式の置時計として見事に再現したのが、今回ご紹介するモデル。球状のフォルムは非常に厚みがあり、丸みを帯びたデザインが独特の重厚感と存在感を生み出している。

裏側はスケルトン仕様となっており、精緻に組み上げられたムーブメントの動きを視覚的に楽しめる。操作性にもこだわりがあり、リューズは懐中時計を思わせるように上部に配置され、ゼンマイの巻き上げや時刻調整はこのリューズで行う仕様となっている。

特筆すべきは8デイズの超ロングパワーリザーブだ。1週間に一度の巻き上げで、常に正確な時を刻み続けてくれる。

専用の台座が付属するため、球状デザインでありながら安定感も抜群。視覚的な美しさと機能性を備えた、パネライ好きにはたまらない逸品である。

【写真12枚】オフィチーネ・パネライ ラジオミール テーブルクロック12

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

時計好きな方は多いものの、家具としての時計にまでこだわる人は少ないのが現実です。しかし、今回ご紹介するアイテムは、家にあれば一目置かれること間違いなしの逸品です。

さらに、静かな音も大きな魅力で、機械式時計特有のチクタク音を気にする心配はありません。市場に出回ることが少ない置時計のため、時計マニアにとっては見逃せないアイテムと言えるでしょう。

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