フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、クールなおひとりさまの腕を飾るに相応しい珠玉の一本をセレクト。今回は、セイコーのヴィンテージウォッチ『ビッグベン Ref.5P30-6150』をご紹介しよう。

SEIKO
日本国内初の腕時計、そして世界初の「クオーツ式腕時計」を製品化したことで時計界の地位を確立した国産ブランド。技術力の高さから、オリンピックをはじめとする多くの国際大会などで公式スポンサーやオフィシャルタイマーとして起用されている。1999年には、機械式、クオーツに続く第3の時計駆動方式・スプリングドライブを開発。現在でもこの駆動装置を作ることができるのは世界でただ一社、セイコーだけである。派生したブランドには「グランドセイコー」がある。

建築意匠を取り入れたセイコークオーツ

1980年代半ば、クオーツ革命を経て勢いを増していたセイコーが展開したユニークなモデルがある。ロンドンの象徴的建築「ビッグ・ベン」をモチーフにし、建築物の要素を時計デザインへと大胆に落とし込んだ、その名も『ビッグベン』だ。

画像: ビッグベン Ref.5P30-6150

ビッグベン Ref.5P30-6150

文字盤とケースにはビッグ・ベンの意匠が取り入れられており、建築的な要素を抽象化してデザインへと落とし込んでいる。ケースには独特の彫り込みが施され、陰影が際立つ立体的な造形だ。

画像: 本家ビッグ・ベンを彷彿とさせるケースの彫り込み

本家ビッグ・ベンを彷彿とさせるケースの彫り込み

ムーブメントにはクオーツを採用。高精度かつ小型化が可能なクオーツの特性により、ケースは薄型で軽量に仕上げられている。

文字盤は本家同様の2針構成で、時・分のみという極めてシンプルなもの。下の写真のとおり、盤面だけを見ると、まさにロンドンのビッグ・ベンそのものだ。

クオーツ機構のためリューズは小型化され、デザイン全体のバランスを崩さないよう控えめに配置されている。ケースバックはステンレススチール仕様で堅牢性を確保しつつ、外装には金メッキが施され、クラシカルで装飾性のある表情。

建築物をそのまま腕時計へと翻訳したような本モデルは、1980年代のセイコーの技術力とデザイン力を感じさせる存在。実用性と造形性が高い次元で融合した一本と言えるだろう。

SEIKO
ビッグベン
品番:Ref.5P30-6150
素材:ステンレススチール×ゴールドプレート
サイズ:26mm × 33mm
防水:-
ムーブメント:クオーツ
文字盤:ホワイト
販売価格:62,000円(税込)※アンティーク(1986年頃)
【付属品】

※価格は2026年4月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

アンティークやヴィンテージのセイコーというと機械式に人気が集まりがちですが、今回ご紹介するのはクオーツモデルです。

1986年頃のモデルで、70年代にクオーツショックを起こし、時計業界を大きく揺るがしたその流れの“その後”に作られた一本になります。世界でもっとも有名な時計塔であるビッグ・ベンを、あえてクオーツで再現している点に、機械式に対するある種の挑戦的な姿勢のようなものを感じるモデルです。

価格帯としては手に取りやすいレンジながら、文字盤やケースの作り込みにはそれ以上の質感があり、むしろ価格以上の完成度を感じさせます。当時のクオーツムーブメントに見られがちだった“チープさ”を払拭しようとした意図があったのかもしれません。例えばクオーツはトルクの制約から針が華奢になりやすい中で、そうした印象を抑えようとする工夫も見受けられます。

腕に収まるサイズでビッグ・ベンを持ち歩くような感覚には、ロマンがありますね。ちなみに本家のビッグ・ベンは機械式(手巻き)です。

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】

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