「2023AW」や「2024SS」を見たことはありますか。この表記は、ファッションウィークによって区別されている季節を示す言葉です。ファッションの流れを先取りするのであれば、世界規模のファッションイベントを確認するのがおすすめ。この記事では、トレンドの先取りに欠かせない「SS」「AW・FW」が何かを解説します。

SS・AW・FWとは?

「SS」「AW・FW」とは、1年に2回開催されるファッションウィークの季節を示します。

ファッションウィークは、ニューヨークを皮切りにロンドンからミラノ、パリと、4都市の順に実施するファッションイベントです。日本では、都市名にコレクションをつけた、ミラノコレクションや「パリコレ」の名称や略称で定着しています。

画像: SS・AW・FWとは?

デザイナーやブランドにとっては、ファッションウィークへの参加はとても名誉なこと。プレスやバイヤー、セレブたちの楽しみは、デザイナーの挑戦や新たなトレンドの発掘です。日本から参加したデザイナーやモデルは、国内の多くのマスコミが取り上げて時の人になります。

ファッションウィークには、開催都市の複数の会場で、メンズに続いてウィメンズの新作が発表されるのが慣例です。ファッションにとどまらず、趣向を凝らした演出やメイクに至るまで注目を集めます。

SSは、春夏コレクション

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SSは、「Spring・ Summer(春・夏)」を略した表記です。日本ではコレクションを付け加えた、春夏コレクションで親しまれています。春夏コレクションの開催は毎年9~11月。春夏アイテムの販売開始から半年前におこなわれます。

2023年開催の2024SSニューヨークでは、近年ブームの2000年代のデニムスタイルが、より洗練されたデザインとなって注目を集めました。また、複数のブランドがワンピースにボトムの重ね着を手がけており、トレンドとなっています。

ロンドンやミラノでは、前年の秋冬コレクションから続く「クワイエット・ラグジュアリー」がメイン。クワイエット・ラグジュアリーとは、派手さのない、上質な素材とデザインを引き立てるスタイルです。デイウェアをもとにした、親しみを覚える作品が多かったのも特徴です。

AW・FWは、秋冬コレクション

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AW・FWは「autumn(イギリス英語で秋)・winter」または「fall(アメリカ英語で秋)・winter」の略で、どちらも同じ「秋・冬」を意味します。秋冬コレクションの開催時期は、毎年1〜4月です。その年の秋から翌年の春に向けた新作を発表するため、2024-2025AWまたは2024-2025FWのように表記されます。

2024年1月から順次開催した2024-2025AW・FWでは、「やさしく包み込む」素材やデザインが多く発表されました。デイウェアは白シャツにフォーカス。ニューヨーク会場では、ミニ丈ドレスとの組み合わせが注目を集めています。

ロンドンやミラノ、パリでは、のんびり過ごした週末を思い出させる、温かみのあるデザインが多く発表されました。エコファーを使ったビッグサイズのコートなど、セレブから要望が多い環境に配慮したファーやレザーが話題となっています。

AWとFWの違いとは

画像: AWとFWの違いとは

ロンドンやパリなど、イギリス英語圏はAWが主流。アメリカ英語圏ではFWが定着しているため、ニューヨークコレクションはFWと表記されます。ファッションウィークは開催地ごとに主催団体が異なるため、AWとFWを併記する場合もあります。

コレクションシーズンを知って季節感のあるファッションを楽しもう

画像: コレクションシーズンを知って季節感のあるファッションを楽しもう

「SS」「AW・FW」は、シーズンごとのファッショントレンドを理解するための、重要な言葉です。今年のトレンドを事前に把握しておくと、季節感のある服を選べるようになり、自分なりにアイテムを加えてファッションをより楽しめます。

次のファッションウィークももうすぐ開催。これからはファッションウィークをチェックして、季節を先取りしたおしゃれを目指しましょう。

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