オメガ スピードマスター クロノスコープ「時の探求者」【今週の逸本 Vol.250】

往年の“スネイルデザイン”を取り入れた最新クロノスコープ

オメガの代表的なコレクションのひとつ『スピードマスター』。その名のとおり、カーレーシングの歴史と深い関係のあるコレクションである。

時計としての特徴は、クロノグラフやタキメーターといった各種計器を備えていること。時刻だけでなく、あらゆるスピードを測ることができる時計が『スピードマスター』なのだ。

今回セレクトしたのは、そんなスピードマスターコレクションの中でも、計器としての機能をより強化した1本。タキメーター・パルスメーター・テレメーターという3種のスケールを備えた『スピードマスター クロノスコープ』だ。

「タキメーター」とは、走行距離をもとに走行速度を計測する機能。本モデルではベゼルと、文字盤の最内にあるスケールがそれで、計測から1kmを通過した時点でクロノグラフを止めると、測定した時速がわかる。

「テレメーター」とは音速をもとに距離を計測する機能。雷や花火など視覚・聴覚で認知可能なものからの距離を測定してくれる。例えば花火であれば、目で花火を捉えた瞬間にプッシュボタンを押して計測スタート。音が聞こえた瞬間に計測を止めれば、自分の場所から花火までの距離が出るというわけだ。

「パルスメーター」は、1分あたりの心拍数を計測する機能。装着者自身はもちろん、他者の心拍数も測ることができる。

これら3つのスケールを破綻させず、美しい意匠として文字盤に落とし込んだ本モデル。実はこのデザイン、オメガの伝統的なもので1940年代にあった「スネイルデザイン」の復刻である。

オメガいわく「歴史を振り返ったデザイン」となっており、リーフ型の針やインデックス下に刻まれたレーストラックパターンの彫りが、よりヴィンテージ感を高めてくれる。

心臓部には、オメガが誇る高耐久コーアクシャルムーブメント・Cal.9908を搭載。これは手巻きクロノグラフムーブメントで、その表面には波を象ったような意匠が施されている。

本モデルは、スイスのクロノメーター規格、スイス連邦計量・認定局（METAS）という2つの機関の試験を通過した“マスタークロノメーター規格”を取得しており、時計としての性能は折り紙付き。

耐磁性能に至っては時計界でも随一の15,000ガウスを実現。これは時計を着用したまま病院のMRIを受けられるレベルである。つまり、日常生活で磁力の心配は不要ということだ。

スケールを全面的に主張したデザインは、オフィスシーンはもちろん、カジュアルなシーンでも腕元で映えること間違いなし。どんなときでも寄り添ってくれる腕時計が欲しい方は、ぜひ本モデルを選択肢に入れてみては？

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

往年のデザインにして、性能は最新鋭の『スピードマスター クロノスコープ』。本モデルは現行品（2024年5月時点）で、スピードマスターコレクションの中では「2カウンター」モデルに位置するものです。

スピードマスターといえば「ムーンウォッチ」が有名ですが、2つのインダイヤルが印象的な「2カウンター」もとても人気があります。本モデルは他ラインナップにはなかなかないブルーのスケールが特徴的で、同コレクションの中でも非常に大人びた雰囲気を持っています。

性能・デザイン・価格と、どれもがバランス良く、どなたにでもおすすめできる1本です。

腕時計に関する記事はこちらから

腕時計 - singles （シングルス） - “おひとりさま”にフォーカスしたファッションメディア

腕時計 の記事一覧 - 『singles』は、“おひとりさま“に焦点を当てたファッションメディアです。パートナーの有無に関わらず、自分らしい生活を謳歌する彼・彼女たちのライフスタイルを紹介します。

dino.singles