こんにちは、恐竜おねぇさんこと生田晴香です。年末ということで、今回は毎年恒例の「恐竜流行語大賞2025」の発表をします。有名恐竜映画シリーズが公開され今年も盛り上がりましたが、果たして何が選ばれるでしょうか。まさかの恐竜じゃないなんてことも……!? ぜひ予想してみてください。
▶▶▶去年の恐竜流行語大賞はこちら

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部

2025年の恐竜流行語大賞に選ばれたのは、3つ!

恐竜流行語大賞 その1

まずは、2025年春に話題になった「デュオニクス」に決定です。おめでとうございます。

以前コラムでも書いていたとおり、デュオニクスとは、学名「デュオニクス・ツクトバアタリ(Duonychus tsogtbaatari)」として新しく仲間入りしたテリジノサウルス類の恐竜です。

国立科学博物館でおこなわれていた「恐竜博2019」でお披露目されてから、ついに新属新種発表です。

2本の爪で、とにかく見た目のインパクトの強さと普通なら残らないケラチン質の爪まで残っている化石には驚かされました。

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「BANDAI SPIRITS」ではプラノサウルス最新作「テリジノサウルス」を「デュオニクス・ツクトバアタリ」に改造! なんていう企画も……。
(※プラノサウルスとは、BANDAI SPIRITSから発売されている大人気恐竜プラモデルシリーズのこと)

今年は、新しい恐竜がいろいろ新属新種として出ていたり、恐竜仲間などでもとくに話が盛り上がったりと、注目されていたなぁと感じたので決定しました。名前も覚えやすいですね!

恐竜流行語大賞 その2

「ナノティラヌス」はナノティラヌスという新種なのか、それともティラノサウルスの子どもの頃の姿なのか? と約40年。真相がわからないままでしたが、ついにティラノサウルスじゃないことがわかりました。

本当は、ナノティラヌスの決闘化石「ブラッディメアリ」というあだ名がかっこよかったのでブラッディメアリを採用したかったのですが、やはりそれはナノティラヌスなのでナノティラヌスにします。

決着がつくまでにどれだけの人が揉めてきたかことか……ティラノサウルスが絡んできたことにより余計に注目されていました。

というわけで、「ナノティラヌス」に決定です! おめでとうございます。

▶▶▶この話について、詳しくは前回のコラムへ

恐竜流行語大賞 その3

恐竜ではないものにわざわざ「恐竜」というワードを取り入れて、さも恐竜に関係がありそうということにしておくことで恐竜好きにも食いついてもらおうとする……このような手法が2025年は多かったなぁと感じたので「恐竜じゃない」にしました。

例えば、今年はあの超大人気恐竜映画のジュラシックシリーズ最新作「ジュラシック・ワールド/復活の大地」(2025)が公開されましたが、どの恐竜がよかったかと聞かれたらどれもよかったなぁとぼんやり。

それよりほかのキメラ恐竜(とくにD-レックス)や翼竜、海生爬虫類のインパクトが強くて、恐竜映画として観たつもりが、恐竜じゃないやつが多かったなぁ……という印象でした。

せめて過去シリーズでのラプトルのブルーくらいの圧倒的キャラがいておもちゃもバカ売れで……というのがあればよかったのですが、ブルーを超えられる、とまでいかなくても並ぶキャラもいませんでした。

恐竜は出てくるし映画自体はおもしろかったのですが、思いっきり「恐竜」って感じではなかったので、恐竜「も」出てくる映画となりました。

ほかに恐竜じゃないのだと……イベントがあります。

画像: 恐竜じゃない展にて撮影

恐竜じゃない展にて撮影

ミュージアムパーク茨城県自然博物館では、「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」通称、“恐竜じゃない展”がおこなわれていて、イラストや常設展では恐竜はいるけどイベント自体は恐竜じゃないのがメインだったり……(それはそれで素晴らしかった)

画像: 大絶滅展にて撮影

大絶滅展にて撮影

国立科学博物館の特別展では「大絶滅展」がおこなわれていて、恐竜も絶滅しているので展示されてはいますが恐竜が一番のメインというわけではなく、タイトルの通り絶滅に注目したイベントだったり(これもそれはそれで素晴らしかった)、その横では企画展「ワニ」があったり。

今年は恐竜じゃないけど関わりがあるものという感じでした。というわけで、「恐竜じゃない」で決定します。おめでとうございます!

まとめ

画像: まとめ

・デュオニクス
・ナノティラヌス
・恐竜じゃない

この3つを「恐竜流行語大賞2025」決定とします。

内2つがそのまんま恐竜の名前になっちゃいましたがまぁいいでしょう。2026年以降もどんなことが話題となるのか、楽しみですね!

希望としては体の中身(食べた跡やう◯こ)が残った恐竜の発見をもっともっと出てきてほしいのと、どんな恐竜がどんな声と音量をしてたのかそれぞれわかったり、ティラノサウルスの色までわかったりすると最高です。

わかるのがいつになるかかわからないので、皆さん長生きしましょうね。(死んだ次の日にニュースになったら悔しくて成仏できない。)

ゴジラとゴジラカードゲーム

そうそう、恐竜じゃないといえばあの怪獣王、ゴジラ界もイベント盛りだくさんで盛り上がってましたね。

ゴジラのカードゲームが発売されたのですが、ボードーゲームかのような楽しさもあり、計算して頭も使うしかなりおもしろいです。

ゴジラカードゲーム、通称ゴジカ。恐竜好きさんはゴジラも好きな人がほとんどだと思うので、一回スタートデッキから始めてみてはいかがでしょうか。生田晴香もやり始めてるどころか、よく大会も出てるのでもしかしたら対戦なんてことも……!?

画像: ヨガ中の生田晴香

ヨガ中の生田晴香

どこかで見つけたらお声がけを! 来年もよろしくお願いします。では!

画像: 【恐竜流行語大賞2025】恐竜おねえさんが選ぶ流行語TOP3! まさかのワードもランクイン……!?

生田晴香 | Haruka Ikuta

恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。

YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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