いつの時代でも、どんな世界でも自分らしく生きる人たちがいる。そんな人たちのストーリーから学ぶこと、そして気づくことを紹介する連載コラム【singlesな人たち】。今回は、日本テレビ系列で放送中の『放課後カルテ』をご紹介。ドラマを通して、今の時代の「子どもたちと先生」について考えてみませんか?

松下洸平が保健の先生役!心に響くヒューマンドラマ

「今どきの小学生って大変……」そんなことを感じさせてくれるドラマがある。

日本テレビ系列で毎週土曜日に放送中(2024年12月現在)の、松下洸平主演のヒューマンドラマ『放課後カルテ』。小学校を舞台に保健室の先生として赴任してきた牧野(松下洸平)と生徒たちとの交流を描いた作品だ。

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大人も考えさせられる、子どもたちの心の葛藤

保健室にやってくる生徒たちはさまざまな悩みを抱えている。クラスメイトのことや、家族の問題など、子供なりに悩み考えて解決しようとするがそれは容易なことではない。

この作品では“保健室”という特別な場所で、牧野や教師たちが子どもたちに寄り添い解決していこうとする。子どもたちの悩みは大人が考える以上に重く深い。ドラマの中のストーリーとわかっていても、その深刻な状況は観ているこちらもとても辛くなる。

今の時代の子どもたちとの向き合い方とは?

しかし、子どもたちと同様に大変なのは先生だ。ドラマでは、初めて6年生のクラス担任を任された篠谷先生役を森川葵が演じている。

学校業務や保護者の対応に追われながらも、子どもたちの小さな変化を見過ごさないよう気を配る。問題を起こした生徒とはきちんと話し合い、発する言葉を逃さないようにじっと耳を傾ける。

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自分が小学生だった頃に比べ、生徒数自体は減少しているだろうから、一人の先生が生徒と接する時間は長くはなったのかもしれないが、昔と今では子どもたちとの向き合い方はだいぶ変化しているように思える。

教師だって人間、篠谷先生の苦悩

第6話では、篠谷先生が自分への悪口を書いたメモを発見してしまい、心身ともに追い込まれてついには倒れてしまう。しかし、メモを書いた生徒本人から本当の理由を聞き、生徒と一緒に先生も涙する場面がある。

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実際のところ、小さな子どもが口にする言葉や行動はけっこうストレートだ。

「〇〇ちゃんのことがキライ」

「みんなで仲間外れにしよう」

大人がこんなこと言われたら、心がザックリ傷つくようなことを、あっさり口にしてしまうこともある。教師という立場であってもやっぱり人間だ。そんなに強くはない。思わず涙を見せてしまうこともあるだろう。

「放課後カルテ」の世界、現在の教育の場では?

私の友人は教師をしている。『放課後カルテ』の舞台と同じ小学校勤務だ。やはり篠谷先生同様、何かと苦労も多いようだ。

初めて小学校へ赴任となったとき、生徒への接し方に戸惑ったという。当たり前だが、成長著しい6歳から12歳までの年齢差のある子どもたちが同じ学校にいる。一つの話を伝えるにもそれぞれが理解できる言葉を選び、集中して聞いていられる時間を考えながら話さなければならない。

「学校」という決められた場所の中で、年齢も個性も多様な子どもたちと生活し、多くのことを教え学ばせていくことはそう簡単なことではない。

画像: 小学生は多感な時期で、生徒も先生も苦労が多い。各問題はドラマの誇張かと思いきや、実際の現場でも往々にしてあるようだ

小学生は多感な時期で、生徒も先生も苦労が多い。各問題はドラマの誇張かと思いきや、実際の現場でも往々にしてあるようだ

未来を担う子どもたちの成長を見守る、先生たちの思い

昔と違って、子どもを取り巻く環境は大きく変化している。とくに少子化が問題になる現代では、教育の場が何かと注目されることも多い。その中で、これからの未来を生きる子どもたちの成長を見守り、間違った方向に行ってしまわないよう日々奮闘している先生たちがいる。

たとえ自分が、女性として子どもを持つ人生、または持たない人生であったとしても、そんな先生たちの頑張りを多くの人に知って欲しい。

先日、友人からSNSで画像付きのメッセージが届いた。
「今日は生徒たちと芋掘りに行ってきたよ!」

『放課後カルテ』の感想も聞いてみたかったが、久々に聞く“芋掘り"という言葉がとても可愛らしくて、変わらず元気そうな友人の様子に思わず顔が緩んだ。

前回のコラムはこちら

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