こんにちは、恐竜おねぇさんこと生田晴香です。ミュージアムパーク茨城県自然博物館で始まった企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」が、2025年7月5日(土)〜9月15日(月)の期間で開催しているので行ってきました。紹介されるのは、なんと恐竜……じゃないって? どういうことなのか、本当に恐竜はいないのか調べてきます!

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部

“恐竜じゃない”とは?

ミュージアムパーク茨城県自然博物館にて撮影(以下すべて)

ミュージアムパーク茨城県自然博物館にて、「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」という企画展がスタートしました。開催期間は2025年7月5日(土)〜9月15日(月)まで。

企画展のタイトルの名前から予想するに、恐竜と同じ時代に生きた生物紹介という感じでしょうか。どうやら、恐竜時代のさまざまな“恐竜じゃない生物”を紹介するという内容のようです。

わざわざタイトルに「恐竜」という単語を入れている、ということは。“恐竜じゃない生物”推しの人は、この時代は恐竜が目立っているということをわかっていて、完全に恐竜を意識しているのではないか、とみました。

あえて恐竜をメインにせず、むしろ恐竜じゃない生物をメインにして恐竜に喧嘩を売っていくスタイル、嫌いじゃないです。

昔の時代は恐竜が圧倒的に素晴らし過ぎて、何かしら張り合ってくれるライバルが欲しいと思っていたところなので、恐竜を脅かすことができるものならやってみてほしいですね。

では、行ってみましょう。

いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

画像1: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

入口前。カラフルな絵柄など見てるだけでワクワクしちゃいますね。

画像2: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

中に入るともうおしゃれ! ピカソやゴッホの絵画が並んでいるかのように、恐竜の時代ごとに分かれた復元イラストがとてもかわいく描かれて並べられております。

画像3: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

会場はこんなにも大きい! 恐竜時代の世界に入ったかのように迫力があり、カメラ台もあるので1人で行っても自分の全身入りで写真が撮れちゃいます。

画像4: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

化石研究者の部屋では、子供用ですが白衣を着て博士になった気分になれちゃいます。楽しさで溢れてますね。

【展示構成】
序章 化石の発掘から研究、そして
1章 恐竜時代の植物
2章 恐竜時代の陸上の動物
3章 恐竜時代の海の無脊椎動物
4章 恐竜時代の海の脊椎動物
5章 恐竜時代の生痕化石

どういう化石がより貴重なのか、というのは植物にも恐竜にも通じていました。恐竜と同じ時代の植物は、もしかしたら植物食恐竜が食べていたかもしれません。

画像5: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

昆虫類、両生類、偽鰐類、単弓類や哺乳類……いろいろいます。

画像6: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

ワニ類のデイノスクスによる歯形が残っている恐竜化石が発見されているので、デイノスクスは恐竜を食べていた可能性があります。名前の通り恐ろしいですね……。
そう、デイノスクスの名前の意味は「恐ろしいワニ」です。

画像7: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

翼竜類もしっかり展示されていましたし、カメ類や頭足類、さらに首長竜は首の短い首長竜もいます。

そして、なんと! 生きている化石「カブトガニ」も、まさに生きている状態でいました! ずっと水槽を眺めていられるほどの癒しがありました。恐竜も癒されていたのでしょうか? いや、食べてましたね、きっと。

画像8: いざ、企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」の現場へ

お気に入りなのがコプロライトコーナー! 日本最古の「脊椎動物のうんち」実物です。中生代三畳紀のものです。
※コプロライトとは、うん◯の化石のこと。詳しくは「奇跡の産物! 幸運が重なって誕生する化石「コプロライト」とは」という記事にて紹介しています。

古生代末には生物の大量絶滅が起こり、食物連鎖の構造の複雑さが一度失われたことが知られています。この化石の発見により、中生代初期の早い時期に複雑な食物連鎖が回復していたことが分かったそうです。

まとめ

画像1: まとめ

恐竜じゃないからって脇役だと決めつけた人、反省ですね。それぞれ面白かったですし、恐竜を食べていたのもあれば、植物など恐竜が食べるものもあります。

食べていた……となると、恐竜のう◯この素ということになります。そう考えると恐竜にとってはなくてはならない存在です。植物などは、うん◯の素だと考えるとむしろ主役級まであります。(コプロライト人気ですし。)

いやはや、もはやすべてが主役でした。

2025年夏、有名な恐竜映画シリーズの最新作が公開するのですが、“三大恐竜”と大きく宣伝しているにも関わらず2/3は恐竜ではなかったり、主役声優女優さんも一番好きな恐竜の答えが「モササウルス」と恐竜ではなかったりと、意味がわからない状態でして……。

映画関係者さんらはとくに、そして皆もぜひこの企画展へ行って、正しい情報を学んで広めてもらいたいと思いました。

じつは茨城県のケーブルテレビ番組「CHALLENGE IBARAKI」の撮影で行かせていただいたので、番組もチェックしていただけたら嬉しいです!

画像2: まとめ

ロケはいろんな偉い人が見にきていて、本番でいきなり「う◯こう◯こ」ぶっ込んでみたら「う◯こはちょっとどうなんだろう。う◯ちに言い換えてください。あと一応なしパターンも……」なんていう指示もあったりして何回か撮り直しに……。

結局どのパターンが採用されるのかわかりませんが、自由にレポートさせていただきました。YouTubeでも公開されるみたいなので出たらまた報告しますね。

そうそう、常設展にはしっかり恐竜エリアがあるのですがこちらはまた紹介します。では!

【ミュージアムパーク茨城県自然博物館】
住所:茨城県坂東市大崎700
開催期間:2025年7月5日(土)~2025年9月15日(月・祝)
開館時間:9:30〜17:00
休館日:毎週月曜日
公式サイト:https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/
※開催期間のうち、12日を除いたお盆期間(8月10日~17日)は事前予約が必要です。
※月曜日が祝日の場合は、その翌日以降が休館日となります。

画像: 恐竜を取り巻く環境を学ぶべし! “恐竜じゃない生物”を紹介する企画展に行ってきた

生田晴香 | Haruka Ikuta

恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。

YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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