ヒールは高さで名称が異なる
ヒールは高さごとに「ローヒール」「ミドルヒール」「ハイヒール」の3つに分けられます。ヒールが高ければ高いほど、足が長く美しく見えると思う方もいますが、じつはそうではありません。上品に見せるのであれば、身長÷30cmのヒールが最適といわれています。
「ローヒール」 3cm以下
3cm以下のヒールを、ローヒールといいます。
ヒールを履いている感覚はあまりなく、細いものでも足への負担がありません。また、ヒールが太いものであれば安定感もあり、子供連れのママさんやたくさん歩く方にもおすすめです。
エレガントなコーディネートにはもちろん、カジュアルやスポーティなコーディネートにもマッチするでしょう。
「ミドルヒール」4~6cm程度
4~6cm程度のヒールは、ミドルヒールです。
日本人女性の平均身長は157cm前後とされています。上品に見えるヒールの高さが身長÷30で、157cmを30で割ると「5.2cm」となるため、ミドルヒールは日本人女性に最適な高さです。ビジネスや冠婚葬祭にもおすすめです。
ヒールが5cm以上になると、少し背伸びをしているような感覚で「ヒールを履いている感」があります。
「ハイヒール」7cm以上
一般的には、7cm以上のヒールをハイヒールといいます。
上品に見えるヒールの高さは身長÷30とされていますが、より優雅に見せたいのであれば身長÷30cmに2cmプラスしましょう。157cm程度の身長の方であれば、7cmくらいのヒールを履くとより優雅な雰囲気を演出します。
しかし、7cm以上のヒールになるとつま先への負担も大きくなるため、長時間履く場合やたくさん歩く場合は気を付けましょう。
ヒールの太さ・形別の種類
ヒールは高さだけでなく、太さや形によってもさまざまな名称があります。ヒールの太さや形は、見た目のデザインだけでなく歩きやすさや安定感にもつながります。選ぶ際には、太さや形も確認しましょう。
「ピンヒール」
ピンヒールは、かかとが細く尖ったデザインが特徴的です。スティレットヒールと呼ばれることもあり、ハイヒールに多いデザインです。
ヒール=ピンヒールとイメージする方も多く、スラっと細長いヒールはスタイリッシュでかっこいいイメージがあります。
しかし、ヒールが細く安定感がないため、道を歩く際にはグレーチング(側溝などの上にかぶせてある金属製の蓋)や凹凸のある場所に気を付けましょう。
「チャンキーヒール」
チャンキーヒールは、ヒール部分が太いデザインが特徴的です。ローヒールやミドルヒールくらいの高さのヒールに多いデザインで、安定感があります。
「高いヒールを履いてみたいけど歩けるか心配」、「仕事でヒールを履かなきゃいけないけど立ち仕事が多い」と思っている方にもおすすめです。
「コーンヒール」
コーンヒールは、アイスクリームのコーンのような円錐型のデザインが特徴的です。
ヒールが太いとカジュアルに見えてしまいますが、コーンヒールは地面にかけて細くなるため、カジュアルすぎません。また、ピンヒールと比べると安定感があるので、フォーマルな格好を求められる仕事場や冠婚葬祭にもおすすめのデザインです。
「スタックドヒール」
スタックドヒールは、厚い革を重ねて圧縮したものをスライスし、ヒール部分に巻きつけたデザインが特徴的です。木目のようなデザインに見えるため、木でできていると思っている方も多いでしょう。
革を重ねて圧縮したものをヒールに巻きつけることで、ヒールの強度が高くなり、傷がつきにくいメリットがあります。ヒールを履いてたくさん歩く方や自転車に乗る方にもおすすめです。
ウェッジソールやプラットフォームは挑戦しやすい
ヒールにはさまざまな高さや太さ、形があり、足への負担が少なく歩きやすいものもあります。しかし、なかにはヒールがある履き物自体を苦手に感じる方もいるでしょう。
ヒールが苦手な方におすすめなのが、かかとの靴底が厚いウェッジソールや、つま先からかかとまでが厚底になっているプラットフォームのデザインです。
いわゆる厚底といわれるデザインのウェッジソールやプラットフォームは、安定感もあり手軽に身長を高く見せてくれるので、挑戦しやすいのが魅力です。
自分に合ったヒールの高さ、履き心地でファッションを楽しもう
ヒールの高さは、TPOや身長、どう見せたいかによって選ぶべきものが異なります。高さだけにとらわれず、自分やTPOに合ったものを選びましょう。
また、ヒールの太さやデザインは安定感や歩きやすさにもつながります。どのような場面で履くのか、どのくらい歩くのか、状況をイメージしながらお気に入りの一足を選んでみてくださいね。