こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。愛知県には恐竜公園、テーマパーク、博物館など、じつは恐竜スポットが多い事はご存知ですか? 今回は「昔の恐竜」と「現代の恐竜」と呼ばれている組み合わせが一気に見れるスポットを紹介します。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くします。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ! - singles編集部

愛知県も“恐竜王国”だと知っていましたか?

ディノアドベンチャー名古屋にて撮影

愛知県では恐竜は発見されていませんが、「大高緑地」や「のんほいパーク」など数々の恐竜公園に「ディノアドベンチャー名古屋」という恐竜テーマパークなど、じつはたくさんの恐竜が見られるスポットが多いのをご存知でしょうか。

画像: 名古屋市科学館にて撮影

名古屋市科学館にて撮影

名古屋市科学館には、親子の恐竜全身復元骨格があり恐竜の特別展が行われていたことも。豊橋市自然史博物館には、いろんな種類の恐竜がいて学べます。

画像: 愛知県も“恐竜王国”だと知っていましたか?

今回紹介するのは、名古屋にある「東山動植物園」です。

画像: 飲食スペースにて撮影

飲食スペースにて撮影

動物園と植物園の他にもフード・ショップやボート、遊園地、スカイタワーまであり、コンクリート恐竜もいるというすんごい施設なんです!

コンクリート恐竜や、現代の恐竜だと言われているコモドオオトカゲがシンガポールから日本へ来ていることもあり行ってきました。

まるで恐竜みたいな「タロウ」

まずは、東山動植物園にいる多くの人から恐竜と呼ばれるあの子を紹介しましょう。

画像: まるで恐竜みたいな「タロウ」

現代世界最大で最強の毒持ち爬虫類、コモドオオトカゲ(別名、コモドドラゴン)のタロウです。

コモドオオトカゲ・タロウの情報
愛称 タロウ
性別 オス
年齢 13歳(2011年6月2日 シンガポール動物園生まれ)
体重 約50㎏(来園時に測定)
全長 約270㎝

東山動植物園でいま一番注目されているといっていいであろうコモドオオトカゲ。記事公開時点、日本で見れるのはここだけ! 開園し、多くの人がコモドオオトカゲエリアに向かいます。

この日は、平日の朝だというのに人だかりができていてかなり人気です。カップルでのデートやお年寄りもいれば、幼稚園のイベントでちびっ子たちが先生に引き連れられてぞろぞろやってきます。

「現代の恐竜」「生きた恐竜」などと言われているとおり、ほかのお客さんもだいたい「恐竜みたい」とおっしゃってました。爬虫類だし大きいし、顔が確かに恐竜でいそうですよね。

とにかく顔も動きも何もかもがかわいい! 小さなトカゲもいいですが、大きいのもいいですね。永遠に観察してられます。

画像: 左下のコロっとしているのがホヤホヤのう◯こ

左下のコロっとしているのがホヤホヤのう◯こ

じつは、なんとこの日は大変ラッキーなシーンに遭遇しました。ほぼ週一しかご飯を食べないというのに……う◯こをするところを偶然にも見れたのです! 存在自体がレアなうえに、さらにレアシーンが見れるなんて、来た甲斐がありました。

観察しているとタロウはう◯こ後、立ち上がり前に進みました。しっぽでう◯こを潰さないようにしているのか、若干しっぽを横にずらして進んでいたのです。踏まないようにしようとタロウなりに考えているのでは? と頭の良さを感じ感動しました。

もちろんコモドオオトカゲは恐竜ではありませんし、現代の恐竜というなら鳥類のことだし、分類も恐竜〜翼竜やワニみたいに近くはなく、見るからに恐竜とは大きく違います。

足のつき方が横ではなく真下にあれば身長も伸びてもっと恐竜っぽさが増したのですが、コモドオオトカゲはコモドオオトカゲで完成されたかわいさができているので、いつまでもこのかわいさのまま絶滅せずにいてもらいたいです。

コンクリート恐竜にも注目!

画像1: コンクリート恐竜にも注目!

園内を回ってみると、流石に動物園なので鳥類型恐竜であるフラミンゴがいます。その奥に注目! 大きくてゴツめのツノがあるナニカ、気になりませんか!?

画像2: コンクリート恐竜にも注目!

なんと! 開園1周年となる1938(昭和13)年に完成したコンクリート製恐竜像……左から、ブロントサウルス、イグアノドン、トリケラトプスがいるんです!

1938年当時の技術者の人たちの苦労と努力により鉄筋コンクリートで造り上げられられたもので、戦争や、昭和19年の東南海地震、昭和20年の三河地震、昭和34年の伊勢湾台風などの災害に耐え、多くの人に親しまれてきました。

画像3: コンクリート恐竜にも注目!

じつは、そのまま残っているわけではなく、老朽化による損傷や地震発生時に倒壊する可能性があるとのことでブロントサウルスとイグアノドンは2017年に補修・補強工事を行いリニューアルされました。

画像4: コンクリート恐竜にも注目!

トリケラトプスはというと……池(名称:古代池)の中にあり、倒壊しても人的被害が少ないため優先順位が低く、今回の調査対象外だったそうです。

画像: 隙間から撮影

隙間から撮影

ちょうど工事中だったので近くで見る事はできませんでしたが、歴史的な恐竜見れて感動です。これからもずっと大事にされていくでしょう。

まとめ

画像1: まとめ

恐竜みたいな爬虫類、鳥類型恐竜、古くからの恐竜像と色々楽しめる東山動植物園いかがでしたでしょうか。

これらが大人500円でまとめて見ることができるなんてお得すぎるので、思い立ったらすぐに行くことをオススメします。

画像2: まとめ

中国科学院から届いた卵から生まれたばかりのプロトケラトプスもこんにちはしてますよ!

東山動植物園
住所:愛知県名古屋市千種区東山元町3-70
電話番号:052-782-2111(代表)
アクセス:東山線「東山公園」駅下車 3番出口より徒歩3分
入園時間:午前9時~午後4時30分(閉園は午後4時50分)
入場料:大人500円/中学生以下無料(その他、名古屋市在住の65歳以上は100円)
HP:https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/

画像: 今と昔の恐竜に会える!? じつは“恐竜王国”な名古屋の「東山動植物園」が最高すぎた

生田晴香 | Haruka Ikuta

恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。

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