※当連載は掲載Vol.239までdino.networkに連載されていました。Vol.240からは当メディア『singles』にてお楽しみください。
ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
燃えたダイヤル!? 世界にひとつの数奇な1本
デイトナやサブマリーナーと同様に、ロレックス・プロフェッショナルウォッチに属する『エアキング』。ともあれ、その仲間入りは2016年と比較的最近で、これまではロレックスウォッチのなかでも入門的なモデルであった。
今回ご紹介するのは、そうしたエントリーモデル時代の2000年に製造された1本。数奇な出来事によって驚くべき変貌を遂げた『エアキング プディングダイヤル』だ。
「プディングダイヤル」という名称は本モデルのダイヤルを見てムーンフェイズ銀座店が命名したもの。言い得て妙とはまさにこのことで、ダイヤル表面はまるでカラメルプディングのような装いになっている。
ペイント? カスタム? こんなダイヤル他にあった? と時計ファンは思うだろう。実はこのダイヤル、よく見ると少し燃えたような跡がある。経緯は不明だが、火事などで焼けたダイヤルを使って仕上げた1本だと思われる。
ダイヤル中央は元々のダイヤルカラーであるシルバーが少し残っており、サンレイ仕上げのラインも見て取れる。外側インデックス部分は大きく焦げているが、これがまた魅力的な焼け具合で、とても美しい。
本モデルはいわゆる5桁型番(Ref.14000)といわれる旧世代のエアキングで『オイスター パーペチュアル』に属していたモデルだ。
いまでこそクロノメーター認定を取得しているエアキングだが、当時はエントリーモデルでダイヤル下部にクロノメーターの表記はなく、代わりに“精密・正確”であることを意味する「PRECISON」の表記が入っている。
サイズは34mmで現行モデルよりも6mm小さい。成人男性の腕に巻くと上写真のような雰囲気である。たしかに現代の大きな時計に慣れてしまうと小さく見えるが、ダイヤルのインパクトがとても強いため、腕元への注目はかなりのものだろう。
波乱の運命を経て生まれ変わった特別な1本。その姿は他時計にはない魅力に溢れ、唯一無二の存在感を放っている。アンダー100万円でロレックスをお探しなら、この数奇な1本はとても面白い選択肢だろう。
ROLEX
エアキング
プディングダイヤル
品番:14000M
素材:ステンレススチール
サイズ:縦34mm×横34mm
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ブラウン
販売価格:785,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱が付属
※価格は2024年9月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
100万円以下のロレックスは多くの人と被りがちですが、その中でも個性を出せる時計を選べば、他の人とは違ったアイデンティティを表現できます。限られた予算内で取れるユニークな選択肢として、本モデルを選ぶ価値は十分にあるでしょう!
自分だけの1本として個性を出すなら、このモデルはピッタリです。サイズ感はぜひお店で確かめてみてください。ご来店お待ちしております!
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://moon-phase.jp/ |