《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
誰も知らない完璧な殺人『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』
(C)2007 ELEMENT FUNDING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
家族思いの大物実業家でありながら、殺人の衝動を抑えられない連続殺人鬼と、執念で彼を追い続ける女刑事との熾烈な駆け引きを描いたサイコ・サスペンス『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』(2007)。
ケビン・コスナーが主演と製作を務め、さらには映画の制作資金も一部拠出している本作。ケビンはこれまでの「善良なヒーロー」 のイメージとは真逆の「殺人中毒」 に苦しむ、知的で病的な殺人鬼という複雑な役柄を演じ、高く評価されました。
連続殺人鬼役にケビン・コスナー、さらに彼を追う女性刑事役にデミ・ムーアと大物俳優たちが作品の深みを出し、『スタンド・バイ・ミー』(1986)の脚本家ブルース・A・エバンスがメガホンを取った話題作です!
実業家と殺人鬼……2つの顔を持つ男
オレゴン州ポートランドで、ある日、頭部に銃弾を浴びた若いカップルの全裸死体が発見されました。
現場に残されていた被害者の血で捺された指紋から、女刑事アトウッドは“サムプリント・キラー”(指紋の殺人鬼)と呼ばれる連続殺人犯が、2年の沈黙を破り再び動き出したことを知り、捜査に乗り出します。
その殺人鬼の正体とは、地元でも有名なセレブリティとして知られる実業家のブルックスでした。
家族思いの好人物と評判の彼は、その裏で殺人の衝動を抑えられない残忍な殺人鬼だったのです!
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しかし、そんな彼の完璧だった二重生活に、ついに綻びが生じ始めます……。
なんと殺害の一部始終を、向かいのアパートに住むスミスに盗撮されていたのです!
(ちょっとブルックス、そんな凡ミスしないで! とツッコミたいところですが、話が進まないので一旦置いておきましょう……笑)
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さらに、犯人の逮捕に執念を燃やす女性刑事アトウッドも着実にブルックスに迫ってくるなか、後戻りできないブルックスは最後の完全犯罪を実行する決意を固めるのです……。
ブルックスが抱える秘密とは……
『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』では、ブルックス、アトウッドと、もう1人重要な人物がいます。
それは、ウィリアム・ハート演じるマーシャルという男の存在です。
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常にブルックスのそばにいて、殺人の衝動を煽ってきたり助言をしてきたりする、この人物。
じつはマーシャルは、ブルックスのなかの別人格なのです!!
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マーシャルはブルックスにしか見えない内なる邪悪な自己の具現化であり、彼を殺人に駆り立てる悪魔的な存在として描かれています。
この「もう一人の自分」を登場させることで、ブルックスの中の二面性や心の葛藤を観客に分かりやすく提示しています。
しかし、マーシャルの存在が何かハッキリと明言されているわけではないので、ブルックスのトラウマ的何かの現れ、空想上の友人など視聴者の考察はさまざまで、それがまた非常に面白いポイントでもあります♪
殺人依存症としての葛藤
ブルックスは残忍な連続殺人鬼ではあるものの、単なるサイコパスではなく“殺人依存症” の人物として描かれています。
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「殺人を止めたいのに止められない」
そんな衝動を抑えるために、自らをアルコール依存症と偽って自助グループに通い、何とか2年の間殺人をせずに暮らすことが出来ていました。
しかし、映画の冒頭には「渇望がミスター・ブルックスの脳に戻ってきた。それは決して去っていなかった」というテキストが表示され、彼の殺人の衝動が実際は消えるどころか、この2年で蓄積されていたことが示唆されています。
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そして、大切な娘が関わる“ある事件”をきっかけに、ブルックスの心はさらに複雑で歪んだものになっていきます。
個人的にはただの快楽殺人鬼よりも、ブルックスのように精神的な描写が多い作品の方が好きなので、マーシャルの存在も非常に興味深かったです! ケビン・コスナーの渋さもめちゃくちゃイケてるのでぜひ♪
『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』、週末のお供にいかがですか?
【Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 予告動画】
※日本語字幕はありません
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