《自己紹介》
『singles』をご覧の皆さんこんにちは!モデルをしながらライターとして記事を書いている「紺野ミク」です。こちらでは映画大好きな私がオススメする作品を紹介しています。好きなジャンルは考察系、クソ映画、鬱映画など見終わった後にモヤっとする映画が大好きです(笑)独断と偏見で楽しくツッコミながら紹介していくのでよろしくお願いします☆
美しく孤独な少女の復讐劇『ガール・イン・ザ・ミラー』
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
孤独な少女が、鏡のなかに現れたもう1人の自分との出会いによって巻き起こす惨劇を描いた、リベンジスリラー『ガール・イン・ザ・ミラー』(2018)。
監督はイスラエル出身の俊英 アサフ・バーンスタイン氏。『アベンジャーズ』(2012)や『ドント・ブリーズ』(2016)などの大ヒット作を手掛けてきた一流スタッフを従え、凄惨にして官能的、美しくそして切ない、唯一無二のガール・リベンジ・スリラーを作り上げました。
いろいろな作品を観ていると、「じつは主人公役の俳優は誰々の子供」という事実を後から知ることがあるんですが(笑)、本作もまさにそう! 主人公のマリア役の子がすごくきれいだな〜と思って観ていたんですが、それもそのはず!
なんと彼女は、1968年『ロミオとジュリエット』で世界中を魅了した“永遠の美少女”オリヴィア・ハッセーの愛娘インディア・アイズリーとのこと!!
“永遠の美少女”オリヴィア・ハッセー主演『ロミオとジュリエット』
こんな美しすぎるお母様の娘と聞いて納得!
インディア・アイズリーは、日本のカルトアニメの実写化『カイト/KITE』(2014)で主人公を演じるなど、お母さん譲りの愛らしい美貌と無垢な存在感で注目を集めましたが、今回は凄惨な復讐劇に身を投じる孤独な美少女を熱演! 激しいラブシーンやヴァイオレンスにも挑んでいます。
自信のない自分と、鏡のなかの自分
両親から「出来損ない」と言われ、学校でもいじめられている少女マリアは、自分のことが大嫌いで笑うことさえできない日々を送っていました。
ある日、不安定な心を抱えバスルームにこもっているマリアに、突然誰かが話しかけてきます。
「私たちはきれいよ」と優しく告げるその声は、
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
なんと、鏡に映ったマリア自身でした!
美しいほほ笑みを浮かべている鏡のなかの自分から、「あなたの望みを叶えたい」と言われたマリア。
初めは話しかけてくるもう1人の自分に恐怖を感じていましたが、「私たちは美しい、もっと自信を持つべき」と、次第に自分を励ましてくれる心強い存在に……。
しかし、ある事件がきっかけでマリアの心は深く傷ついてしまいます。
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
ボロボロになったマリアは、鏡のなかの自分に助けを求めると「私がその痛みを代わってあげる」と声をかけてきます……。
そしてそれは、取り返しのつかない惨劇を起こしてしまうのです。
医師である父親の間違った愛情
マリアの父親は、有名な美容整形外科を経営する医師で、クリニックも大人気。そのため、父は美に対して異常なまでのこだわりがあるのがうかがえます。
朝は寝起きのままリビングに来るマリアに対し「そんな顔で学校に行くつもりか? 部屋に戻って化粧をしろ」と叱りつけます。
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
はあーーーー!?
こんな美女に向かって何を言うんだこの父親は! 朝からこんなこと言われたら学校行く気も失せるわ! とイライラしてしまいます(笑)
さらに、マリアの誕生日に「プレゼントがあるから渡したい」とマリアを職場に呼びます。
いつもは厳しい父からの連絡に、少し期待をしながら向かうマリア。
すると……、
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
「プレゼントは整形手術だ、お前の顔を美しくしてあげよう」
と言うのです!!
はああああーーーー!?(2回目)
完全に殺意が湧きました(笑)
そもそもマリアが自分に自信がないのは、父親も母親もマリアの悩みに寄り添ってくれず孤独だからです。
それなのに整形を提案!? マリアが、誰も自分を愛してくれないと感じるのは当然ですよね。(怒)
マリアが望む自分とは?
自信のないマリアと、自分に自信があり、さらにはマリアのことも励ましてくれる鏡のなかの自分。
(C)2017 ACE IN THE HOLE PRODUCTIONS, L.P.
もう1人の自分に助けを求めたことで、思いもよらない凄惨な事件が起きてしまうのですが、果たしてどこまでがマリアが望む本当の自分だったのか?
そもそも、鏡のなかの自分は自分なのか……?
サイコスリラー要素はしっかりあるものの、彼女の儚さと妖艶さがとてもきれいで見入ってしまいます。
まさに「残酷なまでに美しい」作品となっています☆
『ガール・イン・ザ・ミラー』、週末のお供にいかがですか?
【ガール・イン・ザ・ミラー 予告動画】
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