連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部
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【ネタバレ注意】どんな恐竜が出てくるのか? 登場する恐竜をご紹介
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(2025)は、ジュラシックシリーズ7作目とのことで、過去作に出てきた恐竜はいるのか、大人気のラプトル「ブルー」を越えられる人気キャラは出て来るのか、どんな恐竜が出てくるのか、が楽しみでした。
ブルーをはじめとする過去シリーズの登場キャラは出てきませんでしたが、安心してください。かわいい恐竜キャラはちゃんと出てきてくれますし、泳いだり寝っ転がってたりする姿も見れちゃうという、萌え要素のある恐竜のシーンもあります!
それでは、どんな恐竜(設定含め)が出てくるのか紹介しましょう! 未視聴の方はネタバレ注意!

【モササウルス】
危険度MAX! 海の恐竜と言われていますが、現実では恐竜ではなく海棲爬虫類です。劇中では実際よりも2倍以上大きく、シロナガスクジラかのようなサイズで迫力がありました。海で恐竜に狙われてしまった場合、勝ち目は低いでしょう。

【スピノサウルス】
劇中では大きいモササウルスの後に出てきたのでかわいく感じてしまいましたが、水陸どちらもいけちゃうタイプなので海でも水辺でも人を襲っててドキドキさせられました。実際は最大の肉食恐竜なんです!「最大」というのがかっこいからか、じつはトップクラスの人気恐竜でもあります。
【ティタノサウルス】
首としっぽが長い植物食恐竜で、魅せることに力を入れていたであろう圧倒的な美しさがありました。化石があまり見つかっていなく恐竜自体の知名度は低かったわけですが、求愛行動は今作一番の神的名シーン。誰しもが名を覚えたでしょう。
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youtu.be【アクイロプス】
ファミリーの妹イザベラに「ドロレス」と名付けられていた角竜。リュックに入ったり、ミーアキャットかのように二足立ちしたりしていて、ペットかのようなキャラでかわいさ満点でした。小型の角竜は本来アジアで見つかることが多いのですが、北米で発見されたことで進化についてわかるようになる重要な恐竜となりました。クチバシがワシのように湾曲していることから「ワシの顔」という意味の名前が付けられています。

【ケツァルコアトルス】
最大の翼竜(恐竜ではない)で、今作のケツァルコアトルスのモデルとなった「ケツァルコアトルス・ローソニ」の頭骨が発見されておらず、よくわかっていないならばと、リアルと恐ろしさがあるデザインになりました。個人的には飛べるとは思うのですが、あんなにデカくて飛べるのかと議論されていることも。飛べたとしても、それにプラスして人を持ち上げることができるかというと……そう、ジュラシックシリーズの翼竜は人を持ち上げることができるんです。
卵は硬そうに見えましたが、実際はふにゃっと柔らかかったようです。

【ティラノサウルス】
危険度MAX! 超肉食恐竜。今作のティラノサウルスは横に寝転んでスヤスヤしてました。実際はゴロっと寝るのではなく、膝を曲げた両足と恥骨の3点を地につけて(う◯こ座りみたいな)お座り状態からの、あごをつけて寝ていたのではと考えられています。
【パラサウロロフス】
ティラノサウルスが出てくるシーンに、頭に長いトサカがある植物食恐竜がちょこっと出ていたのはお気付きでしょうか。そう、体がえぐれた状態で死んでいたのがパラサウロロフスではないかと思います。生きてる姿も見たかったですね。
【アンキロサウルス】
しっぽが棍棒かのような植物食の鎧竜で、ほんの一瞬だけでしたが出てました。鎧竜好きはかなり多いので、もっと出演時間長めでお願いしたいところです。
【ディロフォサウルス】
2つの突起を持つトカゲという意味で、今作も襟巻きトカゲかのような見た目で威嚇してました。実際エリマキと毒持ちという証拠はありませんが、ジュラシックシリーズといえばエリマキ状態のディロフォサウルスなので、つい「待ってました!」とガッツポーズ!
【アヌログナトゥス】
翼竜で、恐竜ではありません。サン・ユベール島の背景で少し出てました。
【ヴェロキラプトル】
実際は大型犬くらいのサイズの肉食恐竜ですが、ジュラシックシリーズでは大きめで登場。今作のラプトルは『ジュラシック・パークⅢ』(2001)をヒントにデザインが一新されたそう。
【コンプソグナトゥス】
小型の肉食恐竜。
【ミュータドン】
誤った遺伝子操作によって、意図せず生まれてきてしまったハイブリッド恐竜……というかクリーチャー。翼竜かのような翼が前あしになっていました。
【ディストータス・レックス(Dレックス)】
これぞ奇形クリーチャー! ティラノサウルスの遺伝子操作を試みた過程で生じた失敗作で、頭がボコッとしていて腕の数もゴリラっぽいのが増えていて……すんごい見た目で恐ろしかったですね。一応恐竜みたいです。
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youtu.be恐竜おねぇさん的興奮ポイント
大きさはともかく、復元は最新の研究からも取り入れられていてどれもいい感じでした。
恋愛モードの美しいティタノサウルス、スヤァからの泳いで岩と岩に顔が挟まったティラノサウルスは『シャイニング』(1980)の名シーンかのようでおもしろく、食べられたのか体の中身が見えているパラサウロロフスはサービスショットでしかありません。あんな姿が観られるなんて感謝です。
骨の状態ではトリケラトプス頭骨が出てきたり、セリフでは「中足骨」なんて言葉が聞こえてきたりしたのも楽しめました。やはり恐竜は最高でしたね。
では!

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。