パテック・フィリップ アニュアルカレンダー 「実用性最高のドレスウォッチ」【今週の逸本 Vol.241】

究極の贅沢、日常の相棒

数ある時計ブランドの中でも世界最高峰と名高いのがパテック・フィリップだ。1839年から長い歴史を紡いできた時計ブランドであり、ドレスウォッチの『カラトラバ』や、ラグジュアリースポーツウォッチの『ノーチラス』は、時計ファンであれば知らない者はいない名機である。

同ブランドはこれまで多数のコレクションを輩出してきたが、1996年に登場した“とある機能”を持つ時計が発表されたことによって、その名は世界に轟き、ブランドの権威性はより高まったといえる。

今回ご紹介するのは、年に1度調整するだけで正確な日付を表示するカレンダー機能を搭載した『アニュアルカレンダー Ref.5146R-001』だ。

日付表示機能を持つ機械式時計には、3つの種類がある。ひとつは30日以下の月（2、4、6、9、11月）に毎回調整が必要な一般的なもの。もうひとつは100年に一度しか調整が必要ない、うるう年もバッチリな「パーペチュアルカレンダー」。

そしてもうひとつが、今回ご紹介している2月のみ調整が必要な「アニュアルカレンダー」である。

アニュアルカレンダーはパテック・フィリップが特許を持つ機能で、いまや数多くのブランドが同機能を搭載したモデルを発表している。

機能としては「パーペチュアルカレンダー」の方が上だが、時計のパワーリザーブが切れてしまったときの調整は複雑で、日常で使うには少しハードルが高い。一方「アニュアルカレンダー」は、機構がよりシンプルであり、操作も簡単で、実用性に秀でた機能なのだ。

アニュアルカレンダーには月・曜日を表示するインダイヤルも搭載されている。つまりトリプルカレンダー（月・日付・曜日）というわけだ。

さらに、6時位置にはムーンフェイズ（月齢表示）も搭載しており、時にまつわるすべてのことが本モデルで把握できるようになってる。

さきほど、パワーリザーブが切れたら……なんて話をしたが、本モデルは12時位置に、時計の残り動力を示すパワーリザーブ表示も用意されている。まさに至れり尽せりな1本である。

ケースはローズゴールド（ピンクゴールド）製で、重厚感のある仕上がり。裏蓋はシースルーバックになっており、心臓部である「Cal.324 S IRM QA LU」を見ることができる。

文字盤のアイボリーカラーとローズゴールドのセットはとてもマッチしており、アップライトのインデックスと相まってとても視認性に優れる。

同ブランドのドレスウォッチとしては珍しく、長針・短針に夜行塗料が塗られており、普段使いも視野にいれた作りになっている。本モデルなら、最高の相棒として一生活躍してくれる1本になるだろう。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

まさに“使えるドレスウォッチ”です。この1本でどんなシーンもいけちゃいます。価格帯としては富裕層向けですが、実用性に優れる機能が満載で「一生に1本良い時計が欲しい！」という方にはまさに最高のモデルです。

ブランドとしてのステータスもこれ以上はありません。日常を最高に彩る1本としてぜひお手に取ってみてください。

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